ジョージャー州サバナの実在の人物をモデルに書かれた小説が、全米のベストセラーを賑わしそれをイーストウッドが映画化したのがこの映画。
ブードー教の祈祷師が出てくるのでホラーぽいところもあり、殺人が起こって法廷場面もある法廷劇かと思わせたりロマンスも花を添えてラブーストーリーかと思わせる。結末も何かホラー的ですっきりしない。
話というのは、大富豪になったジム・ウィリアムズ(ケヴィン・スペイシー)のところへ、出版社記者ジョン(ジョン・キューザック)が取材に訪れる。
取材も終わって帰る前夜、ジム宅で殺人事件が起きる。出版社の帰社命令を無視して、その事件を追う。ジムは容疑者として逮捕される。勿論ジムは敏腕弁護士によって無罪になるが……
この映画で主演の二人ジョン・キューザックとケヴィン・スペイシーの他にイーストウッドの娘アリソン・イーストウッドも出ていてその美貌に驚かされる。
アリソン・イーストウッド
出番は少なく殺されてしまう若き日のジュード・ロウ
ジュード・ロウ
それに原作に登場して有名になったザ・レディ・シャブリのユニークさも目についた。このシャブリ、十代で自らの“女性”に目覚め、17歳の時生れ故郷のフロリダ州からアトランタへ移り、ドラッグ・クイーンとしてナイトクラブに出演し始める。
シャブリ
月に二回の注射で女性になり、1995年9月15日法的にも「レディ・シャブリ」となった黒人女性。もともと男だったから下半身の下品な表現はお手のもの。
例えばパーティ会場のジョンとの会話。
シャブリ「ジョン 怒ってるの? 話して(Are you mad? Are you?)」
ジョン 「友達だ(We’re still friends)」
シャブリ「そう願うわ あなたって怒るとセクシー(I hope so. I must tell you something. You are so sexy when you’re mad)」
ジョン 「行儀よく(Behave yourself)」
シャブリ「指図しないで、乾杯しましょ。あたしの胸からあなたのお尻。おケツからオッパイ アソコからアソコまでいいことしてあげる(Stop telling me what to do. I want to propose a toast. From my top to your bottom. From your bottom to my top.From my middle to your middle be good. John. I just might give you a little)」
翻訳のスパーインポーズは、レディ・シャブリにぴったりだ。アソコからアソコの原文は? というわけで英文も書き出したが如何でしょう?