JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

1月のパリは刺激的だ  AN INDIAN'S WEEK / HENRI TEZIER"AZUR"QURTET

2014-01-18 20:33:15 | 聞いてますCDおすすめ


中古の3枚目は良く知った人の知っていたけれど持っていなかったアルバム。
1曲目太鼓がドンドンと叩いて部族を厚真多様な7秒の始まり。
2曲目バンドネオンがメロディを弾き始めると、このバンドネオンは好き、誰かと思ったら、ミシェル・ポルタルが弾いているのですね、民族的哀愁のある曲です。
アコーデオンの2枚のアルバムが1993年のパリ録音ですが、なんとこのアルバムも1993年パリ録音、何の気なしに買ったのだけれど、また神様に遊ばれたかも。
3曲目アルコの低いリズムを刻んでそこに戦いを告げるような22秒、このアルバム1分以内の曲が11曲挟まっていて全部で21曲、ジャケでは短い曲を小文字でかいているからなにか射水家はあるのでしょう。
4曲目ボヤンがフェンダー・ローズを弾いて、これがフェンダーにあったしゃれたメロディ。
6曲目トロンボーンのグレン・フェリスがラズウィル・ラッドみたいな迫力で吹く演奏、ボヤンの生ピアノもカッコ良い。
8曲目、美しい音のしたと乱ボーンとクラのユニゾン、、このフェリスという人いろいろな音を使って技巧派です。フランク・ザッパとかスチィビー・ワンダー、ジェームス・テーラー、デュラン・デュランなんかと演奏していたようで、なんとドン・エリスの大好きなフィルモアでのオケに入っていたのですね、うれしくなりました。
のちに一人加えて“Azur”というグループで3枚でているアルバムの最初のもの、「インデアンの週」というのは、どうやらいろいろなインディオと呼ばれる民族がテーマのようで、共通する怒りや悲しみ、誇りを表現しているようです。
16曲目、ボヤンって本当にいいピアノを弾きます。

思想と音楽の技術とミュージシャン同士のインプロヴィゼーションが絡まって何とも脳に心地よい刺激を作っているアルバムです。

1月のパリは刺激的なのです
このアルバムが録音されたのが1月のパリです。

AN INDIAN'S WEEK / HENRI TEZIER"AZUR"QURTET

Bandoneon– Michel Portal (tracks: 2, 20)
Clarinet, Soprano Saxophone– Louis Sclavis (tracks: 2, 20)
Double Bass, Percussion– Henri Texier
Drums– Tony Rabeson
Piano, Electric Piano [Fender Rhodes]– Bojan Zulfikarpašić
Trombone– Glenn Ferris
Written-By– Henri Texier (tracks: 1 to 3, 5, 7 to 13, 15, 17 to 21)

1 Lundi 0:07
2 Laguna Veneta 4:50
3 Mardi 0:22
4 Stanislas Written-By – Tony Rabeson 6:18
5 Mercredi 0:23
6 Cyclosis Written-By – Glenn Ferris 8:20
7 Jeudi 0:21
8 Indians / Desaparecido 11:55
9 Simone Signoret 5:16
10 Vendredi 0:22
11 Amazone Blues 8:27
12 Samedi 0:20
13 Tzigane 0:43
14 Mâshala Written-By – Bojan Zulfikarpašić 9:22
15 Samedi Soir 0:20
16 The Bridge Written-By – Sonny Rollins 3:20
17 Dimanche 0:22
18 Don't Buy Ivory, Anymore ! 5:10
19 Dimanche Soir 0:21
20 Laguna Laïta 7:25
21 Lundi 0:07
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パリにはまだ春は来ない musique a la mode marcal azzola & lina bossatti

2014-01-17 21:21:56 | 聞いたけどCDどちらでも


中古で買った2枚目は同じくアコーデオンのアルバム、マルセル・アゾーロという名前は覚えていたけれどどのような演奏家とか、年も解らない、名前だけで買いました。
でもたぶんこの人の舞台を見たことがあると思う。ステファン・グラッペリが最後に日本に来たときの舞台Jean-Philippe Viretがベースを弾いていて、この Marcel Azzolaの名前も後に発売されたアルバムに入っています。このアルバムもっていないから分らないけれど見た舞台だと思うから今度中古で探してみよう。

