マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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千日町桜並木の花ちらし

2013年07月20日 07時33分36秒 | 自然観察会(番外編)
一週間前の3月25日は三分咲きだった千日町の桜並木。

いぜんは町内会で提灯を揚げて桜まつりをしていたがいつの間にかしなくなった。

提灯はなくとも桜は毎年咲いてくれる。

道路を見れば桜の花びらが散らかっている。

わりあいと多めにあるので気がついた。

よくよく見れば花ごと落ちている。

落下の桜花は5枚弁。

樹上で囁くスズメが鳴くピチュ、ピチュ。

ざわめかしいほどに鳴いているスズメはニュウナイスズメ。

群生して移動するニュウナイスズメが伝える春の訪れ、第一声である。

道路に落ちていた花はニュウナイスズメが落とした。

蜜を吸ったのか、食べたのか。

一輪ごとに軸を銜えて花を落とす。

軸を銜えているというよりもそこから出てくる蜜を吸っているのだ。

吸い終わると不要になって嘴から離す。

その痕跡が道路いっぱいに広がっているのだ。

それから一週間後4月1日の千日町。

桜並木は満開だ。



一輪桜の落し物がさらに増えていた。

これを「スズメのラッパ吸い」と呼ぶそうだ。

やまちゃん先生の話によれば一輪の花を落とすのはニュウナイスズメだけでなくスズメ、イカル、シジュウカラにヒヨドリ、ウソも見られるそうだ。

食べ方はそれぞれ異なるようですが、いずれもサクラの花。

機会があれば花を愛でるときには野鳥の動きもじっくり拝見したいものである。

ちなみに千日町のニュウナイスズメは拝見した場所以外はとても少ない。

桜並木のどこでもしているのかと思えばそうではなかった。

落ちている花もなく鳴き声も聞かれない。

ある一定の場所だけなのである。

桜の種類はいずれも同じであるが、そこだけだ。

花の蜜の味が違うのであろうか。

(H25. 3.25 SB932SH撮影)
(H25. 4. 1 SB932SH撮影)