JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

前途 LIFE FORUM / Gerald Clayton

2013-05-19 20:27:25 | 聞いてますCDおすすめ


ジェラルド・クレイトンというピアノが良いということを宣伝ではみるけれど、タイミングが合わないでアルバムを聞いてこなかった。次で確かめようとおもっていたら、コンコードに移籍したアルバムがリリースされて、コンコードか~とは思いつつ買ってみた。
コンコードか~というのは失礼だけれど、お金はかけるけれどレーベル・カラーが出来ていて若い人にはどうかと思ったからなのです。

最初の曲はCarl Hancock Ruxの朗読で始まる曲で、昔のバリー・ホワイトみたいな低い声は気持ちよいジェラルドの思いみたいなものが語られるプロローグ、若者の主張。
2曲目、ペットとリード2本の管が参加しているけれど、これはトリオ演奏、粒だったピアノの音とフレーズ、ベースの音が重く採れていて良い。
3曲目、塊のようなさうんどにペットのソロ、このAmbrose Akinmusireというペットも個性的なミュージシャンだけれど、ピアノのレベルをさげないからペットはバックミュージシャンの立場です。
4曲目はトリオ演奏、ピアノの音はすこし硬質で切れがあり、これでフレーズが鉱石のような輝きを持つ感じです。
5曲目、女性のヴォーカリーズをいれたカルテット、液体の中をピアノという色彩が渦巻いていくような演奏です。
6曲目、JAZZというよりフォークソングのようなGretchen Parlatoのヴォーカル入りの曲。
ラジオから聞こえる“バードランド”のようなサウンドの古い思い出のプロローグから9曲目、そのフレーズに対応つるピアノのメロディが美しい、現代に焼きかえるサウンドは後半、ドラムスが見事にあおります。
11曲目、トリオ演奏はメロディ・ラインを大切にしながらコンテンポラリィに構成された強力な曲、こう聞いてくると総じてジェラルド・クレイトンの実力が伝わってきます。
ボーナス・トラック“SKYLARK”では、ふくよかな情緒のハンサム・ボーイの面が見えるピアノ・ソロ、前途というものが満ちていくだろうと予感させるピアニストだと解った。

LIFE FORUM / Gerald Clayton

Gerald Clayton(p)
Joe Sanders (b)
Justin Brown (ds)
Geust:
Logan Richardson (sax)
Dayna Stephens (sax)
Ambrose Akinmusire (tp)
Gretchen Parlato (vo)
Sachal Vasandani (vo)
Carl Hancock Rux (poet)


1. LIFE FORUM
2. FUTURE REFLECTION
3. SHADAMANTHEM
4. SIR THIRD
5. DEEP DRY OCEAN
6. DUSK BABY
7. MAO NAS MASSA
8. PRELUDE
9. SOME ALWAYS
10. LIKE WATER
11. UNHIDDEN
12. WHEN AN ANGEL SHEDS A FEATHER
13. SKYLARK
コメント (2)
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比較は意味がない Somewhere / Keith Jarrett

2013-05-17 21:55:02 | 聞いてますCDおすすめ


Keith JarrettとGary Peacock、Jack Dejohnetteのトリオの新しいアルバムが出ていることは知っていたけれど、せっかくだからBunkamura、オーチャードの会場で買うのも記念かと5月15日の日本での最後のトリオ演奏といわれる日に買ってきた。(なんと包みは山野だったけれど)(ポイントつかなかった)

さてどっちが良いかなどと考えたくないので、興奮をしずめで一日おいておいて聞いてみました。

このトリオのアルバムが新しくリリースされるのは10年ぶり2002年以来だそうで、これだけのものがあるのならばもう少し早く出してほしかった。
というのもアルバムでキースを追いかけているのであれば、2008年の「Testment」次に並ぶこれは2011年の「Rio」の前に欲しいところだった。
ソロとトリオは別物と考えるのであれば、今回の来日の前、このアルバムが録音された2か月後の9月23日のトリオをオーチャードで見ているので、その意味アルバムと生も別物と見た方が良いかもしれません。
(この時のトリオ演奏はあまり良いとは言えなかった。)

