マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

大和郡山・満天うどんカジバノバカヂカラの冷たいとり天うどんセット

2022年02月12日 09時09分02秒 | 食事が主な周辺をお散歩
知人のTさんがFBアップしたうどん屋さん。

すごいなぁ、これほんまに食べてみたい、と思ってすぐにいいね!を押した。

いいね!は知人のFBにクリックである。

店名に、えっ、何でこんなの、と思ったくらいの奇妙奇天烈なネーミング。

なぜにそんな名にしたのか、その秘密も知りたくて、胸の内に仕舞っていた。

ある日の朝、見ていた録画番組。

最新に撮った番組でなく、数年前の番組だった。

お酒が主になるおとな旅番組。

4年前の番組に、ここ見たことあるな、と思い出すうどん屋。

現在は、平成29年11月3日オープンの満天うどんカジバノバカヂカラ。

立地するその場は、テレビ大阪の番組、おとな旅あるき旅が取り上げた大阪・東大阪に移った「純愛うどんなでしこ」だった

一度は食べてみたかった今にも溢れそうな大盛りのカレーうどん。

私にとってはま・ぼ・ろ・しィーーなカレー。

創業地に再出店されたからそれでいいのだ、とバカボン親父も云っていることだし・・知らんけど。

場所は認知しているが、ほとんどそこを通ることのない家人は、もっと昔の景観を思い出したかのように、あの店、この店。

私の記憶では、そのうどん屋さんの前はたしか古本屋さんだったと思う。

商売っけ少ない店主に、ちょっとまけてなぁと云ったら、変に勘ぐってお前にはまけられんと・・。

私より年下だったと思う店主が営業していた古本屋も、ここに移転する前は別の処にあった。

現郡山総合病院前に構えていた店舗時代から古本を漁っていたことを思い出すが、話題は主題のユニークな名前のうどん屋さんに戻そう。

さて、この日は、家人の診察日。

一週間前にMRI検査した膵(※嚢)胞の結果を通達される日。

半年前の状態から変化のない膵嚢胞に、ほっとした時間帯は正午丁度。

帰り道に選んだJR大和路線ルート。

JR郡山駅前ロータリーのすぐ前にあるうどん屋を見てみるかい、と誘ってハンドルをきった。

その店は、思っていた場所にあった。

以前、見ていた記憶に残る「純愛うどんなでしこ」でなく、「満天うどん カジバノバカヂカラ」である。

実は、大きな文字で掲げていた「満天うどん」は存じている。

入店したことはないが、「満天うどん」のネーミングは覚えていたのだ。

知人が紹介するうどん屋さんは「カジバノバカヂカラ」。

同じ店舗であったことを知ったのである。

時間も時間だし、問題点の指摘もなかったことから、食べに行こうと即決した家人。

蕎麦はその気にならないが、うどんは即決である。

口にも胃にも優しいうどんを味わってみよう、と決まった。

車は、目の前にあるJR郡山駅前自家用自動車整理場

大阪に出るときによく利用したことのある駐車場は2時間以内ならたったの100円。

短時間なら財布に優しい駐車場は、大和郡山市社会福祉協議会が事業運営している。

先に目についた店舗に・・・・「1パツ刈っても3パツ」。

昔懐かしいフレーズにお客さんを呼び込む散髪屋さんだ。

10数年前、よく頭を刈ってもらいにきた「理容エース」。

綺麗に、ささぁっと刈ってくれる散髪屋さんが気にいり、自転車で来たこともあった。

散髪屋さんが目立ってもうて、陰に隠れてしまった「満天うどん カジバノバカヂカラ」。



入店前に見ていたメニューに、コロナ禍のご時世に今流行りのテイクアウト弁当がある。

値段は表示のないとり天丼に、とりマヨ丼、天丼、チキン南蛮弁当、からあげ弁当もあれば、セットもんの各種ぶっかけうどんに天ぷら各種、とり天7個入り大パック、ちくわ天5本入り大パック・・。



値段、書いてょ、と思わず口走った。

値段が書いてあったのは、お得、サービスセット類。

それぞれのうどんセットもんに付いている“かやくごはん”。


(※ 映像は入店してわかったメニュー一覧)

780円のかけうどんセットに880円のきつねうどんセット、980円の肉うどんセットもあれば、温かい麺若しくは冷たいうどん麺を選べる980円のちく玉天うどんセット、同価格のとり天うどんセット。

