青春まんが作品集 表紙は はせがわ ほうせい氏
収録作品
石森(当時)章太郎先生 「夜・・・小公園にて」
恋人たちの行き違いと仲直りを描いた手馴れた小品。
宮谷 一彦氏 「若者のすべてPART3 セブンティーン」
無軌道な男子高校生がやっとつかんだと思った真実は・・。かな ???
岡田 史子氏 「胸をだき 首をかしげるヘルマプロディトス」
岡田氏いつもの独特の叙情的な作品。ヘルマプロディトスはギリシャ神話に出てくるヘルメスとアフロディーテの息子で両性具有神。泉の精サルマキスに一方的に愛されて体に乗り込まれ、溶け合って両性具有になってしまう逸話を描いています。
青柳 裕介氏 「陽炎」
幼馴染のいとこのヨッコを恋して悩み苦しむ青年の愛の葛藤。
巻末に 白浜 健一郎氏 (劇団 三色劇場 主催者) による 「現代青春論」 という評論有り。そこのイラストは 宮本 貞夫氏 (虫プロのアニメーター) のゴリラの絵。
まんが4作品の中では、個人的に宮谷氏の 「セブンティーン」 が初めて読んだ時から衝撃的でずっと覚えている作品。私の中でCOMというとこの作品を思い出す程、好きというより衝撃を受けた作品。奔放な若者の行き着く顛末は・・・というような作品だと思うのだけど、映画 「イージーライダー」 を初めて見たときと同じ感覚かなあ。(ストーリーはぜんぜん違いますよ)
こんな青春は自分は選ばないけど自分じゃできないから喜んで見てるという感じ。これはCOMに発表された他の宮谷作品の中でも傑作と思うのだけど、どなたか賛同して (泣)
青柳氏は、その後商業誌に発表した 「土佐の一本釣り」 のような健康的な作品じゃなくて、この頃は少女に執着する青年とか、年上の女性と付き合ってる男性とか、この作品のように近くの女性への恋心を抑えられない男の子とか、恋愛もの、特にドロドロして読んでて気が重くなるようなものを描いていた。当時中学生の私には重すぎてあまり好きではなかった。
その点、宮谷氏の絵柄はスマートで描いてる状況は青柳氏のそれより深刻なのに (自分が高校生なのに子供ができちゃったりしてます) カッコイイなぁと思ったものだ。当時COMの投稿作品に宮谷氏の亜流と岡田氏のそっくりまんががあふれていたっけ。
裏表紙の裏側 (ここの場所はなんて言うんでしょうか) になんと青林堂 ガロ の特別増刊号の宣伝が半ページ載ってます。当時まんが界の双璧を成していた二つの雑誌、お互いに宣伝なんか乗っけていたのかしらん。
「つげ 義春特集」 で、
「ねじ式」 (書き下ろし) となってますが、これが初出 ?
「紅い花」 これ好きな作品。
「李さん一家」 なんとなーく覚えているがウロだなー。
「通夜」
「チーコ」 これもかわいそうな話なんだけどすきすき。個人的に印象深い作品。
「運命」
「西部田村事件」
「海辺の叙景」
「山椒魚」
「初茸狩」
「沼」
「不思議な絵」
収録となっています。
評論に唐 十郎氏や石子 順三氏、水木 しげる氏らのお名前も見える。これ見てない作品もあるなー、欲しいなー、今となってはどこにもないだろなー、あっても馬鹿高いだろなー、「つげ 義春全集」 みたいの買っても評論は載ってないだろうしなー、話がそれました。
最近、拙ブログを新規にお訪ねして下さる方が増えて、大変うれしく思っています。作者順、あいうえお順にまとめていないので見づらいとは思いますが、左のカテゴリのマンガをチェックすると漫画関係だけ出てきます。又コメントの中には本文より詳しく参考になることを投稿してくださる方もいるのでそちらの方もできたらご覧になって下さいませ。
収録作品
石森(当時)章太郎先生 「夜・・・小公園にて」
恋人たちの行き違いと仲直りを描いた手馴れた小品。
宮谷 一彦氏 「若者のすべてPART3 セブンティーン」
無軌道な男子高校生がやっとつかんだと思った真実は・・。かな ???
