『アムステルダム』(原題:Amsterdam)
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベイル,マーゴット・ロビー,ジョン・デヴィッド・ワシントン,クリス・ロック,
アニャ・テイラー=ジョイ,ゾーイ・サルダナ,マイク・マイヤーズ,マイケル・シャノン,
ティモシー・オリファント,アンドレア・ライズボロー,テイラー・スウィフト,マティアス・スーナールツ,
アレッサンドロ・ニヴォラ,ラミ・マレック,ロバート・デ・ニーロ他
109シネマズ箕面にて、封切り日だった先週金曜日に観ました。
キャストはだいたい2行以内で収まる程度の人数を挙げるようにしているのですが、
本作に関しては誰を省けばいいのかわからない。で、ありったけ挙げました。
監督はデヴィッド・O・ラッセル。予告編がすこぶる面白そうでした。
実はクリスチャン・ベイルの顔があまり得意ではないのですが、やっぱり上手いですよねぇ、この人。
体重増やしたり減らしたり、体は大丈夫なんだろうかと心配になってしまいます。
1933年。
そこには戦場でバートやハロルドの上官だったビル・ミーキンズの遺体があった。
居合わせたビルの娘リズによれば、彼女は自分の父親が殺されたのではないかという疑念を持っており、
親戚たちは反対しているが自分は解剖を望んでいるとのこと。
葬儀まで2時間あるからその間にビルの遺体を解剖してほしいと言うのだ。
致し方なく引き受けて遺体を調べると、明らかに毒を盛られた痕跡あり。
それを伝えている途中、リズは何者かに背中を押されて車道に飛び出し、轢死。
さらにはその犯人にバートとハロルドは罪を着せられ、追われる身となるのだが……。
と、簡単には説明できないほど話はややこしい。
国家規模の陰謀に巻き込まれてしまったわけですねぇ。
キャストが本当に豪華で、バートにクリスチャン・ベイル、ハロルドにジョン・デヴィッド・ワシントン。
1918年に戦場で出会ったこのふたりは、大怪我をした折にたどり着いたアムステルダムで
マーゴット・ロビー演じる看護師のヴァレリーに救われ、固い絆で結ばれます。
罪を着せられたら、頼るのは政治家に顔の利く大金持ち。
その富豪トム役をラミ・マレック、とってもウザいその妻役をアニャ・テイラー=ジョイが演じています。
ショックだったのは、刑事のうちの駄目なほう役のアレッサンドロ・ニヴォラ。
彼、すごい二枚目だったイメージがあるのに、なんですか、この腑抜け具合は。
圧巻はやはりロバート・デ・ニーロでしょう。
金や名誉では動かされない正しい人。
戦争を金儲けの手段としか見ていない富豪たちは、国民に人気のある彼を取り込もうとしますが、
用意されたスピーチなんて読まないし、暗殺されるかもしれないと覚悟して登壇する。
そんなギルという人を演じるデ・ニーロが素晴らしい。
期待したほどは面白くなかったというのが正直なところ。
だけど「ほぼ実話」だとしたら、凄くないですか、こんな話。