猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

内田 善美 「草迷宮・草空間」

2007年01月15日 13時43分02秒 | マンガ家名 あ行
         佐藤 史生氏が哲学なら、内田 善美氏のセリフは禅問答?


         新春お年玉 (あくまでわたしの) 特集第2弾 ?


草迷宮 初出 → 1981年ぶ~け 8月号
草空間 初出 → 1984年ぶ~けせれくしょん 1月20日号

 集英社刊 1985年3月10日1刷 これは1986年12月25日 9刷版 だから安いのか?私にはこれで充分。

 帯には 「少女まんが界の華麗なる最高峰」 と謳ってます。これは、こういった詩的な作品の中では、ということでしょ ? いや、この宣伝文句に異議を唱えるものでは有りません。思っていたら定価の3倍以上出して中古品を買いませんてば。ちょっと違うと思うのは、例によって内田氏の名作と言われている作品は、皆ストーリーらしいものがないからです。

 初出の時、私どちらかは見ています。‘私の好きな市松(いちま)さんがこんな可愛く描けてる~’ と思って読みましたもん。どっちを見たか今回忘れてましたけど。内田氏のお名前はそのとき知りませんでした。

 大学生の 草 (そうと読みます) が、ボロボロの市松人形の姿をしている ねこ を拾い、一緒に暮らし始める。ねこ は 草 以外の人の前では人形のフリをしているけど、ご飯も食べるしやんちゃに動いて 草 を困らせる。子猫みたいな生き物で、何でも不思議を 草 に尋ねる。

 「これなに!? これなに!?」
 「おまえ金魚も知らないのか!?」
 「これは? これは?」
 「味醂干し」
 「ヒステリーってなあに?」

 「りょうしんのカシャクってあかいリボンが似合いそうだしぃー」 
 「てつめんぴってのもピンクだね」 
 「ギワクってのはうーんとぉ・・・。」 
 「黄色いのをしてやるよ」 ← 草 
 「ん


で、草 はガールフレンドの誕生日に 『ギワク』 のリボンをかけてプレゼントを贈ることになる。(笑)

 「天って知ってる空のことだ。タマシーって何?」 
 「死んだって?」 
 「いっちまうってことさ」 
 「いっちまう?ボスと同じだ 帰ってこないこと?」 
 「生まれたんだから あったかいんだから」 


 で、禅問答となる。

 草 の大学の友人達や 草 が思いを寄せている女の子も登場するが、何が進展するわけでもなく、ねこちゃんと 草 がこれからどうなるかも分からず、二話で話が終わる。これは未完なのか ? ちょっと調べたらやはりこれは全1巻ですね。 

 でもいいんだ、私としては美麗なイラストのような1コマ1コマ、それも私の好きな 市松人形 (いちまさん) が全編通して動き回っているのを見るだけでだーい満足。カラーページも夢見るように綺麗です。
 「星の時計のLiddell」 (1983) もそうだったけど、もう、イラスト集だと思って大切に致しますわ
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木原 敏江 「しまりんごスペシャル」

2007年01月15日 10時21分32秒 | マンガ家名 か行
      や~っと見つけました。

 白泉社 昭和59年(1984)7月2日 初版

 「摩利と新吾」 の連載終了後、唯一のムック本として出された好事本(こうずぼんとしかいいようがないファンの本)。私のような 「まりしん症候群」のものにはたまりません 去年その存在を知った時から探していたのですが、一度5,000円くらいでネットオークションに出ていたのを見た以外、手に入れるチャンスがめぐって来ませんでした。 まんだらけ の少女まんが担当の方に御願いもし、足しげく渋谷店にも通いましたが去年うちはダメでした。

 新年が明け、仕事の月締めの忙しさも一段落してほっとした頃、なにやら予感がしたのですね。「今日あたりあったりして・・・」なんて思ったのですよ!霊感が私にもあったのかどうか。会社のある六本木から、バスに乗って渋谷まで、通いなれたるこの六本木大通り。

 いつものように一番に少女マンガ貴重品の飾られているガラスケースの前に。えっあ・あれは!あったーっ!あったあった、 美麗な 「しまりんごスペシャル」 が~~~ 何とその隣には内田 善美氏の最高傑作と謳われている 「草迷宮・草空間」 のこれまた美しい帯付き本が並んでいるではないですか もっ、値段なんか見ないで即 店員さんにこれ買いたいんですけどーー、こちらは見せてください!
 前から御願いしていた担当の 海さん という方はいませんでしたけど、「前から探していたんですよー」 と言うと、出してくれた店員さんも嬉しそうに 「良かったですねー」 と言ってくれました。

