猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

川原 泉 「笑う大天使 ミカエル」 文庫1~2巻

2007年02月15日 13時33分04秒 | マンガ家名 か行
      川原 泉先生の代表作、去年映画にもなったそうですが、私は未見、実写でしたよね。


                

                 第2巻


 実写だとこのおとぼけ雰囲気が出るんだろうか。制服が違うだの、ストーリーも少し違うだの、例によってマンガの実写版には皆さん厳しいご意見をいろいろなところで目にしました。私は見てないのでなんとも言えない・・・。

 超お嬢様学校に通いながら、猫をかぶって生活しなければならない (ほんとに猫が頭の上に乗っかっていたりする) 3人の女子高校生が主人公。それぞれ事情はあるけれど、3人仲良くなれたことで窮屈だった学校生活が楽しいものに変わってきた。もちろん、それだけじゃなくて事件勃発となるのだが。
 主人公のお兄ちゃまや育ての青年 (親じゃない) や学校の先生など出てくる男性陣も当然美形で大変よろしい。書評で仕入れた情報ですが、本橋慶子さんの描く給仕の男の子が超絶美形でした。

 この方も、今回初めてじっくり読んでみましたが、前回の 吉野 朔美さんとはぜんぜん逆の意味で、おもしろ~かった。ぼけ~と読んでてもそれなりに楽しめる。文章も七・五調でテンポ良く軽快で、でもこれってネーム作るとき大変だろうなぁ。楽しく読めるということは、作るほうはそれだけ大変というこっちゃ。
 
 そして、この方の博学な事といったらこんな可愛らしい絵を描きながら、何を考えていらっしゃるのやらこの人は・・・。
 時々超難しい文章にぶち当たったりして、しばらくじっくり考え込んだりしながら読みました

 「無知の知」 「無知の無知」 「知の無知」 はっ??????

 それぞれ、「知らないが、知らないということを知っている」 「知らないし、それを知らないという事もわかっていない」 「知っているが、知ってて知らんふりしている」 というような事かなー と考えてみるけれど、すいませんはっきりとはわかりません。

2巻の後半は番外編というか、3人の女子高校生がそれぞれ主役を張ってその後のことなど描かれています。これもそれぞれ良かったなー。最後のページの3人の25年後くらいの経歴が面白かった。子供が何人とか誰と結婚したとか書いてあるんだけど、初出 (昭和62年 1987)を考えるとちょうど今現在のことだよなーと思って読んでました。

 他に、この方の短編集なども同時に満点さんからお借りしましたが、やはりこの 「笑う大天使」 が一番面白かったです。あっまだ 「バビロンまで何マイル」 が残ってたっけ。今日帰ったら楽しみに読みましょう。ルンルン (古!)
コメント (15)
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