マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ちゃんちゃん祭宵宮参り

2013年07月14日 09時12分45秒 | 天理市へ
31日の朝10時ころに鳴りだした突然の雷音。

大和郡山市ではお城祭りの花火もあがった。

それと共鳴するかのような雷鳴である。

バラ、バラと降りだした大粒の雨。

地面に跳ねる白い物体。雹である。

数分後には止んだ大和郡山市。

午後に伺った天理市ではそれほどでもなかった雨量。

雹は降っていなかったと話す大字の人たちは、それでも突然の雨に掲げる提灯立てに大わらわであったようだ。

平成25年のちゃんちゃん祭宵宮参りは岸田、成願寺、萱生、長柄、三昧田、新泉、中山、兵庫、佐保庄の順である。

一番乗りにやってきた大字岸田の一行。

甲・乙頭屋とともに到着した烏帽子を被り赤い襷で結んだ白い衣装の頭人児の姿が微笑ましい。

今年の宵宮参りは大和神社の桜が咲き誇る。

拝殿前で迎える随身はまだ到着していない。

二人が揃わないと宵宮参りは始まらないのである。



拝殿にはお参りを済ませた大字の人たちが授かる産子幣(うぶこへい)を並べている。

そこには特別に大字新泉に捧げられる小幣とも呼ばれる田楽幣もある。

新泉はお旅所祭において田の実の舞とも称される「翁の舞」を所作する特別な大字。

岸田も特別で産子幣以外に御神水も授かる大字である。

頭屋はそれぞれの大字によって呼び名、人数が異なる。

岸田は甲・乙頭屋、成願寺は一人の頭屋、萱生は親・子頭屋、長柄は兄・弟頭屋、三昧田も兄・弟頭屋、新泉は一人の頭屋、中山も一人の頭屋、兵庫は親・子頭屋(兄・弟頭屋とも呼ぶ)、佐保庄は兄・弟頭屋である。

それぞれの大字の頭人児も人数が異なる。

岸田、萱生、長柄、三昧田、兵庫、佐保庄は二人ずつであるが、新泉は一人である。

成願寺と中山は頭人児の存在がない。

(H25. 3.31 EOS40D撮影)