岡田 史子氏 「胸をだき 首をかしげるヘルマプロディトス」
岡田氏いつもの独特の叙情的な作品。ヘルマプロディトスはギリシャ神話に出てくるヘルメスとアフロディーテの息子で両性具有神。泉の精サルマキスに一方的に愛されて体に乗り込まれ、溶け合って両性具有になってしまう逸話を描いています。
青柳 裕介氏 「陽炎」
幼馴染のいとこのヨッコを恋して悩み苦しむ青年の愛の葛藤。
巻末に 白浜 健一郎氏 (劇団 三色劇場 主催者) による 「現代青春論」 という評論有り。そこのイラストは 宮本 貞夫氏 (虫プロのアニメーター) のゴリラの絵。
まんが4作品の中では、個人的に宮谷氏の 「セブンティーン」 が初めて読んだ時から衝撃的でずっと覚えている作品。私の中でCOMというとこの作品を思い出す程、好きというより衝撃を受けた作品。奔放な若者の行き着く顛末は・・・というような作品だと思うのだけど、映画 「イージーライダー」 を初めて見たときと同じ感覚かなあ。(ストーリーはぜんぜん違いますよ)
こんな青春は自分は選ばないけど自分じゃできないから喜んで見てるという感じ。これはCOMに発表された他の宮谷作品の中でも傑作と思うのだけど、どなたか賛同して (泣)
青柳氏は、その後商業誌に発表した 「土佐の一本釣り」 のような健康的な作品じゃなくて、この頃は少女に執着する青年とか、年上の女性と付き合ってる男性とか、この作品のように近くの女性への恋心を抑えられない男の子とか、恋愛もの、特にドロドロして読んでて気が重くなるようなものを描いていた。当時中学生の私には重すぎてあまり好きではなかった。
その点、宮谷氏の絵柄はスマートで描いてる状況は青柳氏のそれより深刻なのに (自分が高校生なのに子供ができちゃったりしてます) カッコイイなぁと思ったものだ。当時COMの投稿作品に宮谷氏の亜流と岡田氏のそっくりまんががあふれていたっけ。
裏表紙の裏側 (ここの場所はなんて言うんでしょうか) になんと青林堂 ガロ の特別増刊号の宣伝が半ページ載ってます。当時まんが界の双璧を成していた二つの雑誌、お互いに宣伝なんか乗っけていたのかしらん。
「つげ 義春特集」 で、
「ねじ式」 (書き下ろし) となってますが、これが初出 ?
「紅い花」 これ好きな作品。
「李さん一家」 なんとなーく覚えているがウロだなー。
「通夜」
「チーコ」 これもかわいそうな話なんだけどすきすき。個人的に印象深い作品。
「運命」
「西部田村事件」
「海辺の叙景」
「山椒魚」
「初茸狩」
「沼」
「不思議な絵」
収録となっています。
評論に唐 十郎氏や石子 順三氏、水木 しげる氏らのお名前も見える。これ見てない作品もあるなー、欲しいなー、今となってはどこにもないだろなー、あっても馬鹿高いだろなー、「つげ 義春全集」 みたいの買っても評論は載ってないだろうしなー、話がそれました。
最近、拙ブログを新規にお訪ねして下さる方が増えて、大変うれしく思っています。作者順、あいうえお順にまとめていないので見づらいとは思いますが、左のカテゴリのマンガをチェックすると漫画関係だけ出てきます。又コメントの中には本文より詳しく参考になることを投稿してくださる方もいるのでそちらの方もできたらご覧になって下さいませ。