マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、吐田杵築神社六当屋祭

2007年11月20日 09時14分21秒 | 川西町へ
北吐田直会御膳。

直会式典は素焼きカワラケは二段重ね、朱(塗り)椀を並べてから始まる。

直会は二人の「手伝い」役が配膳を担う。

頭家の両隣の家の者二人が「手伝い」と決まっている。

手伝いは両端に別れて酒を配していく。

1回目、2回目は素焼きカワラケに酌する。

3回目は朱(塗り)椀に替わるが、その前に手伝いは“始めノ口上”を発声する。

「イチロウ(一老)サン ニロウ(二老)サンヲハジメゴイットサン ゴシュ(御酒)モ バンシュウ(晩秋)デイケマセンガ ヒザヲクズシテ オメシアガリクダサイ」の口上を終えると酒の廻し飲み。

酒がなくなるころを見計らって「せり上がり」の段。

膳を片付ける手伝いは双方別々になって末席から順に、一老、二老席で出会う。

カワラケ2杯、朱椀1杯の酒を酌み交わすことから三献の儀式とされる。

そして直会を終える儀式はやはり口上が述べられる。

「イチロウ(一老)サン ニロウ(二老)サンヲハジメ ゴイットサン ゴシュ(御酒)モ バンシュモイキマセンガ モウ一(イチ)サン カサネテオメシアガリクダサイ」と発声して締められる。

(H19.10.14 V603SH撮影)

吐田杵築神社六当屋祭

2007年11月20日 09時12分23秒 | 川西町へ
六当屋祭は神饌の献撰、神職による奉幣振り神事、新当屋のお披露目口上が行われます。

撤撰を終えると両地区分かれての直会。

北吐田ではカワラケに入れたエダマメ、ナスビが直会の御膳。

出仕者二人がマメ、ナスビを乗せた御供盆を宮座衆らの前に差し出し酒を注ぎパックのエダマメでいただきます。

直会では出仕者が古式に則り、「一老さん、二老さん、ごいっとさん、御酒、バンシュをヨバれてください」と口上を述べる。

最後のほうにもう一回口上されるのが祭礼の特徴で、この口上は荘厳でも同じ台詞だそうです。

(H19.10.14 V603SH撮影)

お渡り迎えの油掛け地蔵

2007年11月19日 07時54分34秒 | 川西町へ
向かう道では油掛け地蔵が出迎えてくれる。

大永三年(1523年)に造立された油掛け地蔵はデキモノを治してもらうというありがたいお地蔵さん。

願をかける日には油を塗り掛ける習わし(燃灯供養)があることから油掛け地蔵と呼ばれています。

(H19.10.10 V603SH撮影)

吐田杵築神社当屋お渡り

2007年11月19日 07時53分05秒 | 川西町へ
お茶の接待を受けた後は宮座衆は杵築神社までのお渡りの旅。

玄関に祀られていたお仮屋が壊されて神移しされた小御幣をミキニナイに挿す。

ミキニナイは一、二番当屋の二本。柳の木にお神酒下がりをいただく竹筒酒杯をぶら下げ、壊したお仮屋屋根の桧葉を括りつけている。

一同が勢揃いすると呼び出し法螺貝を吹きながら同神社に向かいます。

(H19.10.14 V603SH撮影)

北吐田当屋決めクジ

2007年11月18日 10時32分45秒 | 川西町へ
北吐田では2月第一日曜日に行われる荘厳当屋に不幸があったことから次当屋を決める籤が引かれた。

宮座十人衆が座敷に集まり二老が手に持ったコヨリ籤を順に引いていく。

印が付けられた当たり籤がでれば荘厳当屋だ。

一老が籤を現認されて決定する。

祭り当屋を決める場合も同じように行われる厳正な儀式です。

(H19.10.14 Kiss Digtal N撮影)