
ロバート・アルトマンは、撮影意図を「ある女性の心理 現実ではなく幻覚を見ているという心理。統合失調症の世界を表現しようと思った」と言う。
キャスリン(スザンナ・ヨーク)は、夫が浮気をしているという一本の電話から幻覚が始まる。異変に気づいた夫ヒュー(ルネ・オーベルジョノワ)は、荒涼とした風景の中に立つ別荘に妻を連れて行き静養させる。
しかし、症状は一向に改善されない。性的な問題を匂わせながら、私のような観客を混乱に落としいれ、訳の分からないうちに観終わっていた。消化不良と肩の凝りだけが残った。
アルトマンの傑作だという人もいるが、私にはよく分からない。ジョン・ウィリアムズとツトム・ヤマシタの音楽がユニークで幻覚症状とのマッチングはよかったのではないだろうか。
監督 ロバート・アルトマン1925.2~2006.11 ミズーリ州カンザスシティ生れ。TVシリーズ「コンバット」の演出を手掛け‘70年の「M★A★S★Hマッシュ」がカンヌ国債映画祭グランプリを受賞。アカデミー賞は、監督賞に5回ノミネートされるが、’05年の名誉賞のみ。
音楽 ジョン・ウィリアムズ1932年2月ニューヨーク市フラッシング生まれ。最近では‘07「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」’06「スーパーマンリターンズ」‘05「宇宙戦争」がある。
ツトム・ヤマシタ1957年3月京都生まれ。
キャスト スザンナ・ヨーク1941年1月ロンドン生れ。本作で、’72カンヌ国債映画祭で女優賞を受賞。

ルネ・オーベルジョノワ1940年6月ニューヨーク生れ。