列車爆破事件を発端として核弾頭を装着したミサイルで、ロサンゼルス市民の大量殺戮を狙うテロ組織のアメリカへの挑戦が描かれる。例によって二転三転するストーリーはエンタテイメントとしては上出来。荒っぽい脚本が気になるが!
国家反逆の罪のトニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)が突然現れてジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)、ジャックの恋人オードリー(キム・レイヴァー)とオードリーの父親ヘラー国務長官(ウォリアム・ディヴェイン)の窮地を救うとか。
ジャック・バウワー指揮のCTUチームが中国大使館に潜入して重要容疑者を拉致する。中国側は、潜入メンバーの一人を監視カメラの分析で特定して、その捜査員を拉致する。この拉致がCTU上層部に伝達されるシーンがないとか。
取り上げればきりのないものだろうけど、大筋では辻褄を合わせてある。出だしでは、CTU支部長エリン・ドリスコル(アルバータ・ワトソン)が演じているが、ジャック・バウワーの加勢からかたくなな判断やクロエ・オブライエンをジャックの指示に従ったと言うだけでクビにしてしまう。チーム・リーダーとしての資質にかけるような役柄で、気の毒な病気を抱えている娘の自殺でCTUを去っていく。
後任に選ばれたのが、ミッシェル(レイコ・エイルスワース)だった。これでシーズン3のメンバーが帰ってきた。皮肉なのは、国家が開発した隠密の意のあるステルス技術が、いざ敵に乗っ取られると追尾が非常に困難なことだ。この辺を見ていると、まさに自分のクビを自分で絞めていて苦笑いをするしかない。最終的にこのミサイルを、ロサンゼルス近郊で爆破するが、核爆弾は爆発しないというが信じられない。
キャスト
キーファー・サザーランド、
キム・レイヴァー1969年3月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
ウィリアム・ディヴェイン1937年9月ニューヨーク州アルバニー生まれ。
アルバータ・ワトソン1955年3月カナダ、オンタリオ州トロント生まれ。