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音楽「歴代ラブソング人気投票結果 2」

2013-02-13 18:17:51 | 音楽

 2位のライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」は、1965年全米第4位となった曲。
           
 ライチャス・ブラザーズは、ビル・メドレーとボビー・ハットフィールド二人のデュオで2003年にはロックの殿堂入りを果たしている。

 ビル・メドレーは、1987年の青春映画「ダーティ・ダンシング」の主題歌「The Time of My Life」をジェニファー・ウォーンズとのデュエットでゴールデングローブ賞、グラミー賞、アカデミー歌曲賞を受賞している。

 一方ボビー・ハットフィールドは、2003年11月5日麻薬の過剰摂取で死亡している。人生なんて一寸先は闇とはよく言ったものだ。どこで幸不幸の分岐点があるのか知る由もない。
 それはともかく、「アンチェインド・メロディ」を聴いてみよう。
Unchained Melody - Righteous Brothers

そのあと「The Time of My Life」を華麗なダンス・シーンと共にどうぞ!
Dirty Dancing - Time of my Life (Final Dance) - High Quality

映画「キラー・スナイパーKiller Joe ’11」劇場公開不明

2013-02-13 16:06:16 | 映画

                  
 ’71「フレンチ・コネクション」でアカデミー監督賞と作品賞を受賞し’79「エクソシスト」がヒットしたが、その後、ヒット作がないウィリアム・フリードキンの作品。一言で言えば奇妙な家庭崩壊の物語。

 テキサス州ダラスのトレイラー・ハウスに住むスミス一家。父アンセル・スミス(トーマス・ヘイデン・チャーチ)その妻シャーラ(ジーナ・ガーション)、息子クリス(エミール・ハーシュ)と娘ドティ(ジュノ・テンプル)にとってはシャーラは継母になる。
 このシャーラとクリスはいがみ合っている。強い雨の深夜、クリスがドアを叩く。一向に起きてこない。ようやくドアが開かれた。そこに立っていたのがシャーラ。薄物をまとい下半身はすっぽんぽん。何もかも見える。クリスが何かを穿け! というが。シャーラは見慣れているくせに、と取り合わない。二人の口喧嘩が始まる。

 シャーラをベッドに追いやって父アンセルとクリスは、ストリップバーで前妻の殺人計画を話し合う。スミス一家でそこそこ頭で考えられるのが、シャーラとクリス。アンセルとドティは少々足りない。この殺人計画もクリスが持ってきた。

 その後の話し合いに現れたダラス警察刑事ジョー・クーパー(マシュー・マコノヒー)は、黒いテンガロン・ハットにカウボーイ・ブーツ、黒革の手袋という出で立ち、当然銃をホルスターに収め手錠やバッジも身につけていた。

 先払いで2万5千ドルだという。保険金が下りないと前払いは出来ないとクリス。ジョーは、じゃあ契約はない。戸口に立ってジッポーのライターの蓋をカシャカシャといわせながら、道路の真ん中で陽射しを浴びてバレーの踊りの真似事をしていたドティを見つめて「担保を出せばいい」と言って顎をドティにしゃくった。

 ジョーは義務を果たした。ところが下りる保険金を巡って、奇妙な家族と奇妙な刑事が人間の恥部をさらけ出す。そしてドティが握る銃口が家族崩壊へと雪崩を打つ。

 独特の奇妙は雰囲気の映画だ。オープニングには、ジッポーのライターの蓋を開け閉めするカシャカシャという音と足音とともにライフル銃の発射音が背景音楽。そして雷鳴からトレイラー・ハウスの前庭へと移る。そしてクロージング、ドティの持つ銃の引き金が絞られる。銃口の先には性倒錯者のジョーが両手を広げている。ドティは、ようやく自我実現に歩みだした。
            
            
            
            

監督
ウィリアム・フリードキン1935年8月イリノイ州シカゴ生まれ。

キャスト
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。
エミール・ハーシュ1985年3月カリフォルニア州生まれ。
ジュノ・テンプル1989年7月イギリス生まれ。
トーマス・ヘイデン・チャーチ1960年6月テキサス州エルパソ生まれ。
ジーナ・ガーション1962年6月ロサンジェルス生まれ。

音楽「歴代ラブソング人気投票結果」

2013-02-12 17:59:17 | 音楽

 これはアメリカでの話。ある調査会社が成人2000人以上を対象に、幅広い年代から選び出した40曲以上の中から、好きな曲を選ぶ方法で行われたという。それによると第一位は、今は亡きホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」だそうだ。2位以下は次のとおり。
 2位 ライチャス・ブラザース「アンチェインド・メロディ」
 3位 パーシー・スレッジ「男が女を愛するとき」
 4位 ジョー・コッカー「ユー・アー・ソー・ビューティフル(美しすぎて)」
 5位 ビー・ジーズ「愛はきらめきの中に」
 6位 エアロ・スミス「ミス・ア・シング」
 7位 パッツイ・クライン「クレイジー」
 8位 フォリナー「アイ・ウォナ・ノウ」
 9位 ブライアン・アダムス「アイ・ドウ・イット・フォー・ユー」
10位 マービン・ゲイ「レッツ・ゲット・イット・オン」

