七番目には、札所一番の四満部寺(しまぶじ)。小さいがお寺らしい雰囲気がある。本堂の観音堂は、元禄10年(1697年)建立。四満部寺の名は,性空上人の弟子幻通が四万部の仏典を読経して経塚を築いたことに由来する。
また、曹洞宗で年中行事として行われる施食会(せじきえ)でも有名。施食会は、祖先、父母、親類、縁者の死者の魂である精霊または無縁の精霊に供養するために行われる。本尊の聖観世音菩薩は、行基の作と言われる。なお、
このお寺の前に、時代劇映画のロケに使ってもいいような旅館がある。営業をしているのだろうかと外から中を覗いたりした。道路に面した広い店先の中は、テーブルが並べられていた。軒先に紐で吊るした板に「お休処」とかろうじて読める。
「旅籠一番」という旅館名、インターネットで検索するとホームページがあった。なんと広い日本間や洋室まであって驚いた。あの建物の裏側に露天風呂まで設えてあるとは想像もできない。
四満部寺
本 堂
旅籠一番
字が消えかけている「お休処」の看板
八番目の札所二番の真福寺へは、細い山道をたどる。真福寺左折地点を見過ごしこれまた山道を下っていって気がついて引き返した。万延元年(1860年)の消失前は、諸堂のある大伽藍であったという。現在の観音堂は、明治41年(1908年)に再建されたもの。老婆が観音様におすがりし、大棚禅師が開基したと伝えられている。納経は、山道を2キロ下った光明寺で行われる。徒歩ならハイキングのつもりで行かなくてはならない。本尊は、聖観世音菩薩
真福寺本堂