マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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佐保庄のちゃんちゃん祭宵宮参り

2013年07月17日 07時01分44秒 | 天理市へ
この年の宵宮参りのトリになったのは大字佐保庄(さほのしょう)だ。

兵庫が参っているときにやってきた。

佐保庄は頭屋、頭人児とも白装束である。

3月24日の午後は集落の公民館に集まった人たちは旗竿やチマキ、4枚羽根のカザグルマを作っていた。

佐保庄は四つの垣内(北垣内・南垣内・東垣内の1組・2組)の回り。

4年に一回の回りであるが、頭屋はその当たりの垣内から選ばれるだけに垣内の戸数によって大幅に異なるであろう。

頭屋家の門神さんの飾りつけなどを拝見された雑賀耕三郎氏の報告によればチマキの材料はコモクサ(薦草)だそうだ。

昨年の夏の頃から村三役と兄・弟頭屋が集めてきたコモクサ。

乾燥させて保管していたと伝える。

作った20本のチマキを大事そうに抱える一人の宵宮参拝者。

昇殿前の緩やかな表情を見せる頭人児。



金色烏帽子から後ろに垂らした赤い襷が塗しい頭人児。

赤色の袖通しの前紐で身につけた白装束姿である。

雑賀氏を通して挨拶させていただいたK氏のお誘いで拝見したと云う。

佐保庄の旗竿が見られないことに気がついた。

K氏に尋ねれば失念したようだと話す。

佐保庄は御幣とともに20本のチマキと銚子の酒を2本奉納する。

神事を終えて空になった錫製の銚子は返される。

産子幣を授かって戻っていく大字の人たちは参進した街道を戻っていった。

(H25. 3.31 EOS40D撮影)