ジュニアレスキューも2017年の正式ルールが公開されました。
DRAFT版との細かい比較をしていませんが・・・それほど変わっているようには見えません。
これが、DRAFT版との違いなのか、2016年版との違いなのかが、良く分からないのですが・・・大きな解釈の違いがあります。
3.5.2 A robot is considered to have successfully navigated a hazard (obstacle/intersection/dead end/speed bump/gap) when it has traversed the tile where it was placed without human intervention.
ここにある traversed the tile というのがミソのようで・・・
ロボットがタイルを横断した時(つまり、そのタイルを出て、次のタイルに入った時)に、そのタイルにあった得点が入るというものです。
だから、障害物回避、交差点、行き止まり、スピードバンプ、ギャップのどれもが、ロボットが次のタイルに入った時に得点になります。
同様に、ロボットが逆走を始めて、前のタイルに戻ってしまった時に、競技進行停止になるようです。
ロボットがタイルに入って、そのタイルを出た時に、正しい経路側に出ればOK(得点源があれば得点)、逆に正しくない経路に出ればNGということです。
審判にとっては、判断が明確になったと思います。
じゃあ、こういう場合はどうなの!?
これまでも、良く使われてきた、1つのタイルに2つの交差点のあるヤツ
普通に考えれば、最初の交差点で左、次の交差点も左・・・これで30点
もし、ロボットが最初の交差点で右に行ってしまった場合は、競技進行停止・・・だと思うのですが、そうではありません。この場合は、交差点を右に行こうが左に行こうが関係ありません。環状線を何周しようが関係ありません。このタイルを上に出たら、30点(交差点:15点×2)が与えられます。逆に、このタイルを上以外に出たら、競技進行停止になり(たとえ交差点で正しい方向に進んでいたとしても)得点は得られません。
はい、こんな感じです。
じゃあ、ついでに・・・
こんなのは、どうでしょうか?
(A)は、2つの交差点を越えているけど、ギャップを越えていないので30点なのかと思うのですが・・・
(A) (B) (C) どれもが40点です。(交差点:15点×2 ギャップ:10点)
次のタイルに入った時に、(ロボットが入ったタイルが正しい経路であれば)元のタイルにあった「全ての得点」が入ります。
これだと・・・上の2つの例だと、ロボットが(交差点に関係無く)直進すれば得点になってしまう・・・ように思うのですがねぇ。(つまり、 dead reckoning を助長するルールなんじゃないかなぁ 笑)