 「しまりんご~」 は定価1,500円のところ2,625円、「草迷宮・~」 は定価880円のところこれ又2,625円、両方とも妥当というか、「草迷宮~」 は以前こちらのお店で3,000円以上のお値段で出ていたのを見たことあるので、安いほうではないでしょうか。はい、今年勤続28年目大お局の私、自分のお年玉として大人買いさせて頂きました。私にとってはダイヤの指輪もらうより嬉しいんですけど。

 その後、店内で見つけた先日UPの 「打天楽」 と 竹宮 惠子 「ブライトの憂鬱」 1巻目をゲットして、幸せな帰宅となりました。今じっくりじっくり楽しんでいます。

 「しまりんごスペシャル」 は、カラーイラスト満載、予告カットの類までコレクションページがあって、初めて見るカラーイラストがあって感激でした。あと、始めの方に摩利が 同じ作者の 「アンジェリク」 の登場人物、「プレシ・ベリエールのフィリップ」 の子孫であるという説の 「転生神話」 が載っています。まあ、摩利の容姿が木原氏のスターシステムのフィリップで有るのは明白ですが、あくまで容姿のみ、本当の意味のフィリップ (脇役が多い等) でないのは、この本の中でも木原氏が言ってます。摩利は摩利で、新しいキャラクターになっていると。
 摩利の母方の曽祖母はフランスから嫁いできた。その実家の歴代のご先祖の肖像画の中に、摩利にそっくりな250年前に若死にしたプレシ・ベリエールのフィリップがいるというエピソード。

 後半に昭和56年(1981)1月より昭和57年(1982)12月まで2年間の限定で8巻作られた 「雪月花」 というファンクラブ誌の特集が載っています。読者のお便りがたんまり載っていて、「まりしん」 に対しての感想・意見・ストーリーの希望や期待など等、読みながら、うんうん、みんな考える事は同じねーと、いや、別々の意見が一杯載ってはいるのだけれど。
 その後のストーリーとか、違う展開をあーでもない、こーでもないって空想するのが楽しいのよね。この年にして、昔のマンガを読みながらこの妄想、どうにかならないかしらね。

 もう一冊手に入れて、綺麗な方をラッピングして1冊は手元用にとか、こと、「まりしん」 に対しては異常な愛情を注いでいます。他の木原作品、特に初期の女の子が主人公の作品に対しては淡白なんですけど。「アンジェリク」 なんて読み終えたら場所がないから、とっととブック ○フへ売っちゃおうなんて思っていたくらいだし。フィリップが見たくて残してありますけど。単なるフィリップ好き?

 山岸氏の作品も、「日出処の天子」 お気に入りですが、いちおうコミックスは他の人より集めてますけど、全て揃えたいという程ではないので処分したものもあります。自分にとってその作家の一番及び気に入ったものさえ集めればよいという考えです。大概代表作という事になりますね。まんがの蔵書が500冊を超えないのはそんなわけでしょうか。

 
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佐藤 史生 「打天楽」 (ワン・ゼロ番外編)

2007年01月12日 15時56分53秒 | マンガ家名 さ行
        すいません、前の写真は文庫の方でした。私が持っているのはこちら。

 前に記事UPした佐藤 史生氏の傑作SF 「ワン・ゼロ」 の番外一遍と、後2編収録。 私が読んだのは、小学館刊 プチコミックスの方。

 セブン&ワイの画面では2001年の文庫版なのに絶版でした。 →  打天楽

 これ、買えてよかったです。「ワン・ゼロ」 の番外編というか後日譚一遍 初出プチフラワー 昭和62年(1987)4月~5月 と「ムーンチャイルド」 初出 プチフラワー 昭和61年(1986)12月号、その続編である 「楕円軌道ラプソディ」 初出 プチフラワー 昭和62年(1987)9月号 の3篇収録。

 「打天楽」 相変わらず哲学していますが、本編より面白く読めました。何が出てきても、ああ夢の中だからねと楽しめる。でもこの作品だけでは人間関係や情況がイマイチ分からないだろうから、やはり 「ワン・ゼロ」 を先に読んでないと楽しめないかも知れない。ひげ面のスフィンクスみたいな ニヤニヤ顔の 開明獣 というのが出てきて薄気味可愛い (?) 中国の神様のお使いかなんかかしら。

