年末。
残すところ、あと少し。
映画「Dr.コトー診療所」を観た。
とても楽しみにしているというブログ記事(ブログ村エッセイ)を読んで、わたしも観てみたいとは思っていた。
映画は、観る人の置かれた位置や環境、状態、感性によって、感じ方はそれぞれ異なる。
感想とは、そういうものなので、真剣に観ている人にとっては、けしからん!と思われる可能性がある。
書かなければよい、読まなければよい、という話になるが、そうなると、何も書けない、何も読めない。
さて、本題へ。
TVドラマの続きらしいが、わたしはドラマは全く観ていなかった。
2003年からの長い間に培われたファンの想いはあるだろう。
2003.2004.2006とTV放映され16年後に再復帰。
当時の子役がそのまま(一旦、俳優を廃業しているにもかかわらず)特別に出演している。
美しい離島の自然に心洗われた。
涙はたっぷり。いっぱい溢れ出たのだが、、、。
どうも、作り込み過ぎの部分を感じる。
不自然なストーリー展開がある。
(※前編シリーズをいっさい観ていないし、内容を全然知らないから理解できないのは自然の成り行きだと感じる)
大筋の、訴えたいことは、よくわかるのだが。
離島に大学から研修?で来た、大病院の息子にキンプリ(アイドルグループ)の目がぱっちり大きい男性(高橋海人)が演じていた。
演技力、○(丸=good)。
堺雅人は、ちょっと演技を作り過ぎか?
なぜあんなに力む?
もう少し自然に演じられないのか?
監督希望が、ああいうキャラ設定?
(※前作からのあらすじからすると、ああいう演技になるようだ)
オペのシーンはやたら長くて、なんだか演出っぽく、かえってリアリティが無くて、苦笑した。
やたら長けば良いというものではない。
が、一生懸命、熱意、気合い、集中力、入魂ぶりを表現したかったんだろう。
(※前作からの流れからすると、ああなると推測できる)
他には、ほんのちょっとだけわずかに顔を出す有名俳優がいて、友情出演かしら?と思ったり。
(撮影時間はほんの短時間に思える。俳優個人として忙しくて撮影時間が取れないのかなと。
あるいは、今回作品トータル時間から配した時間配分バランス?
※これまた前作からすると、あれで十分のようだ)
久しぶりに見る懐かしい顔ぶれの俳優さんたちに、皆んな歳を取ったなあと感慨深い。
(※前作からすると、あの時間の経過も作品の味を重厚にしている効果があると推測)
美しい大自然に対して、はらはらと涙が流れたが、
他は何だか、これでもか!これで伝わらないはずがないよね!というぐらい、作り手側の意図が見えて見えて、そこまで表現しなくてもわかりますって、、、と尻込みしたくなるシーンが多かった。
さりげなくカメラを回す方法ではない。
圧苦しく感じた。
(※何度も何度も追加注釈を加えるのはヘキヘキだが、なんといっても一回もこの話、観たことも読んだこともない、予備知識ゼロ状態で初めて観るのだから、仕方ない)
自然の風景だけでも、十分満足した。
あとのガチャガチャしたものは、付録。
お祭り騒ぎ的な賑やかなのはメリハリとしても。(※総合最終回だから出演者全員が登場するのは、避けられない。
ミュージカルや演劇でも最後はキャスト全員が舞台に一堂に上がる)
僻地医療の抱える問題点は、よくよくわかる。
さらっと、キンプリイケメンがセリフで言っていた。
「これが現状、限界なんですよ」と。
わたしも自然の風景に感動する歳になった。
自然の中で生きることの素晴らしさ、大変さに、じーんと来る。
※しかし、せっかくの清らかな涙が、後から仕入れたインターネット情報のせいで、記事としてはぐちゃぐちゃになった。
解説は時として逆効果をもたらす。
思い入れたっぷりの最終回を観て感動されている方々、余韻を楽しんでるおられる方々を不快にさせるだろうし、書かなきゃよかった。
論点が同時に複数混在すると、ぼけぼけになる。
【追記】
実際の医療現場での諸問題や、医療を支え対応するには大変な尽力を必要としている。
尊敬と感謝と労い。頭が下がる思い。
が、個人の労力、精神力、、、その負担は個人枠では収まりきらない、、、奉仕を明らかに超えた、個人の犠牲の上に成り立つ医療。
描き方がどうとか、カメラアングルがああとか、そういった表現の世界とは別次元である。