夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『銀魂』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の25本目@西宮)

2017年07月24日 | 映画(か行)
『銀魂』
監督:福田雄一
出演:小栗旬,菅田将暉,橋本環奈,柳楽優弥,新井浩文,吉沢亮,早見あかり,ムロツヨシ,
   長澤まさみ,岡田将生,佐藤二朗,菜々緒,安田顕,中村勘九郎,堂本剛他

6月18日につくったTOHOシネマズ1カ月フリーパスポート。
3連休最終日の7月17日、期限の日を迎えました。
フリーパスならではの作品を観るのも楽しいけれど、
お金を払ってでも観たいやつを観られたらやはりお得感があります。

『週刊少年ジャンプ』にて2004年より連載中、大人気の空知英秋によるコミック。
それも未読ならアニメ版も一度も観たことがありません。
小栗くん菅田くんの共演で福田雄一監督、ワラけるに決まってる。

江戸時代末期、天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が襲来し、
地球人と天人との間で攘夷戦争が勃発する。
弱腰の幕府があっさり侵略を受け入れたものだから、
天人たちは我が物顔で江戸の町を闊歩するように。
お国のために天人と戦った攘夷志士たちは弾圧され、刀を取り上げられてしまう。
結果、侍が衰退の一途をたどる今日この頃。

“万事屋(よろずや)銀ちゃん”を営む坂田銀時(小栗旬)も元攘夷志士。
かつて「白夜叉」と恐れられた彼はやはり刀を取り上げられた身だが、
天人にからまれていた志村新八(菅田将暉)を木刀で救う。

そんな銀時から侍魂を学ぼうと、万事屋で働くことにした新八。
新八のほかに、万事屋には神楽(橋本環奈)も住み込んでいる。
神楽は宇宙最強と言われる夜兎族の生き残りで、巨大犬型宇宙生物の定春も一緒。

ある日、かつて銀時の同志だった桂小太郎(岡田将生)が行方不明に。
新八や神楽と共に調査を開始したところ、
刀鍛冶の兄妹である村田鉄矢(安田顕)と鉄子(早見あかり)から呼び出される。
鉄矢によれば、不吉な名刀「紅桜」が盗まれたとのこと。

村田兄妹のもとを辞去した銀時は、紅桜を携えた何者かに狙われる。
まるで紅桜が体の一部となったかのような男は人斬りの岡田似蔵(新井浩文)。
似蔵は武市変平太(佐藤二朗)や来島また子(菜々緒)と共に、
陰謀を企てる高杉晋助(堂本剛)のもとで動き回っているらしい。

銀時、そして新撰組の土方十四郎(柳楽優弥)、沖田総悟(吉沢亮)、
近藤勲(中村勘九郎)らは、陰謀を阻止しようと敵地に乗り込むのだが……。

原作もこんなにパロってるんですか?
しょうもなと思いながらめっちゃ笑いました。今年いちばん笑った作品かも。
新八の姉役の長澤まさみ、傑作。
彼女が“ドラゴンボール”を音読するところや「てへっ、ぺろり」のところ、サイコー。
“ワンピース”とか“ナウシカ”のパロディーまで見せてもらえるとは。

笑ったシーンは数知れずありますが、いちばん笑ったのはココ。
佐藤二朗の本来の台詞だかアドリブだかに菜々緒が笑いをこらえきれず、
それを隠そうとしてあっちを向いたシーンです。皆様、お見逃しなく。

どのキャストもハマっていて可笑しかったから、
できるだけたくさん上記あらすじに登場させてみました。
銀時が有効な武器の提供を求める平賀源外役にムロツヨシ
そこだけ上記に出す隙がなかったので記しておきます。
小太郎の相棒の宇宙生物エリザベスの声が山田孝之というのもワラける。

駄目出しするなら、安田顕ツバ飛ばしすぎ、中村勘九郎脱ぎすぎ(笑)。
あんなにも鼻の穴をほじる小栗くんと環奈ちゃんはなかなか見られないでしょう。

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『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の24本目@西宮)

2017年07月23日 | 映画(な行)
『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』
監督:いしづかあつこ
声の出演:松岡禎丞,茅野愛衣,日笠陽子,田村ゆかり,井口裕香,
     能登麻美子,沢城みゆき,釘宮理恵他