昨日のミルが1958年フランスのグルノーブル生まれだけれど、こちらアゾーロは1927年、同じくフランスはパリ生まれ31才の年の差がありました。

この2枚思わぬ共通点があり、2枚とも1993年Julyの録音でした。
こちらのアルバムはlina bossattiさんという方とのピアノのデュオ()です。

1曲目はガーシュインの“Rhapsody in Blue”とても正調というか正しく弾いている感じです。
ピアノの人はクラシック系かとも思う。
3曲目ジプシー系のアコーデオンかともおもっていたけれど、あまりアクはありません。ピアノはジャズも弾くみたいでここでは結構刺激的に弾いています。
4曲目はミュゼット風。
5曲目このアゾーロさん、特有の和音を多く使うみたいでそこは昨日のミルと随分違う。
7曲目、マーシャル・ソラールの曲で難しいアレンジ、現代音楽の様に聞こえます。
8曲目も現代クラシックよりのアレンジ。
パーカション入りの9曲目、アコーデオンの和音、メロディはあまり好みでありません。
10曲目も現代音楽のようで、のんきに構えていたに予想とまるで違いました。
最後の11曲目がこれが一番厳しい、現代音楽、パリの冬はそう簡単にはいかないのだ。

musique a la mode marcal azzola & lina bossatti

marcal azzola accorddion
lina bossatti piano
francis lassus percassions

1 Rhapsody in Blue
2 Flamenco Valse
3 Musique a La Mode
4 Danseuse Etoile
5 Cass Themes
6 Papillon
7 Piecette Pour Duo
8 Jeunesse
9 Endeka
10 Recre
11 Marilina
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1月のパリにいる Sur Les Quais / Daniel Mille

2014-01-16 21:02:54 | 聞いてますCDいいと思う


新春発買いで中古を3枚ゲットしたけれどそのうちの1枚。アコーデオンのこの人の名前は憶えていて良い思い出なので拾ってみた。この人のデヴュー作だそうです。
この人のアルバムを書いた記事は定期的にというかかなりのヒットがあってきっとタイトルから検索されるのだろうけれどそれが「素をもって絢となす」2005年の録音だったけれど、このデヴュー作は1993年の録音です。
共演者をみるとSylvain Lucが6曲目でギターをひいていたり、リチャード・ボナがベースを弾いて歌を歌っているけれど、こんな前にいたんだっけ。1995年にザヴィヌルやエリック・レニーのアルバムに参加しているのがディスコ・グラフィーでは乗っているけれど、1990年には学生だったのだから、この録音がはじめかもしれません。8曲目だけれどそれが1999年にだした初リーダーアルバムとほとんど同じ歌い方をしているから驚きます。

横道から入ってしまいましたが1曲目、ガットギターの音をバックにアコーデオンとヴォイスのユニゾンは題名通り“河岸にて”淀むところや早い流れをみながらゆっくりと岸辺を歩くようです。
2曲目もミレのいかにもパリの広場にいるようなしゃれた“サント=カトリーナ広場”、この曲もヴォイスをいれるけれど今ならばこれはない方が良い。
3曲目は“エスターテ”このアルバムほかに“ラメント”とか“ブルー・イン・グリーン”が演奏されていてそれも楽しい。Jean-Yves Candela という人のピアノがフランス的な良い音です。
4曲目映画音楽かとおもったけれど、フランシス・ラッシュという人の曲。日本語の解説が全曲詳しく書いてあって親切、オーマガトキという新星堂の子会社からの発売だそうです。
5曲目音を少なくしてメロディをしっとりと弾くので、落ち着きながら一寸淋しい、1月のパリにいるという感じです。
7曲目、いかにもシャンソンという感じですが、これがアルド・ロマーノで8曲目がボナ。



