毎年7月24日は風の祈祷。
五穀豊穣を願い祈祷されたお札を地区の田んぼに挿していく西井戸堂町の観音講の人たち。
妙観寺観音堂や境内を清掃して祭壇にお花を飾った。
唐招提寺に勤めたことがある兵庫県淡路島の国分寺の僧侶。
先日の十七(じゅうひち)夜と同様に法要を営まれる。
本尊の十一面観世音菩薩立像の後ろの背面も同じように開けられた。
灯明の火を護摩木に遷して始まった。
シキビの葉は細かくちぎった。
香りがほのかに匂ってくる。
五穀とお米は護摩焚きに登場する。
護摩木はハゼノキの枝だ。
ハゼウルシとも呼ばれているようだ。
柳生の地で聞いたハゼノキはシバにも輪木にもならない木で、秋にはぜてよく実ることから豊作を祈願する木だと言っていたことを思い出す。
それはともかく一本、一本、祈りを捧げて護摩壇に投入する。
お経は静かにあげられる。
夏の暑さが時間とともに高くなる。
丸い護摩壇(釜の口が四角いのは増益(そうやく)、三角口は敬愛の意味があると解説された)は息災護摩と呼ばれる僧侶は語る。
最初に本尊不動明王へ火天(かてん)をひとくべて供養する。
そのあと細かいハゼノキの枝を108本投入して供養する。
そして始まったお札の祈祷供養。
一本ずつ差し出された祈祷札を護摩壇の火の上に翳していく。
このお札を22本ずつ西と東井戸町の田んぼに挿す。
田んぼにはさまざまな地名がついているという。
北からヨナジロウ、ハチノツボ(八の坪)、スワラ(砂原)、フルカイドウ(古街道)、ハシヅメ(橋詰)、シキタ(敷田)、ミドロ、オオツキ(大月)、ヤマグチ(大和の口であろうか)、ナカダ、カワマタゲ(川跨ぎ)、ホリケサノツボ(堀家三の坪)、ヤケリ(焼入り)、トモジ、カワタ、タカヅラ(高面)、チゴトウ(稚児当)、ウメガエ(梅枝)、ヒラタ(平田)、カミナカダ(上中田)、シモナカダ(下中田)、ドウノマエ(堂の前)、ババサキ(馬場先)など様々な名が連なるがあとは思い出せないという。
これらの名は小字名であろう。
汗が流れ出る法要の時間だった。
公民館で直会を終えたあと、日差しも緩くなった夕方にしたいとドウノマエの他は実施時間を調整された。
ちなみにドウノマエは一年前の祈祷札が残されていた。
その横に今年のお札を挿した。
「こんなん邪魔やろ」と言って取り除く人もいるそうだ。
畑の雑草を刈り込む際には、抜いたり一緒に始末する畑もあるという。
秋の稲刈りには始末されることが多いなか、ドウノマエの祈祷札はよく残ったものだと言った。
お札挿しは二人で一組。
お札を抱えて行ってもう一人が挿していく。
「1時間以上はかかるなあ」と話す。
(H22. 7.24 EOS40D撮影)
五穀豊穣を願い祈祷されたお札を地区の田んぼに挿していく西井戸堂町の観音講の人たち。
妙観寺観音堂や境内を清掃して祭壇にお花を飾った。
唐招提寺に勤めたことがある兵庫県淡路島の国分寺の僧侶。
先日の十七(じゅうひち)夜と同様に法要を営まれる。
本尊の十一面観世音菩薩立像の後ろの背面も同じように開けられた。
灯明の火を護摩木に遷して始まった。
シキビの葉は細かくちぎった。
香りがほのかに匂ってくる。
五穀とお米は護摩焚きに登場する。
護摩木はハゼノキの枝だ。
ハゼウルシとも呼ばれているようだ。
柳生の地で聞いたハゼノキはシバにも輪木にもならない木で、秋にはぜてよく実ることから豊作を祈願する木だと言っていたことを思い出す。
それはともかく一本、一本、祈りを捧げて護摩壇に投入する。
お経は静かにあげられる。
夏の暑さが時間とともに高くなる。
丸い護摩壇(釜の口が四角いのは増益(そうやく)、三角口は敬愛の意味があると解説された)は息災護摩と呼ばれる僧侶は語る。
最初に本尊不動明王へ火天(かてん)をひとくべて供養する。
そのあと細かいハゼノキの枝を108本投入して供養する。
そして始まったお札の祈祷供養。
一本ずつ差し出された祈祷札を護摩壇の火の上に翳していく。
このお札を22本ずつ西と東井戸町の田んぼに挿す。
田んぼにはさまざまな地名がついているという。
北からヨナジロウ、ハチノツボ(八の坪)、スワラ(砂原)、フルカイドウ(古街道)、ハシヅメ(橋詰)、シキタ(敷田)、ミドロ、オオツキ(大月)、ヤマグチ(大和の口であろうか)、ナカダ、カワマタゲ(川跨ぎ)、ホリケサノツボ(堀家三の坪)、ヤケリ(焼入り)、トモジ、カワタ、タカヅラ(高面)、チゴトウ(稚児当)、ウメガエ(梅枝)、ヒラタ(平田)、カミナカダ(上中田)、シモナカダ(下中田)、ドウノマエ(堂の前)、ババサキ(馬場先)など様々な名が連なるがあとは思い出せないという。
これらの名は小字名であろう。
汗が流れ出る法要の時間だった。
公民館で直会を終えたあと、日差しも緩くなった夕方にしたいとドウノマエの他は実施時間を調整された。
ちなみにドウノマエは一年前の祈祷札が残されていた。
その横に今年のお札を挿した。
「こんなん邪魔やろ」と言って取り除く人もいるそうだ。
畑の雑草を刈り込む際には、抜いたり一緒に始末する畑もあるという。
秋の稲刈りには始末されることが多いなか、ドウノマエの祈祷札はよく残ったものだと言った。
お札挿しは二人で一組。
お札を抱えて行ってもう一人が挿していく。
「1時間以上はかかるなあ」と話す。
(H22. 7.24 EOS40D撮影)