木曽路の本社は名古屋の昭和区白金。
木曽路そのものは信州。
下ってきたら名古屋に着くというようなことで店名にしたとか、しないとか・・・知らんけど。
創業が昭和25年だから、長年に亘って慕われてきたとわかるが、当初は喫茶店。
業態転換をはかって外食産業に転出。
しゃぶしゃぶの木曽路1号店は昭和41年に遡るそうだ。
当然ながら名古屋店は存知しない。
それから何年後か知らないが、昭和50年のころから他店舗展開しているので、そのころに知ったのかもしれない。
実は木曽路店舗に入った記憶がない。
入店したかもわからないが・・記憶にない。
あるのは木曽路の料理は定食しかない、と知ったことだ。
定食だけのお店に興味はもてなかった。
単品でもあれば入店していたかもしれない。
とにかく至る所に木曽路のお店が目に付くようになったが、生活の範囲外だったのである。
介護の身になって早や数か月。
住之江住居に戻って、週2回の通所サービス利用も慣れたものだ。
介護はヘルパーさんにも来てもらっている。
これもまた週2回ペース。
週の3日間だけはなにもない日々を暮らすようになってほぼ2カ月。
この日は住居の改修工事が行われる。
大規模な改修工事でなく、ごくごく一部の手すりの設置である。
これをもってすべての介護にともなう契約関係手続を終える。
長い期間に亘ってあれやこれやと克服してきたおふくろ。
満92歳になるおふくろ。
本日はその祝いに今まで行ったことのないお店を選んだ。
昨年は20年ぶりに宿泊した宇陀市大宇陀・本郷の椿寿荘で祝った。
その前の平成28年は大阪・堺市大浜、ホテル・アゴーラリージェンシー堺25階にある日本料理なにわを利用していた。
その前の平成27年も同店舗の食事で誕生日を祝った。
で、介護の身となった今年はさて、どこにするか、である。
豪勢でなくともそこらにあるご近所辺りに、えーとこはないやろか。
ネットも使って探した料理店。
そこはおふくろが招かれて孫家族ともども食事会をしていた食事処だった。
ここにしよか、と聞いたら、それでえーという。
短時間で着くならOKということに加えて味を知っている安心感で決定した木曽路住之江公園店である。
私もかーさんもどうやら初めて入店する木曽路。
しゃぶしゃぶ料理が有名なようよ、と云われるが、そこまで気分は乗らない。
とにかく行ってみてメニューを見てから判断しよ、と。
入店するなり和服姿の美しい店員さんが案内してくれた食事場は掘り炬燵形式で足を伸ばせられる大部屋・・でなく大広間。
ゆったり寛げる広さに圧倒される。
ここまで杖を搗いてきたおふくろ。
座敷に上がるなり、ひょこひょこと一番奥まで杖なしで歩く。
普段、どこに移動する場合でも手すり代わりになるところに手を添えて伝い歩きのはずなのであるが・・。
ここでは大広間だったこともあって、こころも晴れやか。
躓いて倒れても畳の座敷なら安心だと思ったのか、それとも杖をも意識しない身体状態だから思わず歩き出したようだ。
席についてじっくり拝見するメニュー。
かーさんが選んだ料理は税込価格が1620円の木曽定食だ。

木曽定食の売りは鯛茶漬け御膳。
お出汁に山葵を入れて食べることもできる。
お造りはカルパッチョ仕立てである。
おふくろが選んだ料理は同じく税込み価格が1620円の刺身定食。

刺身は木曽定食など他にある定食料理もあるが、さすがに刺身定食。
見た目も豪勢な盛り付け。
大皿で提供されるという具合だが、メニュー写真ではその違いがわからない。
刺身も同じような盛り付けに見える。
まったく同じように見えたのは天ぷら、茶碗蒸しに香の物だけだった。
前菜や小鉢、季節一品に汁ものなんぞに違いがあるとわかったのは配膳されてからだった。
私はお腹が膨満状態であったが、メニューの写真を見て重箱に麺類を注文することにした。
料理は選べるお重に選べるミニ麺のセット料理。
お重は親子重、天重、牛肉重のいずれか一品を選ぶ。
親子重も天重も一般的。
ここ木曽路ならではと思った牛肉重を選んだ。
麺類はうどんまたはそば。
ざるうどんまたはざるそばのうち、一品を選ぶ。
量が多かったらおふくろに助けてもらおうと思って選んだ麺類はざるそば。
配膳されるのが楽しみな大広間に次から次への来られる来店客。
ほとんどが二人連れ。
ビジネスマンもおれば赤ちゃん連れも。
高齢の夫婦に若夫婦も食べているが、一人で来られたビジネスマン風の男性はあっという間に平らげていった。
待つこと15分間。三品一挙に配膳された。
和服姿の仲居さんが料理の食べ方を説明してくださる。
さすがの和風料理店である。
豪華な盛りに喜んで箸を出す三人。
落ち着いた雰囲気にすっかり馴染んできた。
どれを食べても美味しいと云って食べる。
私が初めに口にした料理は茶わん蒸し。
プリン、プリンした茶碗蒸しに入っていた具材は海老にカシワの鶏肉、椎茸と定番の銀杏である。
甘さもさっぱり感のある茶碗蒸し。
3人ともぺろりと平らげた。
さて、私が注文した牛肉重。

