マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

下狭川九頭神社神事芸能田楽

2008年12月14日 09時18分13秒 | 奈良市(東部)へ
九頭神社に戻ると、まず鳥居の傍らで素襖を身に着けた踊り子がバタランバタランの田楽舞を三回繰り返す。

階段を登り境内でバタランバタランと神跳びのピッピラが舞われる。

お渡りの一行も到着。拝殿に登り粛々と還御祭が営まれる。

昔は拝殿横で舞われた田楽舞、現在は人気が少なくなった境内で舞う。

心地よい秋の風が通りすぎていく。

かつて「ジンパイ」と称していた神事芸能はそのあと、「コハイ(鼓拝)」、「タチハイ(太刀拝)」、「スモウ」が行われる。

コハイは二人が太鼓と鼓を胸の前に持って前に三回跳び、後ろに二回下がる。

これを九回繰り返す。

このときに「ヨイヨイヨイ」と掛け声がはいる。

タチハイは右耳に紙片を挟んだ二人が神宝の太刀を左肩に担いで三歩進む。

太刀を台に置いて、横に紙片。再び太刀を担いで後ろに下がる。

これを五回繰り返す。

スモウは素襖の上から「ダラリフンドシ」を着けた二人が、お互いに向き合って肩に手をあてて左に三回跳んで戻る。

これを四回繰り返し、最後にお互いが背中を返すような仕草で終える。

「ボウシ」と呼ばれる大きめの白い紙片をツノカクシのように頭に巻き着けたスモウ、耳に紙片を挟むタチハイ。

このような形式は他所では見られない特徴をもち、意味は未だ判らないという。

(H20.10.13 Kiss Digtal N撮影)