佐藤 史生氏が哲学なら、内田 善美氏のセリフは禅問答?
新春お年玉 (あくまでわたしの) 特集第2弾 ?
草迷宮 初出 → 1981年ぶ~け 8月号
草空間 初出 → 1984年ぶ~けせれくしょん 1月20日号
集英社刊 1985年3月10日1刷 これは1986年12月25日 9刷版 だから安いのか?私にはこれで充分。
帯には 「少女まんが界の華麗なる最高峰」 と謳ってます。これは、こういった詩的な作品の中では、ということでしょ ? いや、この宣伝文句に異議を唱えるものでは有りません。思っていたら定価の3倍以上出して中古品を買いませんてば。ちょっと違うと思うのは、例によって内田氏の名作と言われている作品は、皆ストーリーらしいものがないからです。
初出の時、私どちらかは見ています。‘私の好きな市松(いちま)さんがこんな可愛く描けてる~’ と思って読みましたもん。どっちを見たか今回忘れてましたけど。内田氏のお名前はそのとき知りませんでした。
大学生の 草 (そうと読みます) が、ボロボロの市松人形の姿をしている ねこ を拾い、一緒に暮らし始める。ねこ は 草 以外の人の前では人形のフリをしているけど、ご飯も食べるしやんちゃに動いて 草 を困らせる。子猫みたいな生き物で、何でも不思議を 草 に尋ねる。
「これなに!? これなに!?」
「おまえ金魚も知らないのか!?」
「これは? これは?」
「味醂干し」
「ヒステリーってなあに?」
「りょうしんのカシャクってあかいリボンが似合いそうだしぃー」
「てつめんぴってのもピンクだね」
「ギワクってのはうーんとぉ・・・。」
「黄色いのをしてやるよ」 ← 草
「ん」
で、草 はガールフレンドの誕生日に 『ギワク』 のリボンをかけてプレゼントを贈ることになる。(笑)
「天って知ってる空のことだ。タマシーって何?」
「死んだって?」
「いっちまうってことさ」
「いっちまう?ボスと同じだ 帰ってこないこと?」
「生まれたんだから あったかいんだから」
で、禅問答となる。
草 の大学の友人達や 草 が思いを寄せている女の子も登場するが、何が進展するわけでもなく、ねこちゃんと 草 がこれからどうなるかも分からず、二話で話が終わる。これは未完なのか ? ちょっと調べたらやはりこれは全1巻ですね。
でもいいんだ、私としては美麗なイラストのような1コマ1コマ、それも私の好きな 市松人形 (いちまさん) が全編通して動き回っているのを見るだけでだーい満足。カラーページも夢見るように綺麗です。
「星の時計のLiddell」 (1983) もそうだったけど、もう、イラスト集だと思って大切に致しますわ
新春お年玉 (あくまでわたしの) 特集第2弾 ?
草迷宮 初出 → 1981年ぶ~け 8月号
草空間 初出 → 1984年ぶ~けせれくしょん 1月20日号
集英社刊 1985年3月10日1刷 これは1986年12月25日 9刷版 だから安いのか?私にはこれで充分。
帯には 「少女まんが界の華麗なる最高峰」 と謳ってます。これは、こういった詩的な作品の中では、ということでしょ ? いや、この宣伝文句に異議を唱えるものでは有りません。思っていたら定価の3倍以上出して中古品を買いませんてば。ちょっと違うと思うのは、例によって内田氏の名作と言われている作品は、皆ストーリーらしいものがないからです。
初出の時、私どちらかは見ています。‘私の好きな市松(いちま)さんがこんな可愛く描けてる~’ と思って読みましたもん。どっちを見たか今回忘れてましたけど。内田氏のお名前はそのとき知りませんでした。
大学生の 草 (そうと読みます) が、ボロボロの市松人形の姿をしている ねこ を拾い、一緒に暮らし始める。ねこ は 草 以外の人の前では人形のフリをしているけど、ご飯も食べるしやんちゃに動いて 草 を困らせる。子猫みたいな生き物で、何でも不思議を 草 に尋ねる。
「これなに!? これなに!?」
「おまえ金魚も知らないのか!?」
「これは? これは?」
「味醂干し」
「ヒステリーってなあに?」
「りょうしんのカシャクってあかいリボンが似合いそうだしぃー」
「てつめんぴってのもピンクだね」
「ギワクってのはうーんとぉ・・・。」
「黄色いのをしてやるよ」 ← 草
「ん」
で、草 はガールフレンドの誕生日に 『ギワク』 のリボンをかけてプレゼントを贈ることになる。(笑)
「天って知ってる空のことだ。タマシーって何?」
「死んだって?」
「いっちまうってことさ」
「いっちまう?ボスと同じだ 帰ってこないこと?」
「生まれたんだから あったかいんだから」
で、禅問答となる。
草 の大学の友人達や 草 が思いを寄せている女の子も登場するが、何が進展するわけでもなく、ねこちゃんと 草 がこれからどうなるかも分からず、二話で話が終わる。これは未完なのか ? ちょっと調べたらやはりこれは全1巻ですね。
でもいいんだ、私としては美麗なイラストのような1コマ1コマ、それも私の好きな 市松人形 (いちまさん) が全編通して動き回っているのを見るだけでだーい満足。カラーページも夢見るように綺麗です。
「星の時計のLiddell」 (1983) もそうだったけど、もう、イラスト集だと思って大切に致しますわ