すんごく遅ればせながら.......【
ホノカアボーイ】を観た
大好きな「高山さん」が、お料理の監修をされていたので
やっとこさ観てみたのですが (ごめんなさい)
予想通り、お料理が美味しかった
ほのぼのあったかくて、丁寧で弄りすぎてなくて
華美すぎず家庭臭ぷんぷんの、美味しそうな食卓だった
だからって、実用主義いってんばりの色気のないものではなく
遊び心あり(虹のゼリー)・イタズラあり(海老天)
出来たてを、器や盛りつけを、配置や色どりを、ライトアップを
一生懸命に相手を想いやる「おもてなし」の心
「作る人」はみんな同じと思うけど
お料理しながら思うことは「たったひとつ」
食べてくれる人の「笑顔」......それだけ
ビーさんの、お料理の
女らしいカドのない、まぁ~るい可愛らしさ
まるで「ピンクのハート」だなって思った
そっか「おもてなし」って愛だった
実在の「ビーさん料理」と、「高山さん料理」が重なって
ものすごく、いい味を醸し出していた
原作を読んだことはありませんが
監督さんが高山さんを誘った意図が、なんとなく伝わってきました
時が止まったような古い小さな街で
のんびりと過ごす「お年寄りたち」
その向こうに、苛酷であったであろう長い長い「開拓者」としての人生
置いてきてしまったものだって、たくさん.......あったはず
とにかく、時は流れ
静かに静かに.......それぞれが幕を下ろそうとしている
そんなとき
ビーさんちに、でっかい「迷い猫」がやってくる
自分でも忘れるくらい、胸の奥に閉じ込めていた
ビーさんの「愛情の風船」を...................
うら若き女性として、母として、祖母として
そして「今を生きる」等身大の自分としての、風船を.........
1人の青年に、パシャーンと静かにぶつけたのかな
イタズラするみたいに、ぶつけたのかな
アタシにはそうみえた
毎日ごはんを作って食べさせて
アタシも同じ方法で、愛情表現している
毎日まいにち、ただただ繰り返している
呆れかえって見てる人も、たぶん多いと思う(笑)
そんなアタシの愛情は「一色」だけど
ビーさんのは何色もあって、七色だって言ったら出来過ぎかな?
色々なことが複雑に心を過ったであろう、あの日々
様々な風が、嵐のように吹き荒れたであろう、あの日々
辛い夜でさえ、きっと楽しく幸せだったんだろうな
最後に..........................
明方の薄あかるい寝室の中で、青年の寝顔をジッとみるビーさん
寝室の扉の前でもう1度だけ、青年を振り返るビーさん
涙が止まりませんでした
い~映画でした
PS.....骨董市マニアには「たまらん」内容となっております
また、他の出演者も抜群であり、どのカットも全て絵のようで
ものすごく好みでありました......いっぱい撮っちゃった(陳謝)