選びに選んでアルバムにしたものとライブの不可は別物、ライブを見に行けなかった方のためにいうならば、このアルバムの演奏の方が、フレーズが生まれる喜び、次にどうなるかの緊張、没頭などストレートに伝わります。
1曲目、キースのフリーのインプロヴィゼーションのような“Deep Space”(短いのがとても効果的)から“Solar”のフレーズの出た時の驚きと安堵、ライブのすばらしさが伝わります。
「アラバマに星堕ちて」の楽しげな優しさもリラックスします。キースの曲とつながる“Somewhere/Everywhere”のキース得意の繰り返しも、選別されたものとして楽しむことができます。
ピーコック、ディジョネットの音の切れ、太さもやはりこのアルバムで素晴らしさを確認できます。

さて今回最後の演奏といわれるのは、誰もが考えるようにピーコックの年のためと思われます。
キースは緊張感の持続はソロ演奏で実証ずみですし、ディジョネットもキースにあわせるでしょう。
長い間このトリオを見てきたファンは、跳ねるようなフレーズのピーコックのインスピレーションを記憶に残しているでしょう。
スタンダードを反応し合いながらすすめるこのキースのトリオの演奏において、ピーコックがそのトライアングルの一角を維持することが難しくなっていると思います。
ですからこのアルバムのピーコックの演奏は、とても貴重な素敵さを残すでしょう。
(昨日書いたように、15日のピーコックはしり上がりによくなって、観客を楽しませてくれました。)

素直に書いていったら、結局比較になってしまっている。

Somewhere / Keith Jarrett Gary Peacock Jack Dejohnette

Keith Jarrett (p)
Gary Peacock (b)
Jack DeJohnette (ds)

Prodcuer : Executive Producer / Keith Jarrett : Manfred Eicher
2009年7月11日スイス、ルツェルンにてライヴ録音

01. Deep Space (Keith Jarrett) / Solar (Miles Davis)
02. Stars Fell On Alabama (Frank Perkins)
03. Between Devil And The Deep Blue Sea (Harold Arlen / Ted Koehler)
04. Somewhere (Leonard Bernstein / Stephen Sondheim) / Everywhere (Keith Jarrett)
05. Tonight (Leonard Bernstein / Stephen Sondheim)
06. I Thought About You(Jimmy van Heusen / Johnny Mercer)
コメント (4)
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キース・ジャレット TRIO 30th 2013 オーチャード・ホール 2013/5/15

2013-05-16 21:29:22 | サポート中、ライブ


シカゴ行の日程が決まった後に、キース・ジャレット・トリオの最後の日本公演というわれるチケットを買ってあったのを思い出してドキッとしました。
5月6日だったら行けなかったけれど、上手い具合に最終日を選んでいました。
一寸会社を早くでて、いつもキースの前に行くお蕎麦屋さんでオクサンと待ち合わせ、先に入って頼んでおいてもらいました。

笛吹き鯛、ボラ、鰹のサシミ



もち豚の黒こしょう焼き



マグロのスモーク



会場は1回前側の後ろ部分、まあ満足です。
撮影は禁止ですから、行けなかった人のためにオーチャードの天井だけで気分を味わってください。



楽器が並んだ舞台をみて、まず目を引いたのが、セットの位置が以前よりずっと近く置いてあること、クラブの舞台のような感じです。
7時にチャイムが鳴って、みなさん登場前のセキ・タイムです。


1st

1 On Green Dolphin Street

 1曲目、わりと静かに始まって、ピアノの音がすこしくぐもって聞こえるのはこちらの耳がまだ慣れていないからかもしれません。

2 Lament

 静かなイントロからはじめて、だんだんとキースが世界に入っていく感じです。

3 Sandu

4 Too Young To Go Steady

5 Meaning of The Blues

普段あまり弾いていない感じの曲が多いけれど、ここでのピーコックのソロがとても良くなって、するとその後、キースとピーコックのインタープレー、トリオ・プレーが輝く感じになりました。もう一曲かとおもったらここで1st終了。

2st

1 The Masquerade Is Over

2ndは知らない曲からはじまったけれど、ピアノの音がはっきりした感じ、修正がされたのかもしれません。

2 I Thought About You

ピーコックのソロの比重がいつもより多い感じがするのは、こちらの考えすぎか、キースのピアノにピーコックのフレーズが反応して、それをディジョネットが支えるという素晴らしいトリオの図式、しり上がりにピーコックのソロがよくなりました。

