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映画 ブルース・ウィリス「ホステージ(05)」

2006-02-09 12:49:32 | 映画
 最近良質の映画を観ていない気がする。これも印象は、いいとは言えない。ある人は本の行間を読むように、正しい推測を行えば結構面白いという。その反対に二兎を追うものは何とやらで中途半端という人もいる。私は思うに、映画は分かりやすくが一番だと思っているので、中途半端という思いは強い。

 ブルース・ウィリスの役柄は、特殊部隊出身の人質交渉人ジェフ・タリーで、ロスアンジェルスの犯罪現場で人質が殺されるという失敗がトラウマとなって家庭もギクシャクしている。交渉人から退き田舎町の警察署長をしているが、ここにも人質事件が発生、ジェフが指揮を執る。
 人質事件の屋敷の主は、犯罪組織につながりのある男で、組織はTV放送を見て極秘情報を収めてあるDVDの回収に乗り出すためジェフの家族を人質に取り脅迫する。そんな中でジェフは二つの人質事件を解決しなければならないという困難を背負わされる。
              
 よく言われるように、小説も映画もオープニングとラストが大事で、読者や観客を引っ張っていく原動力になると。この映画もクレジットからアイデアが溢れぐんぐん引っ張っていく。しかし、犯罪組織がジェフの家族を人質にとってからうまく回転しなくなる。当然ラストも精彩を欠く。竜頭蛇尾とはこのことだろう。

 注目に値する拾い物があった。それは若手俳優が健闘していたことだ。犯人役のデニスに、ジョナサン・タッカー1982年5月ボストン生れ、
             
 同じくマースにベン・フォスター1980年10月ボストン生れ。
             
 人質の若い娘ジェニファーに、ミシェル・ホーン1987年2月パサディナ生まれ、160センチと短躯ながらグラマー、人気テレビ・ドラマ「ファミリー・ロー」で全米ティーンのアイドルとなる。これらの若手の成長が楽しみである。
             
 監督はフランス出身のフローラン・シリ1965年3月生れ。フランス映画‘02年の「スズメバチ」があり、銃撃とアクションが売り物のようだ。
 ブルース・ウィリス1955年3月西ドイツ生れ。西ドイツ駐留米軍人の父とドイツ人の母を持つ。元妻にデミ・ムーアがおり、各賞の受賞はないが、1989年にゴールデン・グローブの助演男優賞にノミネートがある。細かい演技が要求される役柄には不向きかもしてない。この作品で、車に乗り込んだとたん組織犯罪の男に銃をこめかみに突きつけられるシーンは、恐怖を表出しようとする努力の跡は見えた。
コメント
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