金融機関から不動産へのNRL(ノン・リコース・ローン:要はプロジェクト収益を担保とした金利の高い貸出し)が多くなっていた。理由は、高金利であること、資金需要が高いことであったろう。最近、不動産資産運用収益の配当会社であり、破綻するはずがまずはないREIT自体の破綻や出資する不動産会社の破綻がある。そのためREITの破綻が更に懸念され、株価は低迷し、資金調達は困難になりつつある。つまりは、REIT、出資会社に関連するNRLの回収が危ぶまれるので、今回の基金「投資ファンド」の構想となったのであろう。<o:p></o:p>
モラルハザード問題がある。透明性の問題で銀行保護か、貸出しリスクの補完、救済、または、REIT大手への合併促進なら利益供与となる。<o:p></o:p>
解決策としてREITを更に大きなファンドに束ねるための受け皿を作ればよい。安くREIT自体を買って、回復時に高く売るスキームである。受け皿会社への統合の折は、減資し返済免除など金融機関にも相応の負担を行う。重要なのは、REIT連鎖破綻を食い止める「壁」の役割である。ばら撒きは不要だ。<o:p></o:p>