 「ムーンチャイルド」 とその続編 「楕円軌道ラプソディ」 はとっても気に入りました。「ワン・ゼロ」 や 「打天楽」 より分かりやすい。話は分かりやすいが、セリフが・・・詩的というか、比喩的というか、含蓄有りすぎというか。考えながら読まないと (それが面白いんだが) 「難しいまんが」 と思わず声に出して言ってしまった。大体 「楕円軌道ラプソディ」 なんて題はいろんなことを考えさせて、まんがにしては難解な題だわ。

 先日、「イグアナの娘」 のUPの中で、母と娘の関係を考えていたが、「ムーン~」 では、図らずも父と息子の関係が出てきた。この親子のように13年経って突然息子 (と思われる子供) が目の前に現れて、という程ではないにせよ、父親なんて始めは自分の子という実感はわかないだろうな。一緒に暮らしていくうちに可愛くなるものなんでしょう。そして母親にとっては息子は永遠の恋人なのです。猫だってオスの方が恋人で可愛かったもの。
 この作品は未来のお話なので、SFです。現代の親子の心理劇ではありません。(笑)

 「ワン・ゼロ」 の感想をUPした時、頂いたコメントで番外があるよ、と教えられて探したのですが、ネットでは絶版だったので半分諦めてました。先日 まんだらけ に行ったらありましたしかし、定価の2倍近くしてましたよ。この方も内田 善美氏のようにこれからどんどんコミックスの値が上がって行ってしまうんでしょうか。

 佐藤氏の膨大なデータを集めているHPを見つけました。ファンの方には既に有名かも知れませんが、一応 ↓


    佐藤 史生データベース


 大泉サロンについての記事などたっぷりあって佐藤氏ファンなら必見です。


 これを買った時、長らく探していた 「しまりんごスペシャル」 と、「草迷宮・草空間」 「ブライトの憂鬱」 を買う事が出来ました。私にとってはお年玉でした~
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♪ ままよ、銀座は私のジャングル

2007年01月11日 17時48分55秒 | 雑記
         

                  ♪ 虎や狼怖くは無いのよ。

 と続きます。「銀座カンカン娘」 の2番だったか。この歌詞好きなんです。でもこの曲が流行っていた時のリアルタイムは知りませんよ! でも歌えます。(笑)
 映画の主題歌で、高峰秀子さん主演。当時の高峰さんは超可愛くてアイドルでした。(知ってるじゃん、いやいや)

 写真は有楽町駅近く、よく映画を見に行くマリオンの仕掛け時計。時計の前面が上にせりあがって、中から人形がぞろぞろ出てきます。暮れに撮ったのでサンタの衣装着てます。(可愛い)


 新年最初のテレビ東京(12チャンネル)の評判番組 「出没!アド街っク天国」 では、新年らしく銀座の中央通りを特集していました。この番組は毎週ひとつの街を紹介して30位までの順位をつけたりするんですが、今回銀座の1位は 百貨店 でした。
 デパートといえば、銀座は子供の頃から好きで、母親につれられて時々行きましたが、メインエベントはやはりデパートの食堂のお子様ランチでしたかね。

 でも、子供心に銀座は特別でしたね。ローティーンまでは日比谷で親や姉に連れられて映画を見た後食事やお茶して、なんて事もあったかな。
 ハイティーンになっても、映画くらいは友人と見に行けたけれど、お小遣いで買えるようなものは銀座には無いし、もっぱらウィンドーショッピング。でも銀座は好きでよく行った。何しに行ってたんだろう ? 

 資生堂の 「ザ・ギンザ」 が出来たのが20代前半、セレクトショップの草分けで、姉二人と清水の舞台から飛び降りて、ブーツ買ったなぁ。早く銀座の似合う大人の女になりたかった。30代まだまだ子供、40代う~んもうちょっと、今は充分誰から見ても大人 (老年に足突っ込んでる?) の50代だけど、今だに行きつけの、ここならわがまま聞くの、なんてお店は持ってない。(寂) やっぱり庶民には目の保養に行く所かな。

 伊東屋へは毎年10月頃になると来年の手帳のリフィルを買いに行く。鳩居堂さんは見ているだけで楽しい雑貨ぞろい。日本一地価のお高い歩道を踏みしめて入ってね。博品館は本当のおもちゃ箱だし、木村屋の1,000円のえびかつサンドは高めだけれどつい買ってしまう。貴金属の田中貴金属さんには時々行ってほんとの目の保養、目を金色にして帰ってくる。いろいろな金の芸術製品があって楽しいですよ。

