マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柳生八坂神社奉納神事芸能

2008年12月10日 08時14分50秒 | 奈良市(東部)へ
お渡りを済ませた柳生八坂神社十二人衆ら。

十二人衆は舞殿に登り田楽をしながら三周する。

御幣を供えて宮司、当人児、代表役員は本殿の前に立ち神事が厳かに執り行われる。

かつてはうるち米を二度蒸して型に入れて押し抜くモッソウ飯(三層の藁で括り穂先をピッと伸ばした)供えられていたが今は見られない。

本殿下の舞殿では地区の人らが大勢集まり今から始まる伝統の神事芸能に見入る。

笛、太鼓の先導で三つの田楽舞を奉納する。

ピーピッの笛、ドンの太鼓を合図にスモウの所作が始まった。

見合った両者は大きく両手を広げる。

一歩前にでて「ヤー」の掛け声をかけて抱き合うように組む「スモウの舞」。

逆に組み替えて「オー」の掛け声の二番がある。

次はササラを持って左に一歩。両手で振るとジャラジャラと鳴らせる。

正位置に戻り今度は右足を一歩だして同じように舞う「ササラの舞」。

次は肩に掛けて引きながら鳴らす。

スモウとササラの舞は2回行われる。

最後は扇を手に持って祝言の影向(ヨーガ)の松の謡を歌いながら舞うヨーガ(ゴ)の舞。

左右の袖を掴むように下に降ろしてピッと上げる所作。

広げた扇を手に持ち、両手を大きく広げて上体は反り返るように舞う。

舞いの間も神事は続いている。

すると十二人衆の田楽舞がグルグルと回り出した。

間が持たんと始まる二度目の神事芸能だ。

そのころようやく練り歩いていた太鼓台がやってきて祭礼を盛り上げる。

(H20.10.13 Kiss Digtal N撮影)