3 God Bless The Child

R&B、ゴスペルの得意パターン、調子がのりだしたら、なんと3曲で2nd終わり、ということはアンコールをたっぷり演るのかも。

enqual

1 When I Fall In Love

アンコールでおなじみの曲が鳴り出すと、行く人を送る気持ち、もう会わないかもしれないとLive,深いため息と大きな感謝が隣り合わせになりました。

2 Straight, No Chaser

フリーなスタイルをいれたノー・チェーサーはユーモラスで、ピーコックも昔の杵柄てきパターン、ここにきての、ディジョネットがソロらしいソロをとりました。

3 Things Ain't What They Used To Be

ブルースをベースにしたような、気持ちが明るくなり演奏なので、これはもう一曲ありと直感。

4 Answer Me, My Love

そして最後は静かに、しみるように、ほぼ全員のスタンディング・オベーションだったと思います。

この日の観客はこの日を知る人が多いのでしょう、曲の終わった後の一瞬の間合い、かけ声、歓喜どれも充分キースのコンサートにマッチしたもので、ありがたかった。
最後は、ただただ立ち上がって3人を目に焼くつけることをしていました。

ありがとう、THE TRIO.







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シカゴのおまけ

2013-05-15 23:10:16 | その他
一昨年にニューヨークとイサカへ行った時の記事を印刷して、1冊のファイルにし、旅行記として保管していますがとても良い思い出です。

そんなこともあって今度も結構一生懸命写真をとったり(前回は家族写真がすくないといわれた)して記事にし、2冊目の旅行記にしようとおもいます。

で最後はおまけの話。

出かける直前に買った、今度の旅で一番重宝したもの。それがこのメガネ(老眼鏡)です。


普段は一日に何度も探しているのに、ながい飛行機のなかとか、街中とかこの状態でずっと首からかけていて、なくさなかった。



かけるときはマグネットでパチッとくっつくのです。

それておまけではありませんが、シカゴでオクサンがかったアクセサリー、ホテルの近くのお店で、初日からきにいって3日間いったようです。
初日に気に入ったものがあったと翌日買いにいくと、それがほかのお客さんの首にかかっていて買えなかったかなりがっかりしていましたが、ほかにも良いものがあるということで最後の日にみんなで行きました。

いろいろな国のデザイナーの作品を集めているということで、ねっとでホームページもみることができます。

最後の食事に出かけた時につけて行ったら、お店の案内の女性にじっと見られたと喜んでいました。

ネックレス、2点購入してきたのを、記念に、目で楽しんでください。

おまけです。










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シカゴ美術館

2013-05-14 21:20:19 | その他


小雨がぱらつく日は外を歩くのではなく美術館で過ごすことにしました。
お祝いをした次の日リブを食べた午後のことです。

大きな美術館で1日では見切れないけれど、足早に見たいものを観ることができて、(何度も来ているオヨメサンが手際よく段取りしてくれたから)大変満足です。

撮影も可能なのでボケていたりしますが、シカゴ美術館のほんの一部の紹介です。











これ息子1が気に入っているゴッホの絵だそうで、父親の姿がまざまざとでているのでしょうか。







大好きなルドンの絵も2つ出会うことができました。























これアルバムのジャケにつかわれていましたね。



















ピカソが充実していました。









これコーネルの大学にあった作者と同じだと思う。





ということで外に出たきた門番の像です。

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気になりだすと Time with after me / Michael de Salem

2013-05-13 20:49:39 | 聞いたけどCDどちらでも


シカゴで買った中古品を順番に聞いているけれど、かなりの確率で当たったように思います。
すべてが好みにあっているなんてありえないし、シカゴだからアンダーグラウンドなんかが混じっていることも予想した。
また素敵なアルバムに当たったけれど、そっちばっかり書いてしまうと、それではつまらないのでそれ以外も間に挟んでいこうと思う。

ジャケは雰囲気良いし、Michael de Salemという名前もなんだか知っているような気がしてひろったけれど、まるで知らない人でした。
スイス、ジュネーブ生まれの人でジュネーブ録音のアルバムでした。今もジュネーブで音響技師もしている人でこれが2枚目のアルバムのようです。
一人でギター、キーボード、ピアノ、ドラムスプログラムなどして多重録音したアルバムで、クレジットにStefano Paniという人がサックスで参加していると書いてありますが、どこで吹いているかはわかりませんでした。

