ダイアン・キートン38歳、メル・ギブソン28歳のときの作品。刑務所長の妻ケイト・ソフェル(ダイアン・キートン)は、死刑囚エド(メル・ギブソン)に心惹かれ、鉄格子を切るためののこぎりを差し入れ看守の目をごまかすために聖書の朗読を装ったりする。そして脱獄のとき一緒に逃げる。あとは悲劇的な結末に終わる。これは実話だそうだ。
それにしても四人の子持ちの人妻が? この辺の描写に説得力がないので、すんなりと逃避行が受け入れられない。ダイアン・キートンは、歳相応の目じりに小皺が浮いていたが、メル・ギブソンの睫毛がキートンより長くて上に向いているのには、短くて下向きの睫毛の多い日本人から見ると、なんとも羨ましいと思う人もいるだろう。この目の辺りの違いが際立つ。
監督のジリアン・アームストロングは、1950年12月オーストラリアメルボルンで生まれている。’94「若草物語」‘97「オスカーとリンダ」’01「シャーロット・グレイ」の作品があるが、名作や受賞作品、ベストセラー小説を映画化しているが、どれも評判がよくない。力量不足かもしれない。