マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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満願明けの巳の十二支桜

2013年07月26日 08時35分56秒 | 桜井市へ
今年の桜の咲き初めは3月21日辺りだった。

25日には三分咲き。

日々刻々と春の様相が変化する。

4月の声を聞いたとたんに満開となった奈良大和路の平坦地域。

2日の午後には雨が降った。

その翌日は風に煽られて早くも花散らし。

仕事を終えて大急ぎで向かった先は安部の文殊さん。

快慶の代表作とされる本尊木造騎獅文殊菩薩(きしもんじゅぼさつ)像および脇侍像が国宝に指定されたと各新聞社が報じていた寺院である。

像内に建仁三年(1203)の墨書があるそうだ。

建仁三年は東大寺で大仏復興の総供養が営まれた年で、同時に南大門の金剛力士像も完成したとされる。

脇侍像は獅子の手綱をとる優填王(ゆうてんのう)や仏陀波利三蔵(ぶつだはりさんぞう)、最勝老人(さいしょうろうじん)。

先導しているのは善財童子(ぜんざいどうじ)である。

中央に騎獅文殊菩薩を配置した姿は仏教を広める旅の途中を表現したもので中国の五台山(ごだいさん)を舞台にした「文殊説話」に基づく五像だそうだ。

報道されたことで多くの参拝者で溢れたという桜井市の安倍文殊院は親しみを込めて「安部の文殊さん」と呼ぶ人も多い。

一昨年の8日が満開だった。

昨年は10日であった安部文殊院の桜。

今年は既に花散らしになっていた。

一週間以上も早い今年の桜はどこともである。

報道によればこの日は大宇陀本郷の又兵衛桜や室生大野寺の枝垂れ桜も満開になったそうだ。

拝見する安倍文殊院の桜は文殊池東側の庭園が目当て。

年末に翌年の干支を花絵で飾ったデザインを見たくて毎年出かける。

ジャンボ花絵は平成8年から始まった。

私がそれを知ったのは平成13年だ。

それから恒例になった桜花に囲まれるジャンボ花絵を撮り続けている。

スタートした平成13年も巳年だった。

ひと回りした平成25年も巳年。

花絵のデザインはどうさるのか気になっていた。

平成13年はひらがなの「み」をデザイン化された。

今年はひらがなから漢字になった「巳」そのもの。

その他の年はすべてが動物をあしらったデザインである。

巳年だけはなぜか、文字であると思ったがよくよく見れば口からピロピロと出している蛇であった。



それらデザインの様子が一目で判る「開運を告げるジャンボ花絵」の高札が掲げられている高台。

その画像は年末に作られたときの模様であるから桜花はない。

(H25. 4. 3 EOS40D撮影)