 こう見てくると、ポピュラー・ミュージックに重点が置かれているのがよく分かる。これらはアメリカ人が選んだもので、日本人が選べばまた別の結果になるかもしれない。いい曲が並んでいるが私の好みからは少し離れているかもしれない。

 例えば、落ち着いた雰囲気のレストランで愛を語るとき、どんな曲を選ぶかは、全く人それぞれだろう。「オールウェイズ・ラヴ・ユー」がいいと言う人、私のようにスタンダード曲から「ビコーズ・オブ・ユー」がいいと言うように……。

 それにしてもパッツイ・クラインの「クレイジー」が入っているのはアメリカ人らしい選曲だろう。カントリー・ミュージックが幅広く根付いている証拠だろう。

 さて、この「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は、1946年1月9日生まれの、カントリー・ミュージック・シンガソングライターのドリー・パートンが1974年にリリースしたもので、’92年ホイットニー・ヒューストンとケビン・コスナー共演の「ボディガード」の主題歌として大ヒットした。そこでドリー・パートンとホイットニー・ヒューストンを聴き比べてみよう。
まず、ドリー・パートン
Dolly Parton, Patty Loveless, Marty Stuart and Porter Wagoner - "I WIll Always Love You"

次にホイットニー・ヒューストン
Whitney Houston - I Will Always Love You

映画「スネーク・フライトSnakes on a plane ’06」劇場公開2006年10月

2013-02-10 12:30:00 | 映画

                 
 今年が巳年だから蛇の映画を観たわけではない。面白かった。というレビューに引きずられた。蛇の好きな人は限られるが、私は好きじゃない。それなのに同じような体形のうなぎが気持ち悪いと思わないのだろうか。むしろ舌なめずりするからね。

 映画は、ロサンジェルス行きの旅客機に積まれた荷物が時限爆破装置によってパッケージが壊れ、毒蛇がうじゃうじゃと這い出てきて、重要機器の破損や乗客への攻撃でパニック状態になる。不安定な飛行は無事に目的につくのかというハラハラドキドキさせられる。

 ことの起こりは、ハワイのオアフ島のダイヤモンドヘッド山麓カエナ・ポイントへ通じる未舗装路をオフロード・バイクでウィリーやジャンプやドリフト走行を楽しんでいたショーン(ネイサン・フィリップス)が目撃する。
 それは、地元のギャングエディ・キム(バイロン・ローソン)が検事を撲殺する現場だった。ショーンは、恐怖に駆られバイクで逃走。音を聞きつけたギャングどもに追跡される。それを救ったのがFBI捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)だった。

 執拗に迫られたのが法廷での目撃証言。で、ハワイからロスアンジェルスへのファースト・クラスの旅。これを察知して仕掛けたのがエディ・キムというわけ。

 たまにはこういうのもいい。演技がどうのこうのとか、脚本がまずいとか理屈っぽくみないで気楽に楽しめる。
            
            
            
            
            
            

監督
デヴィッド・R・エリス1952年9月カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。

キャスト
サミュエル・L・ジャクソン1948年12月ワシントンDC生まれ。
ネイサン・フィリップス1980年オーストラリア生まれ。
ジュリアナ・マルグリーズ1966年6月ニューヨーク州スプリングヴァレー生まれ。この映画では、スチュワーデス役だがテレビの法廷ドラマ「グッド・ワイフ」の主役を演じている。
バイロン・ローソン1968年8月カナダ、バンクーバ生まれ。

読書「スリーピング・ドール」ジェフリー・ディーヴァー

2013-02-07 11:33:05 | 読書

                 
 1999年にウィリアム・クロイトン夫妻と子供二人を殺害した罪で、終身刑を言い渡されたダニエル・レイモンド・ペルは、四十三歳、小柄で筋肉質な体。目は空や海のブルーとも、青の美しさが珍重される宝石とも似ていない珍しいブルーだった。
 その目は威圧感のある視線だった。狡猾で飛びぬけて頭のいい男と対峙するのは、カリフォルニア州捜査局捜査官キャサリン・ダンスだ。

 ダンスは尋問とキネシクス――ボディランゲージ分析――の専門家である。ペルが脱獄して、それを追うダンス。この巧妙に仕組まれた脱獄がやがて明らかになり、捜査の裏をかいて逃走するペル。ダンスが一時心を寄せたFBI捜査官ウィンストン・ケロッグがペルを追い詰め射殺する。

 が、射殺体の姿勢に疑問を持ったダンスが、ケロッグに事情聴取するという展開。理詰めで瑕疵のない筋に思わぬどんでん返しがちりばめられエンタテイメント性溢れる流れに没頭できた。

