マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

ちゃんちゃん祭兵庫大字の還幸

2013年07月25日 06時56分01秒 | 天理市へ
ドン、ドンと祭りの終わりの合図を告げる新泉の太鼓が打たれて全ての行事を終えた人たちはそれぞれ大字へ戻っていく。

新泉、三昧田、兵庫は大和神社の両隣。

宮入り、宵宮参りと同様に旧道の裏参道を戻って集落に辿りつく。

夕陽が沈む直前の時間帯。

澄み切った空は夜を迎える。



小字宮ノ口西側にある南池が美しく輝く。

この日の祭りに向かう際に参った須佐之男命を祀る素盞嗚神社に集まった。



拝殿に残しておいた竹の御幣に括っていた御供と幣を外す。



受け頭屋が賜り、御供は頭屋や座中に配られる。

一同揃って頭を下げて解散した。



ありがたいことに頭屋が受け取った中山の粽の内の一本を授かった。

貴重な祭事資料として受け取ったのである。

長い一日だったちゃんちゃん祭の神幸・還幸祭。

翌朝は三役(年預総代、会計役、総務役)と宮総代によって後宴祭が行われる。

50年ほど前は青年団による奉納相撲が行われていたそうだ。

その後の日曜日には神楽祭があるという。

この日に奉納されていた伊勢大神楽。

今では見られないが祭典に神楽の名が残った神楽祭は大字頭屋の慰労の日でもある。

かつては5月1日であった神楽祭は「だいだい祭」と呼んでいた。

ちゃんちゃん祭が「代々」まで続くようにという願いの祭り名であろうか。

(H25. 4. 1 EOS40D撮影)