『男はつらいよ お帰り寅さん』
監督:山田洋次
出演:渥美清,倍賞千恵子,吉岡秀隆,後藤久美子,前田吟,池脇千鶴,夏木マリ,
浅丘ルリ子,美保純,立川志らく,小林稔侍,笹野高史,橋爪功,桑田佳祐他
映画好きを自負しているわりには、
“スター・ウォーズ”に思い入れもなければ、寅さんに至っては観たこともない。
これだって、もしもフリーパスがなかったらスルーしていたかもしれません。
ほんと、すんません。
TOHOシネマズ西宮にて。
過去49作つくられた“男はつらいよ”シリーズが、第1作から50周年となる2019年、
22年ぶりにスクリーンに復活する記念すべきシリーズ第50作ということで。
これが今年劇場で観た1本目。
寅次郎(渥美清)の甥っ子・満男(吉岡秀隆)は6年前に妻に先立たれ、
中学3年生の娘ユリ(桜田ひより)と2人暮らし。
妻の七回忌の法要で実家を訪れると、良縁があれば再婚をと皆から言われてゲンナリ。
サラリーマンを辞めて念願の小説家になった満男の最新刊は評判上々。
編集担当の高野節子(池脇千鶴)の仕切りでサイン会をおこなったところ、
初恋の相手・及川泉(後藤久美子)がやってきてビックリ。
再会にひそかに心をときめかせる満男だったが……。
客席の年齢層高い。みんな寅さんファンなのでしょうねぇ。
寅さんのことが全然わからない私でしたが、
画面にうつるマドンナたちに目が釘付け。
そっか、あんな人もこんな人もマドンナ役で出演していたのですね。
まぁ、懐古するという意味では面白かったですが、
山田洋次監督作品の良さは、日本語が美しいということもあったかと。
それがいきなり「おこなわさせていただきます」ですもんね。
「さ入れ」は、言うちゃなんですがアホ丸出しっぽくて嫌いです。
しかもこの台詞を言うのがお寺さん役の笹野さんだったので、よりガッカリでした。
その直後の回想シーンで満男が「お父さん、運動会に来られる?」と
正しい日本語を使っているだけに、残念感が増す。
豪華キャストは楽しめますが、それだけ。
ただ、過去の寅さん作品はものすごく観たくなりました。