マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

淡路島地震再来かと思えた大野町十輪寺落慶法要の日

2013年07月31日 06時58分46秒 | 奈良市(東部)へ
平成12年に発案されてから13年間。

紆余曲折を経て新しく建築された奈良市大野町の十輪寺。

昨日までは風が強く吹き荒れる日が続いていたがこの日は快晴。

念願の落慶法要に天の恩恵を受ける。

数年間の建築準備を経て実行委員会が組織されてこの日を迎えた。

元禄時代までは真言宗新義派で長谷寺の末寺だった十輪寺。

以後は法隆寺の末寺となっていたが昭和17年より真言宗東寺派である。

この日の朝起きにセットしていたタイマーは6時半だった。

そんなことは寝てしまえば忘れてしまう。

寝ているときのことだ。

雨戸がガタガタと音を立てる。

大風が吹いていたと思った。

であれば良いのだがガタガタと家が揺れる。

地震だ。

思わずガタっと起きた。

ゆっさ、ゆっさ揺れる横揺れはまぎれもない地震。

阪神大震災を思い起こす揺れ。

ふらふらと立ちあがり廊下をゆくも揺れている。

テレビをつけた瞬間に音声が流れたピロピロの警報。

5時33分だったと伝える映像は淡路島。

震源地だと伝える震度はマグニチュード6.3だ。

被災状況を市町村担当者に電話応答される。

それから1時間後に伝えた交通状況。

JR線は全線見合わせ。

不通になった地域もある。

そんな影響を受けた神戸の僧侶。

大幅に遅れて到着した落慶法要は既に進行中であった。

不謹慎ではなくこの日に起こった地震の影響であるが、被災した淡路市の状況を伝えるテレビのニュース。

余震はこの夜も続いている。

お稚児さんの練供養が出発した。



田んぼが広がる田原の里。

美しく着飾ったお稚児の行列が続く。

先頭は僧侶の会奉行に貝吹きが続く。

白装束の金棒引き、裃姿の檀家代表、大師講元・仏青会長、檀家総代。

赤い傘は職衆と呼ばれる僧侶たち。

東寺派真言宗の僧侶たちは各地からやってきた。

後列がお稚児さんだ。

参加人数は多く長い行列になった。

ひと目見ようと行列を見守る村の人たちも笑顔で迎える。

新しくなった大伽藍の本堂前で記念撮影。

人数が多いだけに時間もかかる。

そうして始まった落慶法要。

入堂された職衆たち。



始めにお稚児が献花をする。



檀家役員から菊の花を受け取って一人ずつ献じるお花がずらりと並んだ。

十輪寺に集まった人たちは田原の里人。

かつては添上郡田原村と呼ばれていた地区は茗荷村、此瀬村、杣ノ川村、長谷村、日笠村、中ノ庄村、誓多林村、横田村、大野村、矢田原村、和田村、南田原村、須山村、沓掛村、中貫村の十五ケ大字からなる。

(H25. 4.13 EOS40D撮影)