主人公の私立探偵パトリックと妻のアンジー・シリーズ最終回となる第六作目。このパトリックとアンジー・シリーズを読むのは初めてだ。いきなり最終回とは、なんだか気分が白けてしまう。
私立探偵だから何かの事件を解決するのは間違いない。この作家の作品は、ノンシリーズ物は読んでいた。映画化された「ミスティック・リバー」「シャッター・アイランド」などだ。ちょっと暗くて気分が重くなったことを憶えている。
パトリック・アンジー・シリーズの「愛しき者はすべて去りゆく」が「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のタイトルで映画化されたのを観た。この映画は、俳優でもあるベン・アフレックが監督して、どうして未公開なのか不思議な気がするほどよくできた作品だった。
16歳の少女アマンダを再び探すと言うのが「ムーンライト・マイル」。ボストンが舞台で実在のレストランが出てくる。ノースエンドの「ネプチューン・オイスターNeptune Oyster」がそれ。
「ロールパンにロブスターをはさんだサンドイッチは、ここがボストンで一番の旨さだろう」と書いてある。ロブスター・ロールと店の雰囲気が分かる写真を掲載しておこう。ボストンへ観光に行かれる方は、この店のロブスター・ロールの賞味をお忘れなく。