雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

謙虚であれ ・ 小さな小さな物語 ( 1808 )

2024-09-24 08:01:22 | 小さな小さな物語 第三十一部

立憲民主党の新代表は野田佳彦氏に決定しました。ほぼ、事前の予想通りの結果に終わりました。低迷気味の党勢をどのように立て直すのか、元首相の手腕が問われるとになるのでしょう。
自民党総裁選挙の方も終盤に差し掛かっていますが、こちらは、当初の予想から少し変化が見られるような報道が増えてきています。こちらは、一自民党の代表というばかりでなく、次期首相を選ぶことになるわけですから、やはり、かなり気になります。投票権がある方々の賢明な判断を願っています。

二つの代表戦が報道され、わが県に関連しては知事の不信任案が成立という問題もあり、政治について考えさせられる機会が度々ありました。さらには、海の向こうとはいえ、米大統領選挙も、民主党大統領候補がハリスしに変ってから状況が変化しており、直近の全国的な世論調査では、若干ハリス氏が優位に立っていると報じられています。もっとも、米国の大統領選挙は、独特の選挙方法が行われていて、ほとんどの州では、1票でも多くの票を獲得した候補者がその州に割り当てられている選挙人数を総取りする方法がとられており、しかも、8割以上の州では伝統的に支持政党が決まっているようです。つまり、今日から変化する可能性がある州は、7州前後と言われていますから、全国総計の世論調査はあまり意味がないようです。

お陰様で、テレビでの断片的なものですが、多くの方々の主張や考え方、あるいはコミュニケーションの取り方の技術や巧拙などを勉強させていただきました。
例えば、同じ自民党員といっても、九人のお方が立候補すると、考え方にかなりの差があることがよく分ります。また、そうでなければ困るので、全員が同じ方向を見ているようでは、わが国の民主主義が心配になります。同時に、厳しい争点となっている事項については、党内を取りまとめるのは大変なことでしょう。
そう考えますと、派閥解消を断行し、今は一つだけが残っている状態ですが、派閥という名前はともかく、いくつかのグループでの意見集約が必要と考えられ、裏金問題のような仕組みは論外ですが、グループは必ず復活することでしょう。

それぞれの主張や意見を聞かせていただいていますと、個人的な好き嫌いもあるにはありますが、それぞれに魅力を感じます。一度、この国の舵取りを任せてみても良いのではないか、という気がする瞬間が起ります。
さすがに、資質もあるのでしょうが、政界という厳しい社会で磨かれてきた方々だけに、どなたにも光るものを感じました。
ところが、残念ながら、そうした光る物がありながら、その反面で多くの犠牲を強いながら我が道を行くという人物も決して少なくないことも現実と思われます。
わが兵庫県は、目下、まことに恥ずかしい状況に陥っています。
大阪の知事と市長を経験された松井一郎氏は、兵庫県知事に関する番組で意見を求められ、その中で、「知事に最も必要な資質は?」という質問に対して、「謙虚さでしょう」と即座に答えられました。そして、知事に限らず、地位が高くなればなるほど謙虚さが重要になる、といった意見を述べられていました。
権限など何もない身ですが、心に刻んでおくべき言葉だと思いました。


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