マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ありがたいお叱り

2010年09月27日 07時47分56秒 | メモしとこっ!
行事を取材撮影して10年になる。

ときおりお叱りを受けることがある。

この度は大目玉を頂戴した。

知人が私の紹介だと突然訪問したそうだ。

が、足下を見るなり帰ってくれと伝えられた。

「素足にサンダルは神事に相応しくない。参列者はそれなりの正装で来ているのにどういうことか」と一喝された。

しかもだ。「名刺はださず、名も名乗らない。そんな人に許可ができるわけがないでしょ」。

ごもっともです。

宮司さんの集まりで非常識な撮影マナーが話題に上ることが多くなっているという。

たしかにそういう人たちを見かける。

カメラを持つ人は特権と思いこむのかずかずかと上がり込む。

許しを得たわけでもなくだ。

私は撮影の了解を得るが、どこまでが許せる、許せないのか範囲なのか、その確認をとった上で取材に臨んでいる。

ある宮司は「神事をしている最中は静かにすべし」と言った。

当然でしょうが、「しゃべって何が悪い」うそぶく人もたしかにいる。

こうあるべきだと話しても聞く耳をもたない人たち。

挙げ句の果てにカメラマン同士が神事中に言い合いをしたケースもある。

とんでもない人がいるのを何度も目撃する。

こうしなくちゃあきませんでと伝えたら睨まれる始末だ。

学術調査だと称して大学の学者も取材に来ることがある。

その人たちはその後何の音沙汰もないという。

何を調べたのか、どのようなモノに使われたのか、すら判らない。

そのような話は何カ所で聞いたことがある。

お礼とフォローは欠かせない。

礼を尽くす最前の努力はしなければならないと常々思っているが・・・時間が。

あんたは忙しい身やからかまへんでと言われるのが辛い。

カメラマンは決して特権でない。

写させていただくことにありがたさを感じろと、我が身の行動を振り返り反省する一日。

過去にも「玉垣の中に入るにはお祓いを受けてからです」、「鳥居を潜るときには拝礼してから」、「参道は中央を歩かない」などと指摘されたことがある。

これらは学び。

この度の適切なありがたいお叱りに御礼申し上げます。

(H22. 8.22 記)