フォーク系というか、ポップ系というか、悪いわけではありません。だだドラムスがプログラムでこれが気になりだすとどうもいけなくて、それがきになりだしてしまいました。

というわけで残念ながらこれは再び聞かないかも、気にならない人は大丈夫だとおもいます。

でもクインテットぐらいにして演ったらいいと思いました。
ジャケから個性を期待しすぎました。

Time with after me / Michael de Salem

1 The Yonder Dawn
2 Mimicking Carelessness
3 Suspended Dream
4 Flore
5 Abigail and John
6 Run After Time On Sight
7 Time Is After Me
8 The Old Chant
9 Almost Back






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お礼の印 UNITED IN THE BIG BLUE / Tizian Jost

2013-05-12 18:55:18 | 聞いてますCDいいと思う


ジャケをみて魅かれて、帯を読んでみると、2012年2月に亡くなったenjaのオーナーでプロデューサーのホレスト・ウエーバーに捧げられたもの、日ごろからenjaには一目おいているので、これは買いでしょう。

さよならの記憶-ホレスト・ウェーバーに捧ぐとなっていて、ウェーバーが生前ティチアンと作ろうとしていたアルバムを完成させてもののようです。

でウエーヴァーへの思いを込めて、ジャケの写真は、遺族の希望でホルストの盟友、「DUG」のオーナー中平穂積氏が撮影したものになりました。

ピアニストのティティアン・ヨーストという人は澤野公房から4枚アルバムを出している人でしたが、今回初めて聞くことになります。

ティチアン・ヨーストのオリジナル12曲、少し軽いフレージングのピアノで、丁寧に弾いている感じです。
ダークな雰囲気を匂わせたり、バラエティーを持たせようとしていますが、ピアノの流れ方はだいたい同じように感じます。音が粒だつというのではなくて、フレーズが流れているという感じ、ですからこの後聞くジェラルド・クレイトンなんかを聴くと一寸残念ですが凡庸なところはいさめません。いや良いピアノだし、流れていて良いなと思うことは確かでしょう。ただ2ステージのライブがあるとすると、1stを聞いたら、2ndの演奏内容もわかってしまってもういいかなと思ってしまうのではと思います。

さてこのアアルバムのノート、前出の中平穂積氏、伊野信義氏、坂田明氏、日野皓正氏、森山威男氏、山下洋輔氏がホルスト・ウェーヴァー氏の思い出を書いて偲んでいる。
そのような交流の思い出も音楽界には大切なことで印を残すことは大切だと思う。

ということでこのアルバム、一番がウエーバー氏への思いがこもっていること、2番目にジャケットが素晴らしくてジャケ買いでも十分なこと、その後ピアノ演奏という順番に並んでしまうけれど、いいと思います。


UNITED IN THE BIG BLUE / Tizian Jost

Tizian Jost piano
Thomas Stabenow bass
Mario Gonzi drums

01. 黄、白、青の幻想
02. ジョイフル・ノーヴェンバー
03. 小曲
04. ユナイテッド・イン・ザ・ビッグ・ブルー
05. ファン・イン・ザ・フォレスト
06. 真実の言葉
07. ティチズ・ビジネス
08. ノット・アン・イージー・ウェイ・トゥ・ゴー
09. ブー・ビー・ドゥー・ワップ
10. 76号室
11. 隠れ家 (日本盤ボーナストラック)
12. ゴールデン・オクトーバー (日本盤ボーナストラック)
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勘違いの驚きを超えている FLIGHT / DAVE STAPLETON

