女は化粧で変身する。メリル・ストリープも67歳、まるで40代のロックン・ローラーに大変身。もともとメリル・ストリープは歌がうまいから驚きはしない。
いきなりトム・ぺティ&ザ・ハートブレイカーズのカバー「American Girl」が飛び出してくる。以後随所にレディ・ガガの「Bad Romance」。オリジナル曲「Cold One」。エドガー・ウィンター「Keep Playn' That Rock'N Roll」。ピンク「Get The Party Started」。ウィルバート・ハリスン「Let's Work Together」。U2「I Still Haven't Found What I'm Looking For」。サム・ザ・シャム&ザ・ファラオズ「Wody Bully」。ドビー・グレイ「Drift Away」。
そして結婚式で歌うブルース・スプリングスティーンの「My Love Will Not Let You Down」を歌いギターをかき鳴らす。
夫ピート(ケヴィン・クライン)と子供たちを捨ててロック・バンド「リッキー&ザ・フラッシュ」をひきいてカリフォルニア州サンフェルナンド・ヴァレー、ターザナにあるバー&ラウンジ「THE SALT WELL」で毎夜ライヴ演奏をしている。昼間はスーパー・マーケット「トータル・フーズ」でレジのアルバイトという生活。
そんな時、元夫ピートから娘のジュリー(メイミー・ガマー、メリル・ストリープの上の娘)が精神的に落ち込んでいるという連絡が入る。インディアナポリスのガードマンとフェンスで守られた住宅地にある豪奢なピートの屋敷へと赴く。母と娘の葛藤という大げさな話をメインらしくしているが、本筋はメリル・ストリープの音楽シーンだろう。その期待に応えている。
CDでも聴くつもりで観ると充分楽しめる。67歳のメリル・ストリープがあんなにエネルギッシュになるとは……元気だ。まだまだ映画の世界から離れないだろう。
娘のメイミー・ガマーが母親ほど人気がありそうもないのが運命のいたずらか。今のところ、蛙の子は蛙にならず、親の七光りの段階。いずれにしてもオリジナル曲の「COLD ONE」をメリル・ストリープでお楽しみください。
監督
ジョナサン・デミ1944年2月ニューヨーク州ロングアイランド生まれ。
キャスト
メリル・ストリープ1949年6月ニュージャージー州生まれ。
ケヴィン・クライン1947年10月ミズーリ州セントルイス生まれ。
メイミー・ガマー1983年8月ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。
ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります!
エンタメ(全般) ブログランキングへ