都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

ボストンとニュー・ヨーク旅行:5日目:ニュー・ヨーク

2015-06-15 04:42:24 | 趣味

 朝の8時前からハイ・ラインに行く。ミッド・タウンから地下鉄に初めて乗るが安全で清潔、しかし高い。$10の回数券がすぐなくなる。駅舎開発で有名なペン・ステーションから歩く。前には立派な郵便局、鉄道と郵便の関連を感じた。

 ハイ・ラインは貨物輸送線だった高架鉄道路線の再利用。1960年代というからモータリゼーション最盛期の頃、反対に鉄道は利用が低下したようだ。

まだ北部が建設中だが、土曜の朝のためかジョギングが多かった。ゆったり歩ける歩行者空間とベンチの集合体で、周辺開発を誘発しているようだ。2km程快適に散歩。南側の終点に見つけたBubby’sというイタリアンのカフェがあり入る。美味しいコーヒー、ハム、卵、じゃが芋と葱の炒めもの(旨いが塩っぱい)に自家製のバターとジャムが秀逸。楽しんで$60は高いがこのあたりでは当たり前か。(前田珈琲なら三分の一かな)アメリカは塩と脂とじゃが芋だ。他の方はベーコン、パン・ケーキやエッグ・ベネディクトが多かった。(帰国後調べると 日本にも展開 http://bubbys.jp/concept.html M・R・Sが運営、日本の方が安い)

地下鉄で911 Memorial ワールド・トレード・センターへ。2棟のタワーの跡地が池になり、デッキの石に亡くなった方々の名前が刻まれている。近くに検索画面もあり日本語も使えるのは日本企業の方もいらしたからだろう。2つの池の回りに開発が進む。槙文彦設計のビルが端正。NYPDは警戒している。ビールの外側も侵入ゲートやボラードがあり、車テロ対策がある。愚妻は「生きるということの尊さを知った」と強い印象だったようだ。

ソーホーまで市役所など見て歩く、楽しい。Woolworthビル( http://en.wikipedia.org/wiki/Woolworth_Building )の荘厳さに愚妻が感動。昔はデパートが先端だったと感じた。なお、このビルはジェフリー・ディーヴァーのミステリにも登場していたはず。ソーホーは昔のスタート・アップも大御所になったようで青山に似ている街並み。愚妻はケイト・スペードでお目当てのバッグを物色、良いのがあったようでご満悦。

今度は、SANAA設計のThe New Museumに入る。映像作品が多い。外観は箱を積み重ねたようで単純、外装はいつもの網目。まあまあ。周りは殆どチャイナ・タウン化していて漢字の家具関連の看板が多い。

急に暑くなり飲み物などWhole Foods Marketで買う。ディスプレイやテーマ毎(インド、中華、サラダなど)で組み合わせるお惣菜ワゴンなど洒落ている。やっと暑くなって、歩きながら飲むレッド・オレンジのジュースが旨い。レジは複数の色に分けた列を順番に呼ぶという独特の形式。(英語がわからないとつらいだろう)バッグが安いのでお土産に。ボストン時代に良く食べた、Macintosh という赤いリンゴがあり一個購う。

Reubenで有名なKatz’s Deliへ愚妻を前で待たせて、単身乗り込む。外まで並んでいる。仕切りの方の指示で誘導があり内側でも作り手数人の前にそれぞれ列が。持ち帰りでルーベンは$22.05で、注文の後、コーンド・ビーフの試食もあるが塩っぱく脂っぽい。支払いは受付時に渡される小さなカードに書かれ出口の前で現金支払い。前で待っていた愚妻によると、出てくる方すべてが上気して汗だくで「あれはすごいぜ、腹いっぱいだ!」との感想。ヨーロッパ系の観光客が多く、アジア系は少ないとのこと。男気のお店で、大盛りで有名な永福町の大勝軒に更にチャーシューとメンマ大盛り追加みたいな感じだ。

呆れるほど部厚いコーンド・ビーフにチーズとザワー・クラウト、パンがひっついている構成。別に3つに切った浅漬けと古漬けの胡瓜ピクルズを1本ずつもれなく付く。持つと重い。(2,500円のサンドイッチと思えばそれぐらいの重さ)