Sur Les Quais / Daniel Mille

Accordion, Voice, Accordion [Accordina]– Daniel Mille
Bass– Vincent Charbonnier
Bass, Voice– Richard Bona (tracks: 8)
Cello– Martha Greese Vallon (tracks: 7, 11), Paul Carlioz (tracks: 11)
Drums– Thierry Arpino
Guitar– Sylvain Luc (tracks: 6)
Guitar, Vocals, Keyboards, Percussion– Jean-Christophe Maillard
Piano– Jean-Yves Candela (tracks: 3), Laurent De Wilde (tracks: 5, 10)
Viola [Alto]– Michel Renard (tracks: 7, 11)
Violin– Marie-Françoise Viaud (tracks: 7, 11), Thérèse Kipfer (tracks: 7, 11)
Voice– Rolando Faria (tracks: 6)

1 Sur Les Quais
2 Place Sainte Catherine
3 Estate
4 Elle Danse Avec Les Anges
5 Lament
6 Ramos De Delirios
7 Il Camino
8 Sisseya
9 Cravo E Canela
10 Blue In Green
11 Barcelone
12 Yta
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自由にアルゼンチンを飛翔する Tango Para Charlie / Charlie Mariano & Quique Sinesi

2014-01-15 21:16:28 | 聞いてますCDおすすめ


昔スウィングジャーナルが出ていたころは年に1度だけ年末号を買っていた。これにはその年にでた国内版と輸入盤をまとめたものがついていたから、年末にそれをみて買い忘れをチェックなどしていた。
廃刊になってそのデータも使わなくなったけれど、「JAZZ LIFE」で同じことをしていて、ちょっとデータ料はさびしいけれど買ってチェックをしてみました。
それで数日前ショップにいってきました。買ったのは新譜に近いもの5枚と中古品3枚、雑誌資料からえらんだのがこの1枚です。
パヴロ・シーグレルのところで結構聴いているブエノスアイレス生まれのギタリスト,キケ・シネシとアルトのチャーリー・マリアーノとのデュオだそうで、まるで知らなかったけれどenjaでの2000年録音、ジャケットはずいぶんと変わったみたいだけれど内容からすると、このジャケのほうがいいかもしれません。

マリアーノが4曲、シネシが8曲でそれぞれの魅了が絡み合って一つの人格の様に昇華した存在感あるアルバムです。
シネシの静かでラテンアメリカン風景のようなギター・ソロからはじまって、それに対してその風景の中で心情を吐露するようにマリアーノのアルト・サックスが歌い始めます。

このデュエットの基本はシネシのギターが懐のひろいギターメロディではじめて、そこにマリアーノが、ほとんどすべてアドリブで吹いているのではと思うような自由なインプロをくりひろげます。
シネシはある部分では高音のバイオリンのように、ある部分では通奏低音のような下支えに変化をつけて、インプロヴィゼーションを繰り広げるのは相当素晴らしい世界ができているのです。
最初の4曲がシネシのこの録音のための曲でしょうがギターをべーす世界にとても自由にマリアーノが吹くのです。
5曲目はマリアーノの曲だけれど、シネシのアルペジオに始まってマリアーノのメランコリックなバラッド、題名は「ザ・レイディ」リイシュー・アルバムではサブタイトルになっているみたいですが、これがジャケになったのでしょう。結構アルゼンチンとねっとり絡んでおもしろい。
6曲目、フォルクローレ的nアルゼンチンの山を眺めているような曲。
7曲目はマリアーノのボッサ曲、聞いていると渡辺貞夫を思い浮かべるのは根が一緒だからでしょう。
とても上品なシネシのギター・ソロが素晴らしい。
このアルバムを聴いていると、スペイン・音楽との融合を図ったマリアーノの「SPANISH IMPRESSION」を思い出します。それでついでに棚から引っ張り出して聞いているのですが1997年の録音、日本のM&Jから出て当時受け狙いだろうと対して評価しませんでしたが、このシネシのアルバム作成をみるとわからないことがなくて、再評価かもしれません。
ということで今は「スパニシュ」がなっていますが、こっちのアルバムの9曲目はフォルクローレのケーナのようなアルト・メロディ、トラデショナルのようなアルゼンチ・メロディです。
ずっとギターから始まる演奏はこの曲だけマリアーノのサックスから、曲名は「チャーリーのタンゴ」ジャズの香りもするのです。

enjaのアルバムで名作といって出るアルバムは結構はずれがないのでこのアルバムもそう書いてあって実に知らなかったけれど見つけてよかったと思うアルバムなのでした。

真面目に探して井¥位つけた一枚なので、そしてまだ皆さん入手が可能だと思うので、シネシの感受性の深い対応力とその中でミュージシャンとして自由にそして、シネシに統率をもって対応したマリアーノは、持っていたスペイン音楽とは一段と違って、自由に南米の空を飛翔する二人と思うのです。



