蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

人工的アップデートの顔

2023-01-13 | わたし
全く異なる価値観と出会う。
異次元の世界。
赤の他人であり、共通するものはまるで無い。
が、今を同時代にリアルタイムで生きている接点はある。ただそれだけ。
生きていた時期が重なる。
距離感はとてつもなく大きく遠いが、時代の動き、波を感じる。

犯罪に手を染めたり、道徳や倫理観が著しく欠如していたり、人に迷惑をかけないのであれば、他人の価値観は否定しない。
共鳴はしないが。
ただ、価値観が違うと、こうも違うのかと驚く。

具体的に言うと、美容整形。
サイボーグのような、ロボットのような、よく似た顔が量産される。
なりたい顔になる、、、んだそうだ。
ファッションと同じ。
着たい服を着る。

服なら簡単に着替えたり、人の服と交換したりできるが、顔はそう簡単にはいかない。
アップデート20回?の女性タレントが、自分の整形変化を売りにしている。
ごろっと違う別人顔になっている。
別に、整形だけが特技、特徴ではないだろうけれど、その人が世に出る知名度が上がった直接のキッカケは美容整形。
民族アイデンティティさえ変えるかのような顔の劇的変化、上書き。
全く別の違った人種になりたいのはわからないでもないが。
マイケルジャクソン然り。
ただ、彼は、歌、踊りがベースにあってこその「整形」。

日本人やモンゴル系の顔が嫌いな日本人がいても、しかも多数いても、個人の自由。
西洋人の顔に憧れても、個人の自由。
志向や嗜好は、教育や環境からの影響もあるだろう。
顔にメスを入れ、痛みや腫れに耐え、手に入れる、お気に入りの顔。

整形20回アップデートの女性(芸能人?タレント?)は、見かけを常に内面と同じにしたいそうだ。
今日は白人、明日は黒人、明後日は黄色人種、、、となると、多重人格の人はややこしい、忙しい。
いっそ、すっぽり頭から顔ごとカバーにして、ころっと被ったり外したりしたらどうか?
本人は納得いかないだろう。
皮膚ごと、骨ごと交換したいだろう。

美容整形は常にメンテナンスが必要だから、定期検診みたいに一生のお付き合いとなる。
その覚悟が必要。
途中で嫌になっても投げ出せない。
健康やお金が尽きたら?
若い時はいいけれど、歳がいくと身体もこころも価値観も変わる。
これは「年寄りの冷や水」的発想か。
その時はその時の顔にアップデートするのだろう。

健康なのに痛い目をして、時間、労力、お金を使い自分の満足を得る。
わたしには全く価値を見出せない。
ただそれだけのこと。
自分の満足を追求するためにやっていることであり、他者の思いは関係ない。
評価を求めているものでもない。
その他大勢の中の一人であるわたしの感想は、、、何が良くてそんな苦労するんだろうね、ご苦労様、、、である。
人の価値観をけなすのは、良くない。
理解できないだけである。
まあ頑張ってね、自分がそれでよければ。
(わたしは全く価値を認められないけど)。

「自分自身が個人的に価値を認められない」、、、という表現、差し障りない言い方に留める。
2ちゃんねる的な言い方のほうがストレートでわかりやすく、胸に刺さる。
が、やめておく。
それも、わたしのポリシー。
自分の胸の中だけで思っておく。

その人は、これからアップデートした顔に相応しい内面をアップデートするらしい。
(順序が逆だったか?)
アップデートした内面に相応しい顔にアップデートし続け、常に止まることなく進化を遂げていくとか。
どんな内面なんだろうと、かえって興味深い。
顔はもっと興味深い。