帰りは地下鉄を乗り間違えて、R-Canalで乗り換え、無事ホテルに一休みで14時。ついでにミュージカルのChicagoを日曜の晩予約。二人で$350と高い。ボストンと違い、ニュー・ヨークは消費の街だ。足の裏、ふくらはぎが悲鳴を上げている。

お腹が空いて、念願のルーベンを半分食べるがもてあます。うまいがほんとに脂っこい、合いの手にピクルズがないと無理だ。とてもひとつは食べきれない。店ではフライド・ポテトと食べていた方も多かったが一日分のカロリーはあるだろう。愚妻は残り半分の半分を食べるのが精一杯。但しピクルズは両方ともお気に入りだった。

 

愚妻はお土産が入らないと旅行バッグを買いに出る。一眠りして美術館に行こう。(国際線は一人2つのスーツ・ケースが可能)

 コロンブス・サークルまで歩いて、地下鉄に。Citi Bankの近くに名前を引っ掛けたCiti Bikeというレンタル・バイクが路上にある。、タイムズ・スクエアとコロンブス・サークル間には自転車レーンも完備しているのには驚いた。ボストンのウォーターフロントやブリュッセルにも同じようなラック管理のレンタル・システムがあった。どれもシマノの内装3段とブレーキがついていた。

愚妻の楽しみで47丁目のZavar’sで買物。ロゴの入った小物が楽しい。実用品やジャムなどを買う。

18時過ぎに、高級住宅地を歩いてCentral Parkを横切り、MET(メトロポリタン美術館)に歩くが、道をどこかで間違えて延々と歩きもとのコロンブス・サークルまで戻ってしまう。中に地図が少ないのと思い込んだのが致命傷だった。19時過ぎまで1時間のぶらぶら歩きは、綺麗な景色が楽しめた。一休みしてジェラートで休憩。

Central Parkでは自転車と歩道を分け信号までつけているのは流石だ。ローディ(Racer)が多い。池の風景とかを楽しめたためこれはこれで良かった。夫婦で足が限界。METにタクシーを飛ばしても1時間しか楽しめないため、とりあえずホテルまで戻る。

 明日の活動のために足をマッサージして休養。

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ボストンとニュー・ヨーク旅行:4日目:ニュー・ヨークへ

2015-06-14 04:56:39 | 趣味

 朝の7時からお迎えがあり空港へ。9時半の便で余裕がある。送迎の方は旅行会社の社長の夫でコンサル会社の代表、MIT Sloan 90年にはファカルティと学生の立場で、MNCsのプログラムの評価や修正に関わったとのこと。現在のボストンはITからバイオに産業が変化し、バイオ長者が都心の高額住宅を買っているとのこと。普通のアパートでも都心なら月$2,000位の家賃になっており、生活費は全米3番目の高さとのこと。確かに円$レートが125円では割高感がある。

 ニュー・ヨークのJFK空港には11時前に着いたが、荷物が出るのが12時前と1時間待ち、アメリカを感じる。ミッドタウン・ヒルトンに1時過ぎについて荷物を開けるとはや2時に。近くのParker Meridian内にあるBurger Jointに行くと30分待ち。ホテルのフロント横だがラーメン屋の雰囲気はビルの中にある札幌の元祖味噌ラーメンを思い出す。各国語で注文の案内と表があり、チーズ・バーガーのミディアムとミディアム・レアにしてマヨネーズのみ抜く。フライは大量でケチャップがあう。肉肉しいハンバーガーでどうにか最後まで食べきった。170gだが脂がグリルで落ちているが、荒々しい。

 連日の早朝からの活動で疲弊。ボストンとニュー・ヨークは京都と東京くらい違う。東京を3日で見るのは無理であり、ニュー・ヨークでも限定して見るつもりだ。お腹一杯で、まずはホテルで休養してからだが、絵を見る気にもならない疲れ方。2時間お昼寝、休養。