ど真ん中にシラガネギも添えている。
しかも、そこには山葵もある。
ははぁーんのなるほどである。
テレビで紹介される肉料理。
昨今の傾向は肉に山葵ありである。
しかしそれにしてもお重の飯が見えない。
お重ぎっしりいっぱいに敷いた牛肉でご飯が見えないのだ。
一枚持ち上げた肉。
その下にもある。
おっ、これは重ねの肉重。
捲った下の肉も持ち上げたら、また出てくる牛肉重。
3枚目を持ち上げてやっとでてきた肉飯。
肉汁をたっぷりかけた肉飯の旨いこと。
肉のことを忘れてしまいそうになってぱくぱく。
慌てて肉巻きして食べる肉飯。
これは旨すぎる。
そこで盛ったのは山葵をちょとのせて、シラガネギも添えた肉巻き肉飯。
むちゃ美味いやん。
こりゃもう箸が止まらなくなってしまったご馳走。
写真では味は見えないが、口にしたらもうこれは堪らない。
丼のようにガツガツ食べてしまった。
もう一品のざるそばにはなかなか箸が届かないどころか、香の物にも目がいかない。
忘れんうちに食べておこうと大根漬け。
これまた美味すぎる。
野沢菜漬けのシャキシャキ感も良いが、大根漬けの歯ごたえ、旨み、これって、ぅんまいねー。
3人とも称賛した大根漬け。
単品持ち帰りで提供してくれないかな、と思った逸品である。
ざるそばは何十年ぶりだろうか。
うどんは旨さがわかるが、そばはなんとも・・・。
そばの味がわかっていないから申しわけない。
感想はコシのあるそば麺。
お汁に漬けて食べたらお汁の味。
山葵を入れたら山葵の味。
どう表現したらいいのだろうか。
決して不味くはないのだが、味覚っぽい表現ができないのが悔しい。
蕎麦だしは甘くもなく、辛くもないお味。
牛肉重も定食もこんなに美味しいとは・・。
これまでずっと侮っていたのが申しわけない。

ただ、定食だけのメインではやはりメニュー選びに限界がある。
逸品とまでいかなくとも単品料理があれば、選択肢が増えてお客さんも喜ぶのでは、と思った。
(H30. 4.27 SB932SH撮影)
木曽路そのものは信州。
下ってきたら名古屋に着くというようなことで店名にしたとか、しないとか・・・知らんけど。
創業が昭和25年だから、長年に亘って慕われてきたとわかるが、当初は喫茶店。
業態転換をはかって外食産業に転出。
しゃぶしゃぶの木曽路1号店は昭和41年に遡るそうだ。
当然ながら名古屋店は存知しない。
それから何年後か知らないが、昭和50年のころから他店舗展開しているので、そのころに知ったのかもしれない。
実は木曽路店舗に入った記憶がない。
入店したかもわからないが・・記憶にない。
あるのは木曽路の料理は定食しかない、と知ったことだ。
定食だけのお店に興味はもてなかった。
単品でもあれば入店していたかもしれない。
とにかく至る所に木曽路のお店が目に付くようになったが、生活の範囲外だったのである。
介護の身になって早や数か月。
住之江住居に戻って、週2回の通所サービス利用も慣れたものだ。
介護はヘルパーさんにも来てもらっている。
これもまた週2回ペース。
週の3日間だけはなにもない日々を暮らすようになってほぼ2カ月。
この日は住居の改修工事が行われる。
大規模な改修工事でなく、ごくごく一部の手すりの設置である。
これをもってすべての介護にともなう契約関係手続を終える。
長い期間に亘ってあれやこれやと克服してきたおふくろ。
満92歳になるおふくろ。
本日はその祝いに今まで行ったことのないお店を選んだ。
昨年は20年ぶりに宿泊した宇陀市大宇陀・本郷の椿寿荘で祝った。
その前の平成28年は大阪・堺市大浜、ホテル・アゴーラリージェンシー堺25階にある日本料理なにわを利用していた。
その前の平成27年も同店舗の食事で誕生日を祝った。
で、介護の身となった今年はさて、どこにするか、である。
豪勢でなくともそこらにあるご近所辺りに、えーとこはないやろか。
ネットも使って探した料理店。
そこはおふくろが招かれて孫家族ともども食事会をしていた食事処だった。
ここにしよか、と聞いたら、それでえーという。
短時間で着くならOKということに加えて味を知っている安心感で決定した木曽路住之江公園店である。
私もかーさんもどうやら初めて入店する木曽路。
しゃぶしゃぶ料理が有名なようよ、と云われるが、そこまで気分は乗らない。
とにかく行ってみてメニューを見てから判断しよ、と。
入店するなり和服姿の美しい店員さんが案内してくれた食事場は掘り炬燵形式で足を伸ばせられる大部屋・・でなく大広間。
ゆったり寛げる広さに圧倒される。
ここまで杖を搗いてきたおふくろ。
座敷に上がるなり、ひょこひょこと一番奥まで杖なしで歩く。
普段、どこに移動する場合でも手すり代わりになるところに手を添えて伝い歩きのはずなのであるが・・。
ここでは大広間だったこともあって、こころも晴れやか。
躓いて倒れても畳の座敷なら安心だと思ったのか、それとも杖をも意識しない身体状態だから思わず歩き出したようだ。
席についてじっくり拝見するメニュー。
かーさんが選んだ料理は税込価格が1620円の木曽定食だ。