Tango Para Charlie / Charlie Mariano & Quique Sinesi

Charlie Mariano(as,fl)
Quique Sinesi(7 string Spanish-g,charango,piccolo,g)
Recorded at Hansa Studio,Bonnin,October 29&30,2000

1.Berliner Tanguismos,Part I
2.Berliner Tanguismos Part II
3.Berliner Tanguismos Part III
4.Berliner Tanguismos Part IV
5.The Lady
6.Faluseando
7.Zephyr
8.Tarde De Lluvia En Koln
9.Alta Paz
10.If Only
11.Tango Para Charlie


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上昇 VOLCAN / GONZALO RUBALCABA

2014-01-14 21:01:08 | 聞いてますCDいいと思う


ゴンサロ・ルバルカバが登場したときには凄い新人だと思ったし、チックとデュオした映像などは吃驚したのを今でも覚えている。
でもある時期からなんかこちらの求めるものとは少し違ってきてしまったのでずっと買わないできたけれど、今はどんな演奏だろうかと新しいグループのアルバムを買ってみました。

5pasion といいう自分のレーベルから出したアルバム。聴き始めからかなりの回数をきいてきたのは、印象がずいぶんちがっていったからで星二つぐらい良くなった感じです。
最初の印象が悪かった、なんでいまさらエレピにシンセ、というのが第一印象、軽いタッチの幅を広げるのにシンセが必要なのか、だからベースもエレベを選択などとおもったから、自主レーべルも苦しい選択なのかと変な裏読みをしてしまいました。

それが何で変わったのかというと5曲目シンセで始まって後半シンセをバックに弾くアコ・ピアノのソロ・メロディこれが繊細でいながら力強い、軽いと思っていたのがこれは勘違いだったのでしょう。
そう思い直して聞くからどんどんよくなる、ちょっとくさめのヴォーカルがフューチャーされた4曲目も良くなるし、哀愁ある7曲目も良い。

シンセやエレベを何度オーバーダブしているのも、これは自分の音楽表現を広げるための苦心の策だろうと思えてくれば、ミュージシャンって本当に大変な努力をするものだともはやもち上げ状態に変わったのでした。

このメンバーでつい先週には来日していたみたいだけれど、舞台ではこのサウンドをどう表現したのかちょっと見てみたかったと思うのだした。

VOLCAN / GONZALO RUBALCABA

Jose Armando Gola - Fretted and Fretless Electric Bass
Horacio “El Negro” Hernandez - drums
Giovanni "Manenguito" Hidalgo - Congas and Percussion
Gonzalo Rubalcaba - Acoustic and Electric Piano, Kurzweil,Korg and Virus synths
Special Guest:
Maridalia hernandez - Vocal on Consario

1. Volcan
2. Volcan Durmiente
3. Pon La Clave
4. Corsario
5. Sin Punto...
6. Salt Peanuts
7. Corsario
8. Ano Novo
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涙なしに、ホワイトハウスを2度壊す 

2014-01-13 20:11:32 | 映画
オクサンがいないから結構DVD三昧なお休みをしています。

昨日見たのが「ホワイトハウス・ダウン」、ちょっと前に見たのが「エンド・オブ・ホワイトハウス」だからアッという間にホワイトハウスを2度もこわしてしまった。

昨日のが



でちょっと前が



でストーリーは二つともホワイトハウスが北朝鮮かアメリカ国粋主義者に占拠される話です。

どう考えても荒唐無稽といってよくこんな映画みるねとオクサンはいうけれど、ハイ結構すきで2本ともかなり楽しかった。

でどうでもいいけれど2本続くからくらべてしまいますよね。

筋立てととか組み立てはダウンの方がしっかりしているし、アメリカ国民至上みたいなテーマもあるからこちらのほうが映画としていいのだろうと思う。
でもエンドのほうのありえない占拠場面などはこちらは映画ならではのバカバカしさとても楽しみました。