300円プラスすれば、“かやくごはん”の代わりに“まぐろ丼”に変更できる、とある。

へぇ、である。

麺屋さんに鮪丼とは・・。

海鮮もんもある満天うどんカジバノバカヂカラに益々興味を惹かれる。

この時点でほぼほぼ決まった本日の決定メニューは、とり天である。

ドアを開けて足を踏み入れた、そのときである。

女店員さんが飛んできて、消毒済ましたら、お外で待ってくださいと伝えられた。

新型コロナウイルス対策の一環のようだが、さて?。

ほんの少し待っていたら、女店員さんが席に案内してくれた。

どうやら、利用客が去ったあとのテーブル消毒であろう。

なるほどの対策である。

テーブルにあったメニューの中から選んだ家人は、880円のちく玉天ぶっかけだ。

私が選んだメニューは心揺るぐことなく980円のとり天うどんセット。

温かいうどん麺に興味まったくなく、うどん麺はぶっかけ。

その方が、麺の味がよくわかるのでが、そのセットには冷たいのん(※讃岐ではひやと呼ぶようだが)しか書いていない。

冷たいのんとぶっかけがどれほどの違いがあるのか、食べて見なきゃわからないが、一般的にいえば、ぶっかけの方が汁気は少なく、味も濃い。

つまり出汁つゆの違いだと、思っているのだが・・。

それにしても配膳が遅い。

店主の動きを観察していた家人。

うどん作りのオペレーションに無駄があるような気がする、といった。

ちゃかちゃか動いている様子もないらしい。

注文したときの客数は、カウンターに1人。

奥のテーブルに2人。

その手前のお客さんも2人。

待っている間に、1人は店を出たが、逆に入店者が3組に1人、2人、1人。

店主1人でうどん作りの満天うどんカジバノバカヂカラ。

入店した時間は、正午時間の12時10分。

注文した時間が12時15分。

イライラしだした家人が云った。

かつて2人の子どもとともによく出かけた奈良市内にあるうどん屋さん。

麺作りも出汁作りも店内作業。

家族操業と思ったそこもまた遅かったが、ここよりかはマシやったと家人が申す。

テーブルに配膳された時間は12時40分。

25分待ちに、ほんま、遅いわ。

不満はあった当店のうどん。

一口食べて、こりゃ凄い。

こんなに美味いうどんは別格。

麺も出汁も盛りもみな凄い。

正直申して、テレビが映し出す有名うどん店の盛りだと思ったくらい。



見立ても味も素晴らしい。

一口食べてファンになった、これこそ絶品味を提供してくださる満天うどんカジバノバカヂカラ。

いやいや誉めるのはこれから・・。

そう食べれば食べるほどに、口にすればするほどに、その凄さがわかる。

家人が食べた一品は、ちく玉天ぶっかけ。



880円は高いやろ、と思っていたが、なんのその。

値段以上の味に幸せさえ感じる。

冷たい出汁つゆを入れて食べたうどん麺は平打ちだという。

半切りでなく、丸々一本のちくわ天がまたむちゃ美味い。

さくさく衣に味のあるちくわ。

旨いこと揚げてはる、という。

また、玉天も同じく。

酸っぱいレモンは入れない家人。

出汁つゆが薄いという。

ちょっと口にした出汁つゆ。

家人が云った通りの薄味。

私が食べた冷やつくりのとり天うどんの出汁つゆと飲み比べ。



そうだな、家人の舌と同じく、とり天うどんの出汁つゆの方が味が濃い。

ぶっかけと冷やの味が、私の概念と違っていた。

ただ、違っていても、お味はむちゃ美味い。

こんなうどん麺喰ったことないと思った満天うどんカジバノバカヂカラ謹製のうどん麺。

つるつる食感なんだが、ずるずるっと吸えないほどの重さをもつ。

一口目のうどん麺は、まるで名古屋の平打ち麺。

第一印象は“きしめん”じゃないの、と思ったが、実はまったく違う。

きしめんのつるつるさとはよく似ているが、麺の厚みが違う。

幅も違うきしめんはずずっと吸い込めるが、カジバノバカヂカラ麺は、ずずっといかん。

調理箸で奇麗な形に調えた平打ちうどん麺。



本来はほぐれているものなのだが、厚みも幅広さもある上に捩じれ麺。

しかもコシの強い麺は、箸で持ち上げても重さを感じるくらいの平打ち麺が凄い。

