雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

寺は壺坂

2014-07-29 11:00:22 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第百九十四段  寺は壺坂

寺は、
壺坂。笠置。法輪。
霊山は、釈迦仏の御すみかなるが、あはれなるなり。
石山。粉河。志賀。


寺は、
つぼさか。かさぎ。ほうりん。
りゃうぜんは、釈迦仏の御すみかなので、しみじみと感じられます。
いしやま。こかわ。しが。



霊山というのは、本文の説明だけ見れば、印度マガダ国の聖地霊鷲山を指しているみたいですが、無量寿寺を指しているようです。
少納言さまは、宮仕えの前から相当仏教に関心を持っていたようですので、このあたりの知識は豊富だったと思われます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暑さを物ともせず ・ 心の... | トップ | 森は殖槻の森 »

コメントを投稿

『枕草子』 清少納言さまからの贈り物」カテゴリの最新記事