 そして私好みの観光的興味を満足させてくれる記述もある。例えば、モンテレー半島にあるパシフィックグローブについて、「パシフィックグローブは、カリフォルニアに最後の残された禁酒の町としても有名だが、斑蝶が冬を越す土地としても有名だ。秋から冬にかけて、何万匹もの斑蝶がこの一体に集まってくる」 

 また、ダンスの両親は、カーメル(クリント・イーストウッドが市長を務めたことがある)に住んでいてペットの飼育に関する放し飼い禁止の厳格な条例がある。しかし、ペット・フレンドリーな街でペットを連れて宿泊できるホテルをドリス・デイが経営しているとか。

 それに夕食にパンケーキを食べるということにはちょっと驚いた。しかもシロップとバターものせるとくれば、アメリカ人の中年男女のひょうたん型の体型がうなずけるというものだ。しかも、家でデザートと称してポップコーンを食べるとはねえ。意外にお粗末に思うが、こういうのを読むと世界一バラエティに富んだ食事をしているのは日本人だと確信するね。

映画「P.S.アイラヴユーP.S. I LOVE YOU’07」劇場公開2008年10月

2013-02-04 10:51:28 | 映画

                
 最近、恋愛物に没入できない。涙も感動もない。少なくとも、恋愛映画を積極的に観たいと思わなくなった。これはどうしたことだろうか。気軽に恋愛できる年代を超えてしまったからなのかもしれない。
 映画の中のカップルがうらやましいとは思うが、しらーっと観ているだけだ。じゃあ、観なけりゃいいだろう? ということになるが、この映画のレビューの多くは、良かった、泣けたというのがあったために観ることになった。私にとっては、良かった泣けたということはなかった。

 若きカップル、ホリー(ヒラリー・スワンク)とジェリー(ジェラルド・バトラー)は、ときどき夫婦喧嘩という仲の良い夫婦で、その幸せの最中に突然ジェリーが脳腫瘍で他界する。仕事も掃除も何も出来なくなったホリー。その再生物語を故人からの手紙という形をとってプレイバックを交えながら、現実のホリーの恋愛事情を描いていく。

 言い寄る男にダニエル(ハリー・コニック・Jr)とウィリアム(ジェフリー・ディーン・モーガン)がいる。
 私が唯一印象に残ったシーンといえば、夜の観客のいないヤンキー・スタジアムでのキス・シーンだ。ダニエルが言う「妹にキスしたみたいだ」「私たちは屈折した友達?」とホリー。「永遠に!」ダニエル。 情熱的なキスでなかったのは確かだ。ようやくホリーに笑顔が戻った。
           
           
           
                      
           

監督
リチャード・ラグラヴェネーズ1959年10月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。

キャスト
ヒラリー・スワンク1974年7月ネブラスカ州生まれ。’99「ボーイズ・ドント・クライ」’04「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞受賞。
ジェラルド・バトラー1969年11月イギリス、スコットランド グラスゴー生まれ。
ハリー・コニック・Jr1967年9月ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。
ジェフリー・ディーン・モーガン1966年4月ワシントン州シアトル生まれ。
キャシー・ベイツ1948年6月テネシー州メンフィス生まれ。’90「ミザリー」でアカデミー主演女優賞受賞。

映画「アニマル・キングダムANIMAL KINGDOM ’10」劇場公開2012年1月

2013-02-01 17:58:02 | 映画

                 
 母をヘロインの過剰摂取で亡くしたジョシュア(ジェームズ・フレッシュヴィル)は、伯母ジャニーン(ジャッキー・ウィーヴァー)の家で厄介になることになった。

 そこはコディ家で三人の息子を含めて強盗一家だった。が、表面的には何事もないように装っているが、強盗特捜班の監視が続き怖れを秘めていた。特捜班は、銃の引き金を引くのをためらわない。

 息子の一人がその特捜班に射殺される。その報復にパトロール警官を罠にかけて殺す。コディ一家と特捜班の危険な対立がエスカレートして行く。結局残ったのはジャニーンとジョシュアと一番下の息子だった。

 悪党はいつかは破滅するという金言は正しかった。観ていて思うのは、悪党といえどもこの「怖れ」を持っているものだろうか。筋金入りの悪党というのがいる。刑務所の常連という連中だ。これらの悪党に「怖れ」があるのか。深層心理のことはよく分からないが、無意識に持っているのかもしれない。それを具象化して見せたと言えるのかもしれない。このオーストラリア映画は、余情を残して終わる。
            
            
            
            

監督
デヴィッド・ミショッド出自不明

キャスト
ジェームズ・フレッシュヴィル(ジョシュアを演じる)出自不明。
ベン・メンデルソーン1969年4月オーストラリア、メルボルン生まれ。
ガイ・ピアース1967年10月イギリス生まれ。
ジャッキー・ウィーヴァー(ジャニーン)1947年5月シドニー生まれ。本作で2,011年アカデミー助演女優賞にノミネートされる。