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映画「アリー/スター誕生」4度目のリメイク

2019-06-13 16:28:21 | 映画

                    

 1937年の「スター誕生」からブラッドリー・クーパーの監督で4度目のリメイク。今回のスターは、レディ・ガガ。過去を振り返ってみると1937年はジャネット・ゲイナー。

 映画スターに憧れる一人の女性が巡り合った大スターをしり目に成功への階段を上る。大スターの人気に影が落ち、酒におぼれて悲劇的な最期を迎える。

 このジャネット・ゲイナーは、サイレント映画時代からトーキー映画時代へうまく乗り替えた女優でもある。演技力が素晴らしかったらしく第1回アカデミー賞主演女優賞を受賞している。

1954年の「スタア誕生」は、ジュディ・ガーランド。アカデミー賞主演女優賞にノミネート。

1976年「スター誕生」は、バーブラ・ストライサンド。この作品では、アカデミー賞歌曲賞を受賞している。歌曲は、「スター誕生の愛のテーマ」バーブラ・ストライサンド。

 今回も、大物カントリー歌手ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)に見出されたアリー(レディ・ガガ)が、カントリーというジャンルを超えポップ歌手へと転身、成功の階段を上り始める。グラミー賞受賞という晴れの舞台に泥酔して登壇、ぶっ倒れるという醜態を演じたジャクソン。ドラッグとアルコールでガタガタになった体と心。

 厚生施設に入ったがアリーのマネージャー、レズから「ドラッグとアルコールをやめろ。それが出来なければアリーと別れろ」貧困を極めたジャクソンの子供時代,いつも酔っぱらっている父親。生きる希望を失って首つり自殺を試みたが引っかけた器具が壊れて未遂に終わる。今では笑い話だと思っていたが、レズの言葉はジャクソンに自殺願望を蘇らせたようだ。

 施設から出て久しぶりにアリーの舞台で一緒に歌うことになった。その時間に合わせていく予定だったが、彼は行かなかった。二人の思い出の曲「Shallow」を一人で歌うアリー。

 その頃、ジャクソンはガレージのピックアップトラックを出してシャッターを下ろした。夜が更けても煌々とした電気に照らされるガレージ。その前で愛犬が悲しい声で鳴いている。ジャクソンは自ら命を絶った。

 ジャクソンの追悼公演でアリーは歌う。「I'll Never Love Again(決して恋はしない)」ジャクソンの作詞・作曲、アリーに永遠の愛を誓った歌曲だ。

あなた以外の人と 
朝を迎えたくない 
キスもしたくない 
あなたの唇でないと 
もう恋もしたくない

 映画もサウンドトラック・アルバムも好調で、批評家の評価も高い。当初、クリント・イーストウッド監督、ビヨンセ主演で企画されたがビヨンセの妊娠で消えた。

 そんないきさつもあった本作、レディ・ガガの落ち着いた演技も、ブラッドリー・クーパーも好演したと言える。ブラッドリー・クーパーのひげ面なら、誰が出てもおかしくない。カントリー歌手は髭面が定番なのかな。

 2018年アカデミー賞歌曲賞「Shallow」で受賞。作品賞、主演男優賞ブラッドリー・クーパー 主演女優賞レディ・ガガ、助演男優賞サム・エリオット、脚色賞、撮影賞はノミネート。2018年制作 劇場公開2018年12月

   

   

   

それでは、2曲聴いていただきます。

歌曲賞の「Shallow」と「I'll Never Love Again」をどうぞ!

   

   

監督
ブラッドリー・クーパー1975年1月ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。

キャスト
レディ・ガガ1986年3月ニューヨーク州ニューヨーク、マンハッタン生まれ。

ブラッドリー・クーパー、

サム・エリオット1944年8月カリフォルニア州サクラメント生まれ。