夜な夜なシネマ

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『半径1メートルの君 上を向いて歩こう』

2021年03月08日 | 映画(は行)
『半径1メートルの君 上を向いて歩こう』
監督:山内大典,紙谷楓,品川ヒロシ,粗品
出演:小池徹平,じろう,白石聖,後藤淳平,般若,秋山竜次,倉科カナ,徳井義実,
   海宝直人,亜生,水川あさみ,近藤春菜,松井玲奈,山崎静代,岡村隆史,豆原一成他
 
梅田と西宮、たぶんわが家からの直線距離はさして変わらないと思うのですけれど、
西宮までは信号が多くて、新御でシュッと行ける梅田のほうが所要時間は短い。
梅田で映画を観るほうが楽やけどなぁ、でも駐車場代要るしなぁ、
先週いつも駐める有人駐車場のおっちゃんに「おっ、久しぶりやね」と言われたしなぁ、
今週も梅田へ行っとく!?などと思いながら、結局西宮へ行きました。
貯まったポイントを使って無料鑑賞、TOHOシネマズ西宮にて。
 
コロナ禍、エンタメの火を消したくないと企画されたオムニバス作品。
斉藤和義が歌うエンディング曲“上を向いて歩こう”がとても良い。
 
1つめ『真夜中』。脚本は又吉直樹
2012年に売れたものの、近頃は落ち目の芸人(じろう)と、
退社を決めたマネージャー(小池徹平)の真夜中のバーでの会話。
 
2つめ『まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい』。
ミルクレープが看板商品のカフェを経営する女性(白石聖)と、
近所のアパレルショップの経営者である男性(後藤淳平)のまわりくどい恋。
脚本を担当するのは後藤の相方、福徳秀介。
 
3つめ『戦湯〜SENTO〜』。脚本と監督は品川ヒロシ
ある銭湯に初めて来た客(般若)と常連客(秋山竜次)のバトル。
 
4つめ『やさしい人』。脚本は放送作家の高須光聖。
事故に遭ってもう何年にも及んで植物人間状態の女性(倉科カナ)。
彼女が好きだった花を持って毎週見舞う男性(徳井義実)にどうしても言いたいことがあり、
それを言うまではどうしても死ねない。
 
5つめ『同度のカノン』。監督と脚本は粗品。
精神病棟に入院中の青年(海宝直人)と彼を見舞う有人(亜生)。
ちょっとした細工があり、この中では異色。
 
6つめ『バックヤードにて』。脚本は劇団ヨーロッパ企画主宰の上田誠。
『前田建設ファンタジー営業部』(2020)の脚本もこの人でした。
万引きした女(近藤春菜)とそれを見つけてバックヤードに連れてきた店員(水川あさみ)。
 
7つめ『とある家のこと』。脚本は3時のヒロインの福田麻貴。
母親を亡くした姉妹。姉(山崎静代)と妹(松井玲奈)の間で始まる喧嘩。
 
8つめ『本日は、お日柄もよく』。
脚本は『七つの会議』(2018)の脚本家、丑尾健太郎。
ある記念日、娘の父親(岡村隆史)と娘につきまとう青年(豆原一成)。
 
実はこうして8つ並べてみましたけれど、順番に自信がないんです。
1つめから4つめと8つめは確かなのですが、
5つめから7つめは順序が合っていないかもしれません。
私の記憶力ってこの程度のものなんですね。(^^;
 
断トツによかったのが8つめ。
ナイナイ岡村の演技の上手さが光っていました。
彼演じる父親と、単なる娘のストーカーと思われた青年。
その関係がわかるとき、泣いてしまいました。
 
岡村隆史の演技力に対して、静ちゃんはなんとかならんかったものか。
松井玲奈が上手いので、余計に大根ぶりが光ってしまう。
これだからこそ静ちゃんなのかもしれません。
 
倉科カナの話も結構好きだったなぁ。
 
テレビで観てもじゅうぶんと思わないことはないけれど、
いろんなタイプの話をこうして劇場で観るのは楽しいものです。

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