『ヴァチカンのエクソシスト』(原題:The Pope's Exorcist)
監督:ジュリアス・エイヴァリー
出演:ラッセル・クロウ,ダニエル・ゾヴァット,アレックス・エッソー,フランコ・ネロ,
ピーター・デソウザ=フェイオニー,ローレル・マースデン,コーネル・ジョン他
なんばパークスシネマにて3本ハシゴの2本目。
みんなホラー映画が好きなのかしら。結構な客の入りで驚きました。
私は『オーヴァーロード』 (2018)のジュリアス・エイヴァリー監督だというのが気になって。
1925年生まれのアモルト神父は2016年に91歳で亡くなりました。
1987年。1年前に交通事故で夫を亡くしたアメリカ人女性ジュリアは、
夫の実家が代々受け継いできたものの放置されていたスペインの修道院へと向かう。
夫が遺したもので金になりそうなものはそれぐらいだから、
修復作業が済んで売り払うことができたら直ちにアメリカへと戻るつもり。
しかし、修復作業中はそこで暮らすことを余儀なくされた長女エイミーは反抗的だし、
父親の死後、ひと言も話さなくなった長男ヘンリーがどう受け止めているかはわからない。
とにもかくにも修復作業に着手して地元の人は少なからず感謝してくれている様子。
ところが、建物内を歩いていたヘンリーに異変が起こる。
長らく何もしゃべらなかったのに、おぞましい声で「司祭を呼べ」と言う。
教区を担当するトマース・エスキベル神父に来てもらうと、
ヘンリーはエスキベル神父を物凄い力で突き飛ばし、「おまえではない」と言う。
この話を聞いた教皇は、ガブリエーレ・アモルト神父に現地に赴くように指示。
アモルト神父が対面したところ、ヘンリーには上級の悪魔が憑依していることがわかり……。
憑依している人に会ったことなんてないじゃないですか。
こういうのが珍しくないことなのかしらと思うと、本当に怖い。
心に隙間があると入ってくる悪魔。
下級の悪魔はエクソシストの名前を知らないし、エクソシストに挑発されると即乗り、簡単に祓われてしまいます。
だけど、上級の悪魔ほど情報を持っていて、対象者の後悔をそのまま幻覚として見せられる。
見せられたほうは幻覚を幻覚と思えなくて取り込まれてしまうという。
神父ですら憑依されるのですから、凡人に対抗するのは無理でしょう。
私にとってはかなり恐ろしいホラーで、夢に出てきそうな場面を観ないで済むように、
それっぽいところでは目線を下に向けて字幕だけ観ていました(笑)。
憑依された子どもの顔は絶対見たくないですから。
アモルト神父役のラッセル・クロウ、ちょっとは痩せましたかね。少し締まっています。
エスキベル神父役のダニエル・ゾヴァットにとても好感が持てます。
このコンビのやりとりはなかなか軽快で面白い。
ひたすら祈ることが大事なんだそうで。もしものときは私も祈ろう。信仰心ないけれど。(^^;
あと、悪魔は冗談が嫌いだから、冗談を言うようにしたほうがいいというアドバイス、心に留めておきます(笑)。