『キンキーブーツ』(原題:Kinky Boots: The Musical)
監督:ブレット・サリヴァン
出演:マット・ヘンリー,キリアン・ドネリー,ナタリー・マックイーン,ショーン・ニーダム,
コーデリア・ファーンワース,アントニー・リード他
大好きな映画『キンキーブーツ』(2005)がミュージカル化されたのは2012年。
2015年のロンドンのウエスト・エンド公演を映像化したのが本作のようです。たぶん。
以前からライブ音響上映のラインナップに含まれているのを知っていたけれど、
ずっと見そびれていたため、今回は何が何でも観ようとなんばパークスシネマへ。
鑑賞料金が3,500円もするんですけどねぇ、この機会に観なきゃ後悔しそうで。
これが実話に基づいているというのは何度聞いても驚くこと。
こんな話が転がっていたら、映画化するしかないでしょうと思う。
ノーサンプトンで何代にもわたって紳士靴を製造する靴工場の息子チャーリー。
三代目である父親は息子が継ぐことを望んでいましたが、息子は恋人ニコラとロンドンへ。
都会で華やかな新生活を送るはずが、父親が急逝。チャーリーは一旦故郷に戻ります。
工場が長らく業績不振に陥っていたとは知らず、返品の嵐を見てビックリ。
ニコラはとっとと工場を畳んで土地を売ってしまえと言いますが、
チャーリーはなんとか工場を建て直したいと考えます。
紳士靴はもう流行らない。ならばどうすべきか。
街でドラァグクイーンのローラに出会ったチャーリーは、
ローラとその仲間たちがジミーチュウやプラダのスティレットヒールの靴を履きたいのに、
そんなヒールの靴は男性の体重を支えきれないのだとぼやくのを聞きます。
そうだ、ニッチを突くのだ、紳士靴じゃなくて、女装したい男性が履く靴をつくろう。
そんなお話です。
音楽担当はシンディ・ローパー。
彼女はミュージカルの音楽を本作で初めて手がけたそうですが、素晴らしい。
そして俳優たちの演技、歌、ダンス、どれをとっても凄い。
特に驚くのは、あんなピンヒールを履いて男性たちが踊ること。
私なんてあんなのを履いたら速攻転んで捻挫で済めばよいほう、骨折しますね。
3,500円出して観た価値はあったと思います。
ライブ音響上映でまたかかったら観に行くかもしれません。
なお、日本で上演されたさいにローラ役を務めたのは三浦春馬でした。
彼がもうこの世にいないのはどうにも寂しいですね。