またしてもフリーパスがなかったら足を踏み入れることがなかった世界。
いったいどういうものやらまったくわからないまま劇場へ突撃。

観客の9割以上が男性のような気がします。
この手の作品を観るときは、できるだけ前方の席を確保すると決めている私。
なんか後方の席から観客の皆さんを俯瞰するのも恐れ多くて。(^^;
しかしそもそもが前方の席しか空いていないんですけどね。
封切り直後に梅田観ようとしたときは満席でした。
この日も残っていたのは前方の数席のみ。凄い人気なんだわ。

『ノーゲーム・ノーライフ』というライトノベルがあるのだそうです。
著者は榎宮祐で、イラストも自ら手がけているのだとか。
主人公は「全てがゲームで決まる」という異世界に召喚された天才ゲーマー兄妹、空と白。
そう聞いた時点ですでに私はついていけなくなっているのですが、
本作はその空と白が活躍する6千年以上前の出来事を描いているとのこと。
6千年前とはいえ、いわゆる前日譚のようなものだと解釈すれば素人にはじゅうぶんかと。

そもそもの舞台となっている異世界で、
なんだかわからん2人がチェスをしているシーンでスタート。
あとから調べたところ、この2人はテトと初瀬いづなという名前らしいです。
ややこしいのでこれ以上くわしい情報はもう結構。(^^;
で、テトが初瀬いづなに語って聞かせるのが6千年前の話。

以下、私のようなノーゲラ素人にもわかるように説明したいと思います。

当時、世界には人間だとか精霊だとか獣人だとか16の種族が存在し、
それらの種族が唯一神の座をめぐって大戦を繰り広げていました。
人間は戦う力を持たないから、ほかの種族の餌食になって存亡の危機に。
そんな人間の残党を率いるのが少年リク。これが空の祖先っぽい。

ある日、リクは機械種の少女と出会う。
彼女は機械でありながら心というものに興味を持ったことからエラーを起こし、
機械種から離れて行動するように。リクと会ったのはそのとき。
リクからシュヴィと名付けられた彼女は、人間の心を教えてほしいとリクに頼みます。
彼女の祖先が白なのか。

リクは、シュヴィが機械種であることを隠して人間の仲間に紹介。
しかしリクの姉コローネはすべてお見通しでシュヴィを歓迎。
やがてリクはシュヴィにプロポーズし、コローネもシュヴィを家族として受け入れます。

リクをリーダーとする人間たちは、他種族の間をコウモリのように行き来して掻き回し、
戦いのお膳立てをすると、世界を救うために捨て身で挑むのでした。

これで合っているかどうか不安ですが、素人なりに理解したのはこんな感じ。
意外に面白くて、やっぱり観てみるもんやなぁと思いました。

鑑賞に特に年齢制限はないようですが、会話はかなり強烈。
たとえば、「俺の見えるところにいろ」とリクから言われたシュヴィが
その言葉を忠実に守ろうと、ぐっすり眠るリクにまたがるシーン。
たまたまそのときにリクの部屋に入ってきたコローネが赤面して「わぉ、騎乗位!」。
また、リクからプロポーズされたシュヴィは、
「自分は機械だからリクと生殖行為に及べない」、
さらには「ということは、リクは一生童貞」と言います。
一瞬の間(ま)の後、リク「問題ない」、シュヴィ「間があった」。ウケました。

プロポーズって、めっちゃ子どもやんシュヴィ。
世の中の男性にはそんなにロリコンが多いのか!?と思ったことは否めません。
そこが良いわけじゃなくて、女性の年齢に関係なく、
こんな素直で愛情深い相手がほしいのだと思いたい。

ま、とにかく、人気があるのはわかります。
フリーパスよ、こんなんも見せてくれてありがとう。

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『ライフ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の23本目@西宮)

2017年07月22日 | 映画(ら行)
『ライフ』(原題:Life)
監督:ダニエル・エスピノーサ
出演:ジェイク・ギレンホール,レベッカ・ファーガソン,ライアン・レイノルズ,
   真田広之,アリヨン・バカレ,オルガ・ディホヴィチナヤ他

これはフリーパスを所持していなくても観に行っていたであろう作品。

スウェーデン出身のダニエル・エスピノーサ監督。
本国で1本ヒットを飛ばした後すぐにハリウッドに進出。
『デンジャラス・ラン』(2012)ではデンゼル・ワシントンを起用。
『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2014)はイマイチだったとはいうものの、
トム・ハーディゲイリー・オールドマンの起用に成功しています。