 あっ、私にも行きつけあったわ、ヘアサロン エゴさん ↓

          銀座 エゴ

 でも、最初から銀座にあったお店ではないのです。私の地元にあって行っていたのが、銀座に進出したんですよここのオーナーは40代・イケメン(という事にしておこう)・独身です。銀座へ出店すると聞いた時はびっくりしたけど、ヘアエステの草分けとして街雑誌に何度も紹介され頑張っています。

 最近の銀座はブランドショップのビルが次々と建ってますが、私にはとんと縁 (円ともいう) が無いのであまり入ったことありません。その中でもさすがにティファニーさんは素敵ですよ。

 さて、充分大人なわたくし、今からでもじっくりとお気に入りの喫茶店でもさがしましょうか。今の所のお気に入りの喫茶店は4丁目角の三愛ビル1・2階のドトールさん。絶対2階の窓際に陣取りましょう。真向かいの三越の中二階の喫茶店よりお安くて銀座4丁目を見下ろす景色は同じです。(笑)
 後は場所はいえないけど小さな小さな 「赤とんぼ」 さん。サンドイッチが絶品です。

      あなたは銀座でお気に入りの場所ありますか?教えて下さい。
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萩尾 望都 「イグアナの娘」

2007年01月10日 14時18分32秒 | マンガ家名 は行
      TVドラマにもなった、モー様(萩尾 望都)もうひとつの代表作。

 私が読んだのは小学館版 PCコミック 1994年7月20日初版のもの

 もうひとつって、後は何(?)それは人それぞれですけど、短編なのに問題作でしたよね?暮れ前に最寄のブック ○フをふらふらしてたら、このPCコミックが何と105円のバーゲン価格で売ってまして、持っていなかったので即購入。しばらく夜さんから借りた70年~80年代ご本に熱中してましたが、思い出して読んでみたところ、よけい気持ちが重くなり…。

 50ページほどしかないですが、発表当時から今に至るまで母と娘の間にあるトラウマ (この言葉嫌いなのだけど) を問い続けて色あせていない。一時流行った 今の私がこうなったのは、母との関係が幼少の頃のトラウマとなって、全ての原因はそこに・・・。 てな考え方は、「そうじゃないだろ?!自分の責任は!」 と思うけど、母と娘ってここまで極端でなくても何かしらあるよね

 えっない!幸せな方だ・・・。これを読むとそれを思い出して、そして気づいてしまうのよ。だから娘達はこのマンガが恐いんだわ。でも、よくぞ描いてくれたとも思うわけ。

 私も着物を着ると母親そっくりになって、写真に撮ったりするとうっとします(汗)小さい頃は父親似だったのに。そういえば、父親と息子の関係ってどーなっているんでしょ?

 
 収録作品 

イグアナの娘   初出  プチフラワー   1991年11月号

カタルシス     初出   プチフラワー  1992年5月号
 
午後の日射し   初出  ビッグゴールド  1994年14号

学校へ行くクスリ 初出  ビッグゴールド  1994年16号

友人K       初出  グレープフルーツ 1985年21号

 他の4編も短編ながら 「残酷な神が支配する」 や 「バルバラ異界」 に通じる精神世界をちゃんとまんがにしていて、読ませて、しかも面白いから凄いです。

 私が読んだのもこれ → イグアナの娘
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江戸東京博物館 「江戸城 展」

2007年01月10日 00時21分28秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
    これを見ずして江戸は語れない。特別展 江戸城

 3連休の1日、これを見てきました。写真は玄関の門松、流石に立派です。会期は1月2日(今は正月2日からどこの美術館もやるんですね)から3月4日(日)まで。我々夫婦の好きな江戸東京博物館です。去年の正月はこれ見に行ってました。 → 「山の内一豊とその妻」 展
 いつもNHKと結託してるわけじゃないのね。今年のNHK大河は 「風林火山」 だものね。1回目は見ましたが、今年はあんまり見る気がしない。内野さんはちょっと素敵だけど。それはともかく。

 江戸時代の中でも特に江戸城に的を絞った展覧、建築関連に勤めているものにとっては、平面図、立面図が結構あったのが興味を引きました。途中から再建されなくなった天守閣の図面や、紙の模型、現代に作った立派な模型などもあって、昔の建築に興味のある方は面白いでしょう。掘り出された日常雑貨や浮世絵などもたっぷりあって、今回も歴史好きな私は2時間半たっぷり上映ビデオも2回見ました。
 
 しかし、その上を行くのが我だんな。もともと古地図などが好きなので、私が会場を出て椅子に座ってだんなを待っていてもいつまで経っても出てこない。
 おーい、お腹空いたんだけど。結局11時半頃に会場入りしてからだんなが出てきたのが3時頃。お目当てのレストランが閉まっていて、なんだかんだでご飯が食べられたのが4時頃。夕飯もういらないわ、疲れた1日でした。
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山岸 凉子 「アラベスク」 1部・2部

