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読書 ピーター・へイニング編「死のドライブ」(9)

2007-05-03 11:40:54 | 読書

ピーター・へイニング「死の車」

 ジェシー・ウォレンは、新車のフォードV8-40をぴかぴかに磨き上げた。彼の妻は「あたしよりよっぽどあの車の方を愛してるわ」と思った。
 隣近所に見せびらかすため、夜も私道に置いていた。翌朝目覚めて吐き気をおぼえた。V8が消えていた。

 六週間後、ヘンリー・フォードは、新聞のトップ記事に目をとめた。“ルイジアナ州のセイルズとギブズランドのあいだで、二人の逃亡者の乗る車が警官隊の待ち伏せに合い、銃弾の雨を浴びて阻止された”と書いてあり、自動車の写真の下には「暴走した車は、土手に衝突した。車輪が空転している間も警官隊は発砲を続け、車はもう少しでばらばらになるところだった」との説明。
 車を盗んだその二人の名前は、‘67年の映画「俺たちに明日はない」で有名なボニーとクライド。ちなみにボニーをフェイ・ダナウェイ、クライドをウォーレン・ベイティが演じた。
              


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