2013-05-11 17:33:55 | 聞いてますCDおすすめ


シカゴで買った中古3ヶめはこりゃおどろいたので、急きょ2番目紹介、ジャケもなかなかきれいでしょう。

ゆったり、やわらかいハーモニーの弦楽4重奏の1曲目はなんともクラシカルな流れでとても優しい感じです。
2曲目は、ブルース含みのテナー・サックスのバーチュオーソからドラムスが入ってインリズム、インプロが激しくなるとリーダーのピアノ、ベースが加わってカルテット、ピアノが結構硬質なバッキング、おかしいのはテナーのアドリブ、途中“フリーダム・ジャズ・ダンス”になってます。
3曲目は弦楽の短いタイトル曲ではいり4曲目はピアノトリオが、ヨーロッパ調の入りから弦楽が加わりそこにテナーはガルバレイクをソフトにした感じでこのサウンドなかなか個性的です。
このCD、薄いプラ・ケースにはいっていて珍しい、後で気が付くのだけれど1枚目もこの後も結構、プロモート用販売不可なんていうのがならんでいたようで、これもそうかもしれません。
5曲目リリカルなピアノの後の弦楽はクラシカルでそこにテナーとピアノが忍びいってきて実に感じがいい。
6曲目はベースから、バイオリンのメロディが美しいカルテット
7曲目はアバンギャルドなアプローチもテナーのブローがとてもかっこいい。
実はシカゴで拾ったからてっきりアメリカものだとおもいこんでいましたが、ノートそ一生懸命さがすと、2011年、コペンハーゲンの録音のUKのアルバムでした。



ジャケに映っているメンバーもみんな若い人たち、リーダーは右下の人Royyal Welsh College of Musicを卒業して10年目だそうです。
驚きのテナーはノルウエーの25才、今年3枚目のアルバムをリリースしたようで、アマゾンでポテッとしてしまいました。



そして弦楽4重奏はBRODOWSKI STRING QUARTETというれっきとしたカルテット、ロンドンをベースとするいくつかの国の人のあつまりで、2008年からコンペで賞をいくつか獲得しているクラシックの人たちでした。

8曲目テナーのラインと弦のアレンジが見事だし、9曲目フーガが入っているようなカルテットの演奏が素晴らしいとしか言いようがありません。
9曲目のリズムの作り方は、キースのヨーロピアン・カルテットがきっと好きだろうと思います。
10曲目の出だしのチェロのソロも良くてほぼ全曲紹介になってしまったのは、アメリカ作品だとおもいこんだのとUKとの落差で驚いたこともありますが、ヨーロッパ作品とわかっても、作曲のすばらしさ、アレンジ、若々しさ、弦楽カルテットの美しさなど日本に並んでほしいアルバムです。

FLIGHT / DAVE STAPLETON

Cello – Reinoud Ford
Double Bass – Dave Kane (3)
Drums – Olavi Louhivuori
Music By, Producer – Dave Stapleton
Performer – Brodowski String Quartet
Piano – Dave Stapleton
Recorded By, Mixed By – August Wanngren
Tenor Saxophone – Marius Neset
Viola – Felix Tanner
Violin – Catrin Morgan, David Brodowski

1 Before
2 Polaroid
3 Flight
4 Henryk Part I
5 Henryk Part II
6 Unity
7 OTS
8 Whisper
9 Running East
10 North Wind
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最初の中古は SETH FORD-YAUNG

2013-05-10 20:39:01 | 聞いてますCDいいと思う


シカゴの中古棚で最初に選んだ一枚、ですから中古としては最初に聞いてみました。
ジャケはどう見てもタンゴの感じだけれど、2011年リリースさらた、どうやらCAでできたアルバムのようです。

1曲目、バンドネオンがガットギターにあわせて素朴なテーマから入ると、バイオリンがひきついでそのあとリーダーのベース・ソロ、朴訥としたところもあるけれど、バイオリンとガットギターが平和のいなか町にいるようです。
2曲目はサイレント映画の音楽みたいな雰囲気にしたバンドネオンとバイオリン、ヨーロッパの町に見えてきます。
4曲目はスタンダードを古い感じで歌います。
5曲目、アルコでのメロディーはやはり古い映画音楽、ジャンゴとグラッペリの雰囲気十分な演奏です。
6曲目哀愁ある曲は聴いたことがある、サティの曲。
7曲目がショパンのノクターン、有名曲をストレートに優しくバンドネオン、そしてその後のバイオリンのアドリブラインが良い感じです。

マヌーシュ系だけれどとてもフレシュなのは、アレンジが素晴らしいのと、バイオリンの演奏が七里のものだからです。
9曲目“Skylark”はヴォーカルで古い感じをだしますが、これはバンマスが歌えますというショウみたいなもの、11曲目も歌い方がフォークみたいでこの人歌わないほうがいいと思う。
最後がグッドマンのエンディング曲“.Goodbye (Jenkins)”いかにもという感じで、このアルバム、選曲とアレンジすぐれています。