木曽定食の売りは鯛茶漬け御膳。
お出汁に山葵を入れて食べることもできる。
お造りはカルパッチョ仕立てである。
おふくろが選んだ料理は同じく税込み価格が1620円の刺身定食。

刺身は木曽定食など他にある定食料理もあるが、さすがに刺身定食。
見た目も豪勢な盛り付け。
大皿で提供されるという具合だが、メニュー写真ではその違いがわからない。
刺身も同じような盛り付けに見える。
まったく同じように見えたのは天ぷら、茶碗蒸しに香の物だけだった。
前菜や小鉢、季節一品に汁ものなんぞに違いがあるとわかったのは配膳されてからだった。
私はお腹が膨満状態であったが、メニューの写真を見て重箱に麺類を注文することにした。
料理は選べるお重に選べるミニ麺のセット料理。
お重は親子重、天重、牛肉重のいずれか一品を選ぶ。
親子重も天重も一般的。
ここ木曽路ならではと思った牛肉重を選んだ。
麺類はうどんまたはそば。
ざるうどんまたはざるそばのうち、一品を選ぶ。
量が多かったらおふくろに助けてもらおうと思って選んだ麺類はざるそば。
配膳されるのが楽しみな大広間に次から次への来られる来店客。
ほとんどが二人連れ。
ビジネスマンもおれば赤ちゃん連れも。
高齢の夫婦に若夫婦も食べているが、一人で来られたビジネスマン風の男性はあっという間に平らげていった。
待つこと15分間。三品一挙に配膳された。
和服姿の仲居さんが料理の食べ方を説明してくださる。
さすがの和風料理店である。
豪華な盛りに喜んで箸を出す三人。
落ち着いた雰囲気にすっかり馴染んできた。
どれを食べても美味しいと云って食べる。
私が初めに口にした料理は茶わん蒸し。
プリン、プリンした茶碗蒸しに入っていた具材は海老にカシワの鶏肉、椎茸と定番の銀杏である。
甘さもさっぱり感のある茶碗蒸し。
3人ともぺろりと平らげた。
さて、私が注文した牛肉重。

ど真ん中にシラガネギも添えている。
しかも、そこには山葵もある。
ははぁーんのなるほどである。
テレビで紹介される肉料理。
昨今の傾向は肉に山葵ありである。
しかしそれにしてもお重の飯が見えない。
お重ぎっしりいっぱいに敷いた牛肉でご飯が見えないのだ。
一枚持ち上げた肉。
その下にもある。
おっ、これは重ねの肉重。
捲った下の肉も持ち上げたら、また出てくる牛肉重。
3枚目を持ち上げてやっとでてきた肉飯。
肉汁をたっぷりかけた肉飯の旨いこと。
肉のことを忘れてしまいそうになってぱくぱく。
慌てて肉巻きして食べる肉飯。
これは旨すぎる。
そこで盛ったのは山葵をちょとのせて、シラガネギも添えた肉巻き肉飯。
むちゃ美味いやん。
こりゃもう箸が止まらなくなってしまったご馳走。
写真では味は見えないが、口にしたらもうこれは堪らない。
丼のようにガツガツ食べてしまった。
もう一品のざるそばにはなかなか箸が届かないどころか、香の物にも目がいかない。
忘れんうちに食べておこうと大根漬け。
これまた美味すぎる。
野沢菜漬けのシャキシャキ感も良いが、大根漬けの歯ごたえ、旨み、これって、ぅんまいねー。
3人とも称賛した大根漬け。
単品持ち帰りで提供してくれないかな、と思った逸品である。
ざるそばは何十年ぶりだろうか。
うどんは旨さがわかるが、そばはなんとも・・・。
そばの味がわかっていないから申しわけない。
感想はコシのあるそば麺。
お汁に漬けて食べたらお汁の味。
山葵を入れたら山葵の味。
どう表現したらいいのだろうか。
決して不味くはないのだが、味覚っぽい表現ができないのが悔しい。
蕎麦だしは甘くもなく、辛くもないお味。
牛肉重も定食もこんなに美味しいとは・・。
これまでずっと侮っていたのが申しわけない。

ただ、定食だけのメインではやはりメニュー選びに限界がある。
逸品とまでいかなくとも単品料理があれば、選択肢が増えてお客さんも喜ぶのでは、と思った。
(H30. 4.27 SB932SH撮影)