本作もジェイク・ギレンホールライアン・レイノルズという有名どころに配役しつつ、
真田広之が出演しているのが日本人としては嬉しいし、
監督と同じ国の出身ですでに国際派女優といっていいレベッカ・ファーガソンも。
とても面白いSFでサスペンスでホラーでした。キモいけど。

ISS(国際宇宙ステーション)には6名の宇宙飛行士が滞在中。
医者のデビッド(♂)、検疫官のミランダ(♀)、航空エンジニアのローリー(♂)、
システムエンジニアのショウ(♂)、宇宙生物学者のヒュー(♂)、司令官のキャット(♀)。

ある日、彼らは火星探査機の回収に成功。
探査機が持ち帰ったサンプルを分析したところ、未知の微生物を発見。
地球外生命体の存在を示すそれに一同は大興奮。
地球にもニュースが駆け巡り、命名権を獲得した小学生によって
その地球外生命体は“カルビン”と名付けられる。

思いのほか速い成長を見せるカルビンのことを
隔離された研究室内でヒューは我が子を見守るような思いで観察していたが、
あるときカルビンが一向に動きを見せなくなる。
きっと死んでしまったのだろうと一同は考えるが、
あきらめきれないヒューは、カルビンに電気ショックを与えてみる。

すると、息を吹き返したとおぼしきカルビンは、
ヒューの手を食いちぎらんばかりの力を発揮。
ローリーがなんとかヒューを研究室外へと救出したものの、
彼自身はカルビンに捕まり、殺されてしまう。

研究室外へと出ようとするカルビンを止めようと、
ショウがスプリンクラー口をすべて閉じようとするが失敗。
ステーション内のどこへでも行けるようになったカルビンから逃げつつ、
カルビンを捕獲して始末しようと残ったクルーたちは奔走するのだが……。

キャストの中では一般的にもっとも知名度が高いと思われるライアン・レイノルズがローリー役。
すなわち彼がいちばん先に殺されたのは意外。
嫌な奴が最初に殺されるならともかく、
ローリーは軽薄そうに見えて仲間を見捨てない善人だったから気の毒。
だけどクルーの中に嫌な奴はいないんです。
この手の話ならば1人ぐらいそういう奴が混じっていそうなのに、それも意外。
ま、宇宙飛行士になるような人は人間ができているのが当たり前か。(^^;

ちなみに我らが真田広之はわりと先まで生き残るほう。
世界の俳優たちの間に入っても見劣りしない顔立ちと演技。

登場人物はほぼクルーのみ、シンプルでわかりやすく、かつ怖い。
ラストはこうだったら嫌だなぁというものそのまんま。
「イヤミス」の極みでした(笑)。イヤすぎて笑ってしまった。

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『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の22本目@梅田)

2017年07月21日 | 映画(は行)
『劇場版 ポケットモンスター キミにきめた!』
監督:湯山邦彦
声の出演:松本梨香,大谷育江,林原めぐみ,三木眞一郎,犬山イヌコ,
     佐藤栞里,本郷奏多,古田新太,中川翔子,山寺宏一他

“アンパンマン”に手を出し、そして“ポケモン”にも。
こんな日が来るとは思いもしませんでしたが、なんせタダですから。

7階で前述の『カーズ/クロスロード』を観たあと、
8階のより大きなこっちのシアターに入って席へ向かうと、
その付近にポップコーンが散乱中。
ふたつ向こうの席の男の子がしゃがみ込んで黙々とそれを拾い集めている。
するとやってきた劇場スタッフのお姉さん。
小学生男子相手だというのにしっかり敬語を使って、
「お客様、キャラメル味のポップコーンでしたね。新しいものをお持ちします。
係の者が参りますので、床はどうぞそのままにしておいてください」。
いやはややっぱりエライです、TOHOシネマズ梅田のスタッフの皆さん。

しかし残念ながら、そんな大人扱いをされたのは初めてだったのか、
ボクは余計に落ち着きがなくなり、目が泳いでいます(笑)。
新しいポップコーンを無言で受け取ったと思ったら、
折り畳んだままの座席の上に腰かけてゆらゆら。
自分でクッションを持ってきているんだから、それ敷いて座れっちゅうの。
ポップコーンのバケツが傾くたびにドキドキしたよ、おばちゃんは(笑)。

さて、本作は“ポケットモンスター”劇場版第20作目。
20作記念特別企画とかで、主人公サトシとピカチュウの出会いが描かれています。
ということは、ポケモン素人の私にうってつけ。
まったく知らなくてもきっちりついていけました。

