1976年に上京し大学に入った頃、街中に「関東大震災(1923年)から50年、地震はきっと来ます」との看板が多く、これは怖いところに来たなと思った。
その頃、西早稲田の崖にかかる3畳の陽当たりの悪い下宿だったため、秋には杉並の和泉に引っ越した。
それから、95年の阪神淡路、2011年の東北地方太平洋沖地震など、想定外が続いた。未だに、東京は関東大震災100年を経て同等の地震は幸いにも来ない。地震の予測は、まだまだ精度が低いと思われる。
一方、東京の人口・都市機能の一極集中と過密はリスクだ。
江戸川区などは水害時だが他区への避難を呼びかけている。また、荒川の堤防決壊での都心へのリスクなどの指摘もある( http://rirt.or.jp/research/pdf/suibo_manual_chapter03.pdf )
一極集中は集積効果があり、拡大に向かうが、高密度、人口拡大、インフラの複雑化、など「もろさ」も大きくなる。例えば、帰宅困難者の対応、木密密集地区での火災や橋の被害による避難経路の確保問題もある。
国土計画を見直し、関西などへの分都や副本社の設置がリスク分散とウエル・ビーイングの実現方策となろう。
防災・減災ならば、地震の予測よりリスクを分散するのが得策だ。同じバスケットに卵を盛り上げるより、少しずつでも機能を関東以外に分散させるのが得策だ