マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添広瀬の先祖迎え行灯

2010年09月05日 08時08分31秒 | 山添村へ
山添村広瀬に住むI家ではお盆にご先祖さんを迎える行灯がある。

20年ほど前、家を改築した際、大工さんに作ってもらった行灯。

四方には障子紙を張っている。

中には蝋燭立てがある。

8月14日の夕方近い時間になればこれを持って公民館前のお墓に出向く。

お墓の石碑前で蝋燭に火を灯して先祖迎えをする。

行灯を家に持って帰って仏壇に祀る。

翌日の15日は送り日といって、夕方に再び行灯を持ってでかける。

かつてはお墓にゴンゴウと呼ばれる竹の花立てを立てて、青竹を弓なりにしてそこに行灯をぶら下げていた。

行灯は丸い型もあったそうだ。

余所の家では搗いたモチを持っていったようだ。

現在は持って帰ってくるのもたいそうになって行灯は公民館の軒下に置いていると話す。

昔はサトイモの葉に7品の膳を盛っていた。

キュウリ、ピーマン、ミョウガなどを寄せておましていたそうだ。

ソーメンは瀬戸物に入れていた。

仏壇の前に二本のオガラ箸とともに置いていた。

15日の夜は盆踊り。

幼稚園の跡地の広場で踊っている。

その5日前は施餓鬼会だ。

観音講の営みと同じように昼前から集まってご詠歌を唱えているという。

(H22. 7.24 EOS40D撮影)