マサラタウンに住む少年サトシは10歳の誕生日を迎える。
どの子どもも10歳になればポケモントレーナーの資格が与えられ、
数種類のポケモンから希望のポケモンを選ぶことができる。

ところが誕生日当日、寝坊してしまったサトシ。
慌ててオーキド博士のもとを訪ね、ポケモンを貰おうとするが、
サトシがほしいと思っていたポケモンはすべて
同じ誕生日のほかの子どもに貰われたあとだった。

代わりにサトシが受け取ったのが見た目はとても愛らしいピカチュウ。
しかし、オーキド博士が言うには、ピカチュウには少々問題あり。
人になかなか心を開かず、モンスターボールに入りたがらないらしい。

一緒に旅を始めたものの、打ち解けようとしないピカチュウに困るが、
オニスズメの大群に襲われたさいにピカチュウを必死で守ろうとするサトシ。
それにほだされたのか、ピカチュウとサトシは唯一無二のパートナーに。
1人と1匹は伝説のポケモン・ホウオウに会うため、出発するのだが……。

これだけ長期間にわたって人気を博しつづけているのにも納得です。
眠くもならなかったし、個性豊かな登場人物たちに目が釘付け。
次の劇場版も観に行くかどうかと聞かれたらビミョーですが、
またフリーパスを所持しているときなら迷わず観に行くでしょう。

それにしても本作に関しては他の映画の予告編が流れないことにビックリ。
全部ニンテンドーのCMなんだもん。すげぇ。

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『カーズ/クロスロード』〈吹替版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の21本目@梅田)

2017年07月20日 | 映画(か行)
『カーズ/クロスロード』(原題:Cars 3)
監督:ブライアン・フィー
声の出演:土田大,松岡茉優,藤森慎吾,戸田恵子,赤坂泰彦,福澤朗,山口智充他

ラインナップは完全に夏休み仕様になり、
フリーパスで観るのに残っているものといえば大半がこんな作品。
だけど“カーズ”シリーズは子ども向けといえども
おとなもじゅうぶん楽しめる内容だから期待。
私が観るのにちょうどいい時間帯には字幕版の上映がなかったのが残念。
やむをえず吹替版を鑑賞。

つい先日読み終えたばかりの伊坂幸太郎の『ガソリン生活』
語り手は車で、車同士がしゃべっていましたが人間も登場。
一方、この“カーズ”シリーズは車だけの世界ですね。

長年天才レーサーして崇められてきたライトニング・マックィーン。
しかし最近はハイテクを駆使した新世代レーサーの台頭に押され、
シーズン最後のレースで大クラッシュ。
再起不能かと思われたが、親友のメーター、恋人のサリーら仲間に励まされ、
もう一度レーサーとして復帰することを誓う。

このままでは新世代レーサーに勝てないと、自らにも最先端知識の導入を決意。
最新施設“ラスティーズ・レーシングセンター”でトレーニングを開始するが、
若きトレーナー、クルーズ・ラミレスの指導がどうも気にくわない。
地道なトレーニングばかり課されるのに飽き飽きして、
ある日、勝手に最新シミュレーションゲームにチャレンジしたところ、
まったくついていけなくて大失敗をしでかしてしまう。

それでも自分の腕のせいだとは認めたくないマックィーンは、
施設から出て外でトレーニングをすることに。
およびでないクルーズまでもがそれにくっついてきて……。

マックィーンが腹立たしいんです。
凹んでたくせに、みんなに持ち上げられて、自分がまだまだ走れると勘違い。
クルーズの忠告に耳を傾けることもなく暴走し、
挙げ句、自分の失態をクルーズのせいにしてしまう。
謙虚さのかけらもないところがムカつきます。

で、ムカついたからか、途中睡魔に襲われてちょっぴり寝ました。
目が覚めたときには持ち直していい奴になっていた(笑)。

まわりは子連れの家族だらけでした。
「もう帰る」と早いうちからダダこねていた子、複数。
ということはイマイチ面白くなかったのではないかと推測。
きっと眠かったのは私だけじゃありません。

同時上映の6分間の短編『LOU』は秀逸でした。
そっちのほうが断然よかったなぁ。

なんにしても、自分の老いや力の衰えを認めるのは面白くないこと。
そこときっちりゆるりと向き合って行けたらいいですね。

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