だから2本比較はしましたが、どっちもたのしい、文句ありません。

ただし、さすがの涙はこぼれませんでした。
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涙の内容 くちづけ

2014-01-12 16:41:09 | 映画


オクサンが結構いない休みが多いのでかなりのDVDをかりてみています。
信頼する筋がほめていたので借りたいと思っていましたが、1本だけなのでかなり時間がたってからになりました。
想像していたストーリーとはかなり違ってへぇそうなのとみ始めました。
知的障害者が集うホームが舞台になって、そこに集う7歳児ぐらいの知能の人と親、兄弟、医師、地域人たちのはなしです。



まずは貫地谷しほりの演技が素晴らしいのには驚きました。

私つまらないTVドラマでもすぐ泣くとオクサンからいわれるので泣くのでなくのは想定ずみです。

でもちろん泣きました。父親と知能障害の娘との愛情交換ですから泣かないわけがありません。
でもながす涙にはいろいろな意味があるのかもしれません。

うれしいとか、感動とかでも涙はながれるし、愛おしくても、切なくても涙は流れます。

ストーリーは想像とはまるで違う展開で涙につながるわけで、その展開はぜひ皆様にみていただいたほうがよいとおもうので書きません。

弱いこのような人々への社会の対応というのが映画の筋になっているので、私最後におおいになきました。
そしてその涙の内容は、悔しいという涙でした。

見てあげてください。
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暗殺者の鎮魂 / マーク・グリーニー 著 伏見威蕃 訳

2014-01-10 23:22:59 | 


1冊目が「暗殺者グレイマン」で2冊目が「暗殺者の正義」そして3冊目がでたのでかったのがこれ、「暗殺者の鎮魂」トム・クランシーのアクション部分も書いているのできっと筆がはやいのでしょうね。

基本的にアクション小説になるのだけれど1冊目、2冊目と比較してもそれぞれ独自の話の展開で楽しめます。
とにかく、もはや絶体絶命の窮地においこまれますが今回の相手はメキシコの麻薬カルテル、今回が一番非情のあいてでないでしょうか。

ということで、ほとんど息つく暇もありませんが、わずかな静かな場面を一寸

 ゆっくりと立ち、会衆席を離れた。祈らなかった。十字は切らなかった。祭壇の前に行って跪拝することもしなかった。
 だが、十字架にむけて語りかけた。出口に向かう前に、中央の身廊からそっといった。祈りではかった。要求だった。きのうラウラにいったように、手順がわからないので、脅しつけるような声でつぶやいた。
 「ラウラはあんたを信じている。あんたの僕のひとりだ。助けてやれ。面倒をみてやれ。おれひとりじゃできない」

それにしても跪拝なんてむずかしい字をつかいますね。キハイと読んで跪いて祈ることのようです。

今度も厳しい戦いだった、というかあまりに状況がすごいので最後の終わり方が結構あっけないのがこのシリーズかもしれない。

次も続くようで、グレイマンの人としての苦悩も読み込まれだしたので、ここらあたりの苦悩が次にはもっと読み込まれることを期待しよう。

自作は「Dead Eye」という題だそうで「暗殺者のなんたら」と来ているからどうつけるだろう。
そんなことも楽しみになりました。


 
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トップを目指せ SABOTAGE AND CELEBRATION / JOHN ESCREET

2014-01-09 22:12:37 | 聞いてますCDいいと思う


いいなと思っていても、つい忘れてしまう人がいるもので、ですから昨年でていたのに年末近くに気が付いたアルバムです。
この人の前作はとても良かったとおもっていたら次の作品が出ているのに買うのが遅くなってしまいました。

前作の雰囲気をもう一つ推し進めたのでしょうか、フリーとコンテンポラリーの比率がちょっとフリーに振れているようにもおもいます。3曲目、セシル・テイラーを感じながら、モダンなリズムを取り入れているエスクリート、この人のマークは外せません。
そしてこの曲でもというか、コンテンポラリーを支えるクリス・ポッターがテナーソロを存分に吹くのも凄いです。
4曲目、これもフリー系の曲構成になります。このピアニスト、実はこの感じよりか抒情を持っていると思っていたので今度のアルバムはちょっと希望とずれたかと思もいますが、それ以上の実力の音がアルバムにあるのですから素晴らしい。
好みをこえてこのピアニストは評価すべきです。
このような人こそ日本でライヴすべきでしょうね。そういえば来ていたか。

