夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

15回目の『RRR』は日本語吹替版を。

2023年07月31日 | 映画(あ行)
『RRR』(原題:RRR)
監督:S・S・ラージャマウリ
出演:N・T・ラーマ・ラオ・Jr.,ラーム・チャラン,アジャイ・デーヴガン,アーリヤー・バット,
   サムドラカニ,レイ・スティーヴンソン,アリソン・ドゥーディ,オリヴィア・モリス他
声の出演:杉田智和,日野聡,早川毅,久保ユリカ,野島昭生,今泉葉子,内田真礼他
 
先週金曜日、28日から日本語吹替版が公開されています。
すでにDVDも発売になっているし、配信も開始されているけれど、
やっぱり本作は劇場で観たいと思う人が多いのかしらん。
 
洋画は字幕で観る派ですから、ボリウッドだってそうしたいのは同じ。
ただ、本作だったり『トップガン マーヴェリック』だったりは、
公開されているすべてのパターンを制覇したいと思うじゃないですか。
 
私はイオンシネマ茨木にて初日20:30からの回を鑑賞しました。
上映終了は23:40になるわけですが、結構客が入っています。
 
吹替版は誰が声を担当するのだろうと気になったものの、
調べるのに結構時間を要したので、メモがてらここに記しておきます。
ウィキを見りゃすぐにわかるんですけどね。(^^;
 
ビーム:杉田智和
ラーマ:日野聡
ヴェンカタ(ラーマの父親):早川毅
シータ:久保ユリカ
ヴェンカテシュワルル(ラーマと行動を共にするおじさん):中村和正
スコット(総督):野島昭生
キャサリン(総督夫人):今泉葉子
ジェニファー:内田真礼
 
ちなみに、少年時代のラーマ役の子役について記したことはありませんでしたが、
ヴァルン・ブッダデーヴというそうです。彼、めちゃめちゃ可愛くて、かつ賢そうですよね。
彼の声を担当しているのは田所あずさ。
 
さてさて、吹替版がどうだったかというと、よくできていたと思います。
英語がわからないビームと、テルグ語がわからないジェニファーとの会話など、
どのように吹き替えるんだろうと思っていたら、
吹替版を観るかぎり、両者の会話が成立していないことはわからないつくりになっています。
おそらくこの吹替版で初めて『RRR』を観る人は、ビームは英語ができないなんて思いもしないはず。
 
ジェニファーが何を言っているのかわからないビームが戸惑い、
お互い言葉が通じていないことはわかっているから、身振り手振りで意思の疎通を図る。
その場にラーマがいるときはそれを上手く、時には正反対に通訳したりして仲を取り持ちます。
そこのところの面白さは字幕版のほうが絶対上。
 
たとえば、ジェニファーの名前をなんとか聞き出すことに成功したビームが、
“Don't call me Memsaab. It's just Jenny.”(マダムはやめて。ただのジェニーよ)と言われて、
これ一文まるごと名前だと勘違いして必死に覚えようとするところと、
それを聞いたラーマが優しく爆笑するところなども、字幕版ならではの楽しさがあります。
 
ラストでラーマから何がほしいを聞かれたビームが「読み書きを」と答えるところも、
字幕版を観ている人のほうが意味がよくわかりますよね。
ビームは英語が聞き取れないくせして、なんでスコットの帰還を祝う晩餐会の日程がわかったのさなどと
字幕版ではツッコミを入れたくなりましたが、英語を理解しているふうのビームなら問題なしか。(^^;
 
シータからラーマのことを聴いて愕然とするビームが
「シータはラーマを探さない。ラーマのほうからシータに会いにくる」と言うときに、
「ラーマーヤナのラーマ王子とシータ姫」とさりげなく補足説明が吹替版の台詞に盛り込まれているのも良いところ。
 
吹替版を観てハマった人は今からでも字幕版を観てほしい。
両方観ればより楽しいこと、請け合います。
 
吹替版を観ると、また字幕版が観たくなる。
エンドレスのループ現象に陥ります(笑)。

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