 19時過ぎに買物から帰った愚妻を誘って、やっと出歩く。一寸歩いて、ヘルムズレー、メット・ライフ(旧パン・ナム)を通り抜けてグランド・セントラル・ステーションのオイスター・バーに。グリルに陣取り、マンハッタン・クラムチャウダーが鉄の容器に入ったものがテーブルで皿にあけられる。ハーブ類が効いてなんともおいしい。ニュー・イングランド風より好きだ。(昔は、Legal Sea Foodsにもあった)卓上のサルサ・ソースが抜群にあうと分かりどしどし入れる。ウエイターがびっくりしている。薄めのパンが独自。バターの味も良い。フライド・オイスターは厚い衣がFish&Chip風。うまい、フライド・ポテトとの相性抜群。地元のビールが美味しく堪能。

 42nd St.を西に、Times SQに。新宿歌舞伎町みたいな賑わいで昼みたい。大手企業の看板、ディスプレイが多い。広場の観光客はディスプレイに写る仕掛けが大うけ。NYPD(ニュー・ヨーク警察)が要に立地、向いは軍隊募集所と面白い。上がった角にはTKTSの上に、見下ろし座席。自由の女神(男性)やミッキーとミニー(近くではディズニー関連のミュージカルも多いため本物なのだろうか)、スパイダー・マンのコスプレ。アメリカの赤・青のボディ・ペイティングで殆ど裸の女性二人組(近くのお店の宣伝かも知れない)。なぜか騎馬警官が3頭の馬に跨る、ボストンの公園を思い出す。11時前でも大賑わいで安全で人通りも多い。観光都市として再生しているのを感じた。愚妻は近くのM&Mのお店で色々物色。札幌ラーメンが$10で盛業だが、Tax&Tipで1,600円位のお値段か。物価は本当に高い。

 大きなWベッドだが、軟らかい。腰と肩が疲れる。その他はヒルトン流の合理的な配置。冷蔵庫のないかわり、製氷機とバスケット。1階にコンビニがあり、お金を使ってというしくみだそうだ。

 疲れがなんとも。2時間の昼寝で大分回復。午後の小雨で気温が一寸上がるが、長袖にジャケットが不可欠。

 

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ボストンとニュー・ヨーク旅行:3日目:ボストン

2015-06-13 04:50:50 | 趣味

MIT SloanのReunionに参加。朝の8時からPublic GardenやBeacon Hillを散策。2年いたのに観光は全くしていない、できなかったため新鮮。Freedom Trail の一部を楽しむ。Tの一日券($15)を買ってKendalに。MITのお土産とMIT Pressで本を物色し、ついついMITの建築などの本を買ってしまう。ついでに、MITロゴの入ったテニスに使える服や帽子を買う。お土産も合わせて$300程。Reunionの登録を済ませ近くのLegal Sea Foodsでお昼。サミュエル・アダムスの季節ビールが美味い。ロード・アイランド風の大蒜と唐辛子の効いたカラマリとシーザー・サラダ、ライトと普通のクラム・チャウダー(ライトは豚汁風)を交換しながら愚妻と楽しむ。これで$50は高いが1時間楽しめ足が楽になる。

 眠気の中、ReunionのイベントでDuck Tourという水陸両用車で観光を楽しむ。二人で$64.よくしゃべる運転手はディズニーみたいでお客をFolksというのもそっくり。MITからロング・フェロー・ブリッジ経由で中心部に。サイエンス・ミュージアムの先からチャールズ・リバー(半分ダムでせきとめ)に入る。水面が近い。アムステルダムの運河ツアーを思い出した。水から眺める景色は新鮮だ。MITのご老人(‘60年卒業とか)など高齢化と子供づれ(卒業5年目くらい)の二極化。子供にも運転体験が面白い。盛り上がりのなか、睡魔と闘いながら楽しむ。

 2時間足らずのツアーが終わり、Tでホテルに帰り、お昼寝。20時からボストン・ポップスを初体験、ボストン・シンフォニーは散々聴いたがなぜか春夏のポップスは聴かなかったのは不思議だ。きっと学期末と夏休みで結構忙しかったのもあるだろう。

 一寸、ダウンタウン・クロッシングで愚妻の買い物に付き合う。出物が合ったようで良かった。Park St.からBoston Symphonyは久しぶり。かつてはシーズンに5回(定期)+余り券で通った。