電気ハプシコードとビネーとポッターのユニゾン、で始まってエスクリートのフェンダーのソロ、これが良い、楽器の使い方を時代を経て理解したという感じです。そのあとはポッターのモダンなソロ、だからその混ざり具合が面白いのです。
6曲目、フリー系のピアノが中心でサックスがストラクチュアルに参加する曲。
このグループ凄い演奏をするグループになるでしょうと予感させますが、このまま行くとは思えないので残念です。もう一枚作ってもらいたいというのが希望です。
ビネー、ポッターが思い切ってバップ含みのフレーズを吹いているなか、ピアノはきちんと独自性を作っているところがこのピアニストの評価となるでしょう。
最後の曲はリズムにのったコンテンポラリーな曲、このピアニスト現時点でどちらに行くのははっきりしませんが、私としてはこの最後の曲を押し進めても、時代のトッポ・ポジションに行けると思います。

SABOTAGE AND CELEBRATION / JOHN ESCREET

John Escreet - Piano, Fender Rhodes, Harpsichord
David Binney - Alto Saxophone, Soprano Saxophone (track 7)
Chris Potter - Tenor Saxophone
Matt Brewer - Double Bass
Jim Black - Drums

Adam Rogers - Guitar (tracks 5 and 7)
Louis Cole and Genevieve Artadi, Nina Geiger - Vocals (track 7)

String Section
Fung Chern Hwei - Violin
Annette Homann - Violin
Hannah Levinson - Viola
Mariel Roberts - Cello
Garth Stevenson - Double Bass

Brass section
Shane Endsley - Trumpet
Josh Roseman - Trombone
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よく知っているあなたにもどって EVERYTHING I LOVE / LARS JANSSON

2014-01-08 20:53:20 | 聞いてますCDおすすめ


新しい年が始まって1週間が過ぎ、仕事もいつもの自分にもどってなんだあかホッとしましたが、安心と新鮮さが同時にもどってきました。
サックスのOve Ingemarssonが参加したラーシュ・ヤンソンの新しいアルバムです。

1曲目ピアノのプロローグがリズムが入って広がっていく様は、ラーシュの変わらない世界。そこにテナーが対抗するのではなく寄り添うように横に並びます。
ピアノは若々しいソロ、ベース・ソロもこのグループの完成を伝えます。
2曲目はスタンダードでラーシュがスウィンギーなバップ・ピアノを聞かせます。
セレスタの音で始まる3曲目はこのところアルバムに入る孫のハイダちゃんにおくる曲、ピアノにもどって愛とよろこびが満ちてくる、この人幸せだと思う。
4曲目はテナーのオーヴェ・イングマールソンの曲、テナーって、いやサックスどうしても個性を聞こうとするけれど、この人アクは少なくって、音とフレーズをじっくり聞くタイプです。
5曲目、このアルバムは11曲中7曲がラーシュの曲、ラーシュの曲を聴くことも彼のアルバムの楽しみになっています。
7曲目は“ You and the night and the music ”でこの曲の選択はこのトリオ・メンバーになったからみたいに感じます。
9曲目の“ New room”のラーシュのソロが良い。繊細で優しくて実にピアノの円熟を感じます。
11曲目、これはお年玉でした。

このような良く知っているピアニストがいると人生豊かになると思います。

EVERYTHING I LOVE / LARS JANSSON

Ove Ingemarsson (ts)
Lars Jansson (p, celesta)
Thomas Fonnesbæk(b)
Paul Svanberg (ds)

1. It Worked (Jansson)
2. Everything I love (Cole Porter)
3. Hilda Playes (Jansson)
4. The Little Waltz (Ingemarsson)
5. Slow September (Jansson)
6. Ohana (Ingemarsson)
7. You and the night and the music (Arthur Schwartz)
8. Dad up in a tree (Jansson)
9. New room (Jansson)
10. The Ant (Jansson)
11. Giving Receiving (Jansson)

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