一度、食べたら忘れられなくなる凄麺が、とにかく多い。

実は後で堪えたうどん麺だった。

さて、とり天うどんの特徴はもう一つある。

その名でわかるとり天が美味すぎる。

サクサク感にジュわー。

ジューシーな鶏肉がたまらん。

鶏肉はそんじょそこらにあるような鶏肉ではないような気がする。

脂ののった鶏肉は、もも肉、

それともむね肉。

こんなに美味い鶏天は初めてだ。

しかも大きいのである。

何口で食べたほどか・・。

3本も盛っているとり天うどん。

家人に1本、助けてくれよとあげた。

この味、この食感で思い出す東坊城にあるスーパー万代。

1本が100円を切っていた。

大きさはほぼほぼ同じように思えたが、どない考えてもカジバノバカヂカラの方が大きい。

味の違いはたぶんに天ぷら油。

それに揚げ方、油温度であろう。

アクのないさっぱりした感じなのに旨味が凄いのだ。

単品で買っても150円なら、今度来たときは、お土産に持ち帰りたいくらいの絶品味。

うどん麺にも天ぷらにも凄さを感じたカジバノバカヂカラ。

この味に早くも溺れてしまった。

そうそう、とり天うどんは980円のセットもん。

上等の茶碗いっぱいに盛ってくれたイロゴハンじゃなく、かやくご飯である。



一口食べて、これって出汁は、と思った。

大阪で育ったかやくご飯も、奈良の取材先でよくいただくイロゴハンの方が味濃い。

その味の決め手はひねの鶏肉に揚げさんもいれて炊く醤油味。

炊いた炊飯器の蓋を開けただけで、その美味しい香りをいただくが、カジバノバカヂカラのかやくごはんの味は、どこに、である。

どちらかといえば、ひじき飯の味。

上品でおとなしい味。

よくよく見れば鶏肉らしき具もあるし、しめじのような形のものも。

また、細く切った昆布もある。

パラパラと落とした刻み海苔もあるが、旨味はどこに、というのが私の印象である。

で、気になる小皿がある。

真っ黒なそれはゼリー状。

四角いゼリーがいっぱい盛ったそれは液体のようにも見えるこれは何だ。



箸でちょちょいと漬けて口にしてもまだわからない。

女店員さんに尋ねた回答は“昆布のつくだ煮”だという。

えっ、えっである。

そうなんだ。

この黒い四角いのは昆布。

つくだ煮にした昆布は今にも融けそうな感じ。

つくだ煮だから醤油味も。

この昆布のつくだ煮は、とり天に入れるべきものなのか、それともかやくごはん。

迷うことない、つくだ煮だからご飯と云った家人に逆らうことなくかやくご飯に盛って食べたら美味いやん。



昆布味に醤油味が混ざったかやくごはんが美味しくなった。

つまりは定食でいえば、小皿は香物。

こうこでも良いわけだが、カジバノバカヂカラは昆布のつくだ煮。

それをチョイスした店主が凄いと思った次第。

25分も待ったかいがある絶品味を提供してくれたカジバノバカヂカラ。

待っている間はぷりぷりだった家人も食べ終わったら、また食べたい、と申した。

ところで、当店の支払いはクレジットカード払いとか電子マネーはないが、ペイペイがあると表示していた。

家人が云った。

ペイペイなら私のスマホにいっぱい溜まっているから使いたいと・・。

先に出たお客さんの動きを見ていた支払い。

現金でなく何らかの操作をしている様子だった、と家人がいう。

スマホを翳して支払う仕組みなのか、それとも支払い金額を入力する方法なのか。

結果は、飲食した本人が、店員さんが伝える利用料金をハンド入力。

初めて体験する家人。

何度か使っているが、まだまだ慣れんと・・。

支払いを済ませて提示した駐車場カードを確認した女店員さん。

一枚のサービス券をくださった。



次回の来店時に利用できるサービスは、うどん麺の大盛り若しくは1本のとり天。

駐車料金は100円であるが、美味しいサービス券は失くさないようにしておこうっと。



ちなみに、入店前に見たお店の掲示に「LINEでお得なクーポンを配信しています。※臨時休業のお知らせもなどもしています」に「カメラで読み込みできます」と、あった → の先にあったバーコードはQRコード・・。

やってみなきゃわからない案内だ。

(R2. 5.26 SB805SH撮影)