2007年01月09日 17時06分13秒 | マンガ家名 やらわ行
かねてから読まなくちゃと思っていて読みそびれていた、かの「アラベスク」、やっと夜さんにお借りして読めました。 

 私が読んだのは、白泉社刊 花とゆめコミックス1部4冊、2部4冊。初出は1部が昭和46年(1971年)りぼん10月号より昭和48年(1973年)4月号まで。2部が昭和49年(1974年)「花とゆめ」創刊号から。

 お凉様の初の長編にして初期の代表作、バレエまんがの傑作でもある・・・と知っていながら、この頃の絵柄があまり好きでないのも手伝って、今まで読んでいませんでした。ファンなんて言えません
 ソ連邦崩壊前のソ連が舞台で、それなりに亡命話など出てきて、今読むと世の中変わったなぁとしみじみ思いますね。

 1部全4巻では、地方のバレリーナ学校の、背ばかり高くて技術が伴わないと思われていた少女ノンナが、その才能を見抜いた一流ダンサーのミロノフによって次第にバレリーナとしても女性としても成長していく過程を描いています。苦しい地獄の特訓場面や、ノンナ失踪などのエピソードはあるものの、障害を乗り越えて成功していくノンナの姿に読者の少女達も夢を満たしていきます。先生役のミロノフの、いつもシカメッツラをした無口な様子がかっこいい。何を考えているのかノンナにも読者にも分からないけど、とにかくこの先生に付いて行こうと・・・。

 作者の絵がどんどん上手くなってこの作品では作者も成長していくのが分かります。1部のラストの方、ライバルの悲劇には思わず涙がバレエの作品解説も所々に入って楽しく為になる。

 2部全4巻では、追われる立場となったノンナの人間的な成長が1部より一層深く描かれます。登場人物たちも1部より複雑な心と経験を持った人々ばかりがノンナの前に現れてノンナの心を乱します。ミロノフも1部の時より心情を吐露する場面が多くなる。2部はバレエの要素以外のものも入って複雑になっています。
 
 2部の幸せなラスト、お凉様の作品のラストは、悲しかったり怖かったりが多いので、このラスト好きだなぁ。正確に言うと幸せを予感させるラスト、なんだけどとっても余韻があって素適です。

 全8冊、年末から2回続けて読み、所々又読み直しました。やはり世に名作と褒め称えられる作品は違いますね、早く読んどけばよかった。これからも、いままで自分が読んでいなかった作品を出来るだけ読まなければ、もったいない。

 今、ネットで買えるものはこちらでしょうか。 → アラベスク
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「燃える妻のゴルフ狂時代」

2007年01月05日 20時43分19秒 | ゴルフ
          プロも驚くシングルへの情熱

 日本ブログ大賞2006受賞 ゴルフブログ人気No1ブログの書籍化です。 ゴルフダイジェスト社 2006年12月7日 初版


 以前はしょっちゅうコメントを書きに行き、A子様からもこちらへコメント頂いていたあの、ゴルフブログの有名人、A子様のご本が出ました。なにしろゴルフブログ界では超のつく有名ブログなのでご存知の方も多いでしょうが、自分のブログに忙しく、ちょっとご無沙汰していたらA子さんの夢だった、ネットでまんが発表の場は出来ているわ、ミシェル・ウィーの追っかけ企画はやってるわ、本まで出る話になってて、凄いご活躍です。ぜひ左のブックマークから見に行ってみて下さい。

 彼女のイラストはとにかく可愛くて、ゴルフを知らない人でも絶対楽しめます。だんな様との掛け合いも絶妙なんですよ。実は本の発売日にはサイン会が銀座であったのですが、私は忘年会があっていけませんでした。

 A子さんが本を出す時には、トミー。ですと握手するのが夢だったのに

 2冊目の時は絶対いくぞ
 
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新年あけましておめでとうございます。

2007年01月01日 00時00分00秒 | 雑記
         遅くなりましたが、今年も宜しく御願い申し上げます。

 昨年は、皆様のおかげで楽しいマンガライフを送ることが出来ました。又、早々にお年賀状を頂いた方達もおり、こちらからはお返事も出来ませずに、大変失礼致しました。お世話になってばかりのわたくしですが、今年もお見捨てせずに、宜しく御願い申し上げます。

      皆様にたくさんの感謝と、ご健康の祈りをお送り申し上げます。
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