これが一枚目でかなり当たりという感じ、実は次ももっと当たりです。

SETH FORD-YAUNG

Seth Ford-Young (bass, voice, arrangements)
Rob Reich (accordion)
Evan Price (violin)
Jason Vanderford (guitar)
Dina Maccabee (violin on 1, 11, 13)
Yair Evnine (guitar on 1, cello on 11, 13)
Paul Mehling (lead guitar on 5)

1.DOT (Gonzalez)
2.Black Tango (Ford-Young)
3.Dolores (Waldteufel)
4.If I Could Be With You (Creamer/Johnson)
5.Joseph, Joseph (Cahn/Casman/Chaplin/Steinberg)
6.Gnossienne #1 (Satie)
7.Chopin Nocturne in Eb (Chopin)
8.The Fish and the Water (Ford-Young/Sheffer)
9.Skylark (Carmichael/Mercer)
10.Bourgeois Bounce (Ford-Young)
11.A Cold Garden (Ford-Young)
12.Amarcord Theme (Rota)
13.Goodbye (Jenkins)

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まずはこれでしょう Fun House Benoît Delbecq and Fred Hersch Double Trio

2013-05-09 21:18:25 | 聞いてますCDいいと思う


シカゴの最後の日にダメ押しみたいにショップにいったら、新譜のコーナーにフレッド・ハーシュの新しいアルバムがありました。新譜の情報を持っていなかったので、吃驚して握りしめました。

ですからまずかこれからと聴き始めましたがこれがアバンギャルド、シカゴから帰った翌朝には一寸厳しい、想像できるパスクアに切り替えました。

1曲目だけかとも思って帰り道に聞きましたが、2曲目以降も同じ感じです。
このアルバム、フランスで録音された、カナダのアルバムだそうで、持っているヴィレッジゲートのライブが2012年2月の録音で、これが5月ですから、最新録音ということになります。
フランスの天才ピアニストと言われるブワノ・デルベックという人と、ダブル・ピアノ・トリオという変わった編成の演奏です。

知っているのはベースのJean-Jacques Avenelぐらいで、2ピアノがインプロヴィゼーションを繰り広げるというのとも違う。ハーシュが1955年うまれでブワノが1966年生まれですからハーシュがメインかというとどうもそうではない。
最後の一曲を除いてほとんどすべてブワノの作品ということがベースとなって、ブワノの作品を二人で仕上げているとう感じです。

4曲目、出だしの研ぎ澄まされた音で主をひくのがブワノでしょうか、この高い音が特徴のようで、ハーシュはどちらかというと中音域を弾いています。
6曲目、初めてベースが4ビートを弾きますが、これでリズムのラインが継続するかというとそうじゃない、スネアを叩くドラムスも初めてで、ピアノの色相の違いがやっとみえた感じです。
8曲目あえて言うならば、ブワノが響きを作って、ハーシュが和音を担当するという感じで、メロディはサインとしてしか存在しない。
9曲目スピードが上がると熱が加わります。
10曲目“ Lonely Woman”でハーシュが初めてメロディをストレートに弾いて、それが形而的なそれまでの音作りのなかから浮かび上がって、美しさと喜びが満ちてきます。

この曲をつづけて2度きくのも良いかもしれません。このアルバムがどうできているのか、ここにきて理解できたような気がします。

ハーシュとしては、一寸変わったものですが(前衛がないわけではない)シカゴで出会って持ち帰ったアルバム、日本にあるのかないのか、まずはこれでしょう。

追記 ジョン・ハンコック・センターの夜景はアップした写真よりずっとすばらしかったので、残念に思っていま   したが、オヨメサンが撮ってくれたものがまだよいので、そちらに替えることにしました。



Benoît Delbecq and Fred Hersch Double Trio - Fun House

Benoît Delbecq (piano)
Fred Hersch (piano)
Jean-Jacques Avenel (bass)
Mark Helias (bass)
Steve Argüelles (drums& electronics)
Gerry Hemingway (drums)

Recorded at Studio de Meudon (F) May 8-9, 2012

1. Hushes
2. Ronchamp
3. Strange Loop
4. Fun House
5. Le Rayon Vert
6. Night for Day
7. One is Several
8. Tide
9. Two Lakes
10. Lonely Woman
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