「のだめカンタービレ」は、若い音大生が指揮者やピアニストを目指して、苦難を乗り越えながら成長していく、
恋愛あり、笑いあり、涙ありのコミックストーリーです。原作は二ノ宮知子。
私は、古くからこのコミックとお付き合いをしてきました。
漫画を読み始めたのは2005年の頃で、これについては「めいすいの音楽随想 ・・・のだめカンタービレ」で書きました。
続いて、このコミックが2006年10月にテレビドラマ化(めいすいの音楽随想・・・のだめカンタービレのテレビドラマ化)
フジデレビで放映され、欠かさず見ました。特に2008年1月に放映された「のだめカンタービレ in ヨーロッパ」は
チェコのプラハを中心にロケをしていましたが、私は直前に「中欧4カ国の旅」をしており、
画面に出てくる風景を見てきたばかりだったので興味深く感じたものでした。
「めいすいの海外旅日記 中欧四カ国 第2日」の最後に「のだめカンタービレ」のことを記載しました。
今回は、しばらくぶりで「のだめカンタービレ」が映画化されて話題になったので、お正月映画として「最終楽章 前編」
を近くのシネマコンプレックスに見に行きました。
テレビドラマよりも、ロケにお金がかかっているのか、出だし部分は音楽の都、ウィーンの街が詳しく紹介されたり、
外の撮影シーンはほとんどパリの風景という豪華版で見ていてとても楽しめます。
今回の映画の中で、話題の中心になるのは「のだめ(野田恵)」に対するもう一人の主人公、千秋が名門オーケストラ
だったが今は落日のフランスの「ルー・マルレ・オーケストラ」を常任指揮者になって立ち直らさせる話。
オーケストラの内部事情や練習風景などが垣間見えて、クラシック音楽の裏の世界を知ることが出来ます。
ところで、このオーケストラの本拠地は劇中ではフランスのブラン劇場です。
しかし、この劇場ロケはスロヴァキアの首都ブラチスラバにある国立オペラ劇場。ここをフランスの国旗を飾ったりして
変えていたのでした。
上の写真は、2007年の暮れに、私がこのオペラ劇場を訪ねた時の写真、中には入りませんでしたが、外観はなかなかの
劇場でした。映画では内部が詳しく映し出されます。こんなことからも、私にはこの映画には親しみが湧いてきました。
映画は突然、コミックらしく現実離れした派手なCGが登場したりします。特にのだめが千秋の指揮でチェレスタを
コンサートで演奏するとなって舞い上がるシーンは、画面のようにド派手で面白い。
ただ、番組の中で14曲ほど紹介されるクラックの名曲は聴き応えがあります。
ラヴェルのボレロ、モーツァルトのピアノソナタ11番「トルコ行進曲つき」、チャイコフスキーの「序曲1812年」などは
素晴らしい。残念なのはドルビー・サラウンドの音響効果は良いのですが、ボリュームが大きすぎて若干聞きにくいのが
残念です。アクション映画と同じレベルにしてあるのでしょうか?実際の音楽ホールの音と同じようにすれば録音は
良いのでもっと楽しめたのにと思いました。
最終楽章 後編は4月に公開されるとのこと。今回は、ほぼ脇役だった「のだめ」が活躍することになると思います。
ちょっと期待したくなります。
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