マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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神波多神社天王祭り神幸祭

2008年12月16日 08時06分13秒 | 山添村へ
秋晴れの朝を迎えて天高く青空が広がった山添村中峯山(ちゅうむざん)神波多(かんはた)神社の秋季例祭。

お旅所までの御渡道中の安全を祈り、本殿では賑々しく神幸祭が営まれる。

例祭のあとは保存会が演じる獅子舞が奉納される。

悪魔祓い、刀付けの二舞は太鼓と笛の音色に協音するように激しく舞う。

昔は若連中(いわゆる青年団)が行っていたそうで当時の年齢は18歳から23歳だった。

太鼓叩きの太夫は佐久魔ととみに神楽箱を持つ、オジイと呼ばれる翁、天狗、赤鬼、青鬼(面は黒い)に名もないオニ数人らは獅子舞とともに鬼役と呼んでいる。

オジイは杖と毬を担ぐ。

かつて道化師がおったときに教わった「タマ獅子」に使われた道具で、獅子舞が毬を取りにきたら杖で突っついたり、獅子が毬を口にくわえる所作だったそうだ。

神幸道中は獅子舞、大御幣、幟旗、議員、区長、鉾、御幣、槍、長刀、金御幣、田楽、ホーロン・花籠とも呼ばれる花笠、鬼、神主、御輿の順でお旅所に向かう。

幟を持つのは中峯山、中之庄、広瀬(年番)、葛尾(くずお)、大西、片平、広代(ひろだい)、下津、上津、菅生(すごう)、遅瀬(おそせ)、鵜山(うやま)と月ヶ瀬嵩(だけ)。

幟を廃絶した岩屋、箕輪、春日の三ヶ大字を加えて旧波多野村16ヶ大字の大行列だ。

急な神社の階段を下るには足に力が入る。

一の鳥居を潜ると道路隔てた旧道の上り坂だ。

ポックリを履く赤鬼はとても歩きにくそうで青鬼とともに下駄を脱いで下っていく。

二の鳥居を抜けるとお旅所の牛ノ宮に到着する。

(H20.10.15 Kiss Digtal N撮影)