新鋭まんが家競作集 テーマは「晩夏」
表紙の絵はどなたのかどこにも書いてないです ? 表紙の裏、見返しページには岡田 史子女史のイラストと詩 詩を引用させて頂きます。
くらいへや
ほこりっぽいまど
ちょうつがい
ひっそりとふくを
ぬいでみよう
いつまたなつが
くるのかな
大きな窓の前にいすに腰掛けた多分裸 (いすの背もたれにかけた服で見えない) の少年。はかなげです。
掲載順に説明します。黒字は作中からの引用です。
1. 晩夏 作・構成 みやわき 心太郎
夏の終わり。しゃれた海の家 (良く見ると今でもなさそうなくらいおしゃれなつくりの海の家です) そこの息子がバイトの子達を送り出しながら回想する。
「とうとうこなかった!」
昨年バイトで来た女の子の一人が気になってしょうがなかったのだ。今年もきっと来ると約束させたのに・・・。店じまいの支度をしながら去年の彼女との思い出をいろいろと蘇らせる息子。
「ばかだった・・・・。雇い主の息子という立場をふりまわさずにひとりの男としてはっきりうちあければよかったのだ・・・。」
海の家を後にする父親と息子に顔見知りが今年は遅くまでがんばったねーと声をかける。いやせがれが商売っ気出しやがってなどと返す父親。遠くに去っていく後姿。
知り合いの漁師さん、海の家の前を通りかかると女の子が一人。
「あの、ここはもうしめたのですか」
「ははは あんたもう夏は終わっただよ」
女の子のモノローグ
いまごろ気づいても遅いわ 人を愛するのにテクニックはいらない 自分に値打ちをつけようとして今頃来てもなにもならない ―略―
う~んいいなー。この人当時大好きでした。他にもアイドルと偶然付き合った男の子の話とか、年上の2号さんやってるような女の人にあこがれてしまった少年とか、ハートウォームな作品を次々COM紙上で発表してました。絵もすごく上手いんですよ。後に見たときには青年誌にちよっとエッチなものを発表していた。
2. それからの男 はせがわ ほうせい
西部の男が現代の日本にタイムトラベルしてという話の続編。最後は又消えてしまっておしまい。
3. 包帯をまいたおばけ 川柳 敬太郎
トラホームになった三つ目小僧が一人ぼっちの少女と出会って・・・・という、ちょっと古い絵柄ですが、ほのぼのタッチの作品。
4. 秋の使い BY 河 あきら
夏の終わりに終わらない宿題を必死でしている少年。上の方からモミジと笑い声がはらりと。秋の使いというその声に美少女を思い浮かべ宿題も忘れて話し込んでしまったが、実は幼い少女が本と去年のモミジを元にお芝居をしていたというお話。彼はその後あの2時間を悔やみながら宿題をやっているというコマで終わりです。
5. 星は流れて 神江 里美
大きな団地に引っ越してきた少年に少女ともう一人のヒロシという少年の友達ができる。3人で隠れ家を作って遊んでいた。思い込みの三角関係なども有りまして、ある日隠れ家がブルドーザーに壊されていた。悲しい終わりが待っている作品ですが、子供の気持ちになって描いている。この方、小池 一夫原作の 「弐十手物語」 の作画の人ね、当時からデッサン上手くて実力ありそう。
この中ではやはり、「晩夏」 が一番と思いました。
表紙の絵はどなたのかどこにも書いてないです ? 表紙の裏、見返しページには岡田 史子女史のイラストと詩 詩を引用させて頂きます。
くらいへや
ほこりっぽいまど
ちょうつがい
ひっそりとふくを
ぬいでみよう
いつまたなつが
くるのかな
大きな窓の前にいすに腰掛けた多分裸 (いすの背もたれにかけた服で見えない) の少年。はかなげです。
掲載順に説明します。黒字は作中からの引用です。
1. 晩夏 作・構成 みやわき 心太郎
夏の終わり。しゃれた海の家 (良く見ると今でもなさそうなくらいおしゃれなつくりの海の家です) そこの息子がバイトの子達を送り出しながら回想する。
「とうとうこなかった!」
昨年バイトで来た女の子の一人が気になってしょうがなかったのだ。今年もきっと来ると約束させたのに・・・。店じまいの支度をしながら去年の彼女との思い出をいろいろと蘇らせる息子。
「ばかだった・・・・。雇い主の息子という立場をふりまわさずにひとりの男としてはっきりうちあければよかったのだ・・・。」
海の家を後にする父親と息子に顔見知りが今年は遅くまでがんばったねーと声をかける。いやせがれが商売っ気出しやがってなどと返す父親。遠くに去っていく後姿。
知り合いの漁師さん、海の家の前を通りかかると女の子が一人。
「あの、ここはもうしめたのですか」
「ははは あんたもう夏は終わっただよ」
女の子のモノローグ
いまごろ気づいても遅いわ 人を愛するのにテクニックはいらない 自分に値打ちをつけようとして今頃来てもなにもならない ―略―
う~んいいなー。この人当時大好きでした。他にもアイドルと偶然付き合った男の子の話とか、年上の2号さんやってるような女の人にあこがれてしまった少年とか、ハートウォームな作品を次々COM紙上で発表してました。絵もすごく上手いんですよ。後に見たときには青年誌にちよっとエッチなものを発表していた。
2. それからの男 はせがわ ほうせい
西部の男が現代の日本にタイムトラベルしてという話の続編。最後は又消えてしまっておしまい。
3. 包帯をまいたおばけ 川柳 敬太郎
トラホームになった三つ目小僧が一人ぼっちの少女と出会って・・・・という、ちょっと古い絵柄ですが、ほのぼのタッチの作品。
4. 秋の使い BY 河 あきら
夏の終わりに終わらない宿題を必死でしている少年。上の方からモミジと笑い声がはらりと。秋の使いというその声に美少女を思い浮かべ宿題も忘れて話し込んでしまったが、実は幼い少女が本と去年のモミジを元にお芝居をしていたというお話。彼はその後あの2時間を悔やみながら宿題をやっているというコマで終わりです。
5. 星は流れて 神江 里美
大きな団地に引っ越してきた少年に少女ともう一人のヒロシという少年の友達ができる。3人で隠れ家を作って遊んでいた。思い込みの三角関係なども有りまして、ある日隠れ家がブルドーザーに壊されていた。悲しい終わりが待っている作品ですが、子供の気持ちになって描いている。この方、小池 一夫原作の 「弐十手物語」 の作画の人ね、当時からデッサン上手くて実力ありそう。
この中ではやはり、「晩夏」 が一番と思いました。