ボストン・ポップスは楽しかった。二人で$162、1階のS6という、後ろの右側で奇しくもシンフォニーを聴いていたバルコニーと近い。椅子を取り払いテーブルにしている。ビールとターキー・サンドイッチを楽しみながら始まる。MIT Sloan Alumniのみで、趣向が色々。Grieg Piano Concerto ではMITの学生がピアノ演奏、いまいちだが大きな拍手。

MIT Alumni Songを斉唱(Arise All Ye of MIT : We join all those of days gone by in praise of MIT と締めくくる)、こんな歌があったのは初めて知った。また、赤いブレザーを高齢のかたが着用。基準が分からない。

3択の携帯から入力の人気選択は盛り上がる。グラフがMITのSloanらしい。投票にBy PopLar Demandと書いてあるのがSloanらしい。Queenのボヘミアン・ラブソディではみんなで歌詞を歌う野には驚いた(結構ややこしく難しい歌詞)。ABBAのDancing Queenでは片手をあげて総立ちで踊りまくる。最後のマーチでは天井から風船が落ちてきて、飛ばしたり、割ったりでTchaikovskyの1812年みたい。設えも、壁の彫刻に照明を仕込んだり、ライトで模様をつけたりと派手。

愚妻も大喜び、同席のWharton+SloanのWMBAを持つサバティカルの女性と盛り上がる。この方はお金持ちなのかブランド物で固め、Duck Tourでもチップ$10、Popsではシャンパンが付いていた(寄付のお礼か)

昔、ホールのショップでJuly 4thの花火PopsのTシャツが良かった。愚妻はピンクのTシャツ2枚と帽子を買ってご満悦。TでCopleyまで2駅と至近、またも昔馴染みのStar Marketでニュー・ヨーク向けのローリング・ロックのビールなど買出し。長い一日だった。

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ボストンとニュー・ヨーク旅行:2日目:ボストン

2015-06-12 04:48:57 | 趣味

朝は5時から活動。コプリー・プレイスからニューベリー・ストリートを歩いて、マサチューセッツ・アベニュー(マス・アヴ)を歩いて、Smoot( https://en.wikipedia.org/wiki/Smoot )表示のあるハーヴァード・ブリッジを渡りMITへ。MITは通りの両側に鰹節の頭側を東(Kendall)にした形だ。25年の間に面白い建築が色々できた。

 西半分のVassar St.にSimmons Hall(学生寮)は四角を組み合わせた、Steven Holl( https://en.wikipedia.org/wiki/Steven_Holl )の設計で細かい窓枠に赤、黄、青が配色。

 Franc Garyの新館は脱構成というか壁が斜めで凸凹と尖がっている。Hackの歴史やオタク(Nerd)の展示が面白い。消火栓の水飲み機の実物や昔やったドームの上に警察車両を置いたといういたずらの歴史がある。建物の内部は意外に快適。Kendall SQはBiogenなどバイオ関連の企業が進出。ボストンのファン・ピアと企業の捕りあいをしているとのこと。槙文彦さんのメディア・ラボ新館は端正。対比が面白い。

 Kendall SQのAu Bon Painで朝からHam&CheeseとChickenのサンドイッチと大盛りコーヒーで朝食。Sloanの頃が懐かしい。

 かつて住んだEast Gate11C を内緒で見学。エレベーターがごついが内装を忘れていた。記念にドアとエレベーター・ホールを撮影。夫婦で喜び写真を。角部屋でチャールズ・リバーの夕陽が見えた。2階に幼児のPlay Roomがある。East Gateは低層に建替えの予定があるそうだ。近くの交通局のビールも建替えの予定で、25年前の様子が様変わり。MIT Sloanも空中通路で拡大した。いまやMemorial Dr. に立派な新館だ。本館の前にピカソの彫刻があったはずだが無い。

前はMarriottとMIT CoopにあるLegal Sea Foodsくらいしかなかったのが、オフィス・パークとしてバイオ企業、薬品(Novartis など)が集積しさらに拡大している。ボストン経済は製造からITを経てバイオに変容しているとのこと。道路を渡る通行デッキなど大掛かり。冬の寒さ対策か。

 前は、Boston Symphony帰りなど物騒な感じだった駅前もジェントリフィケーションで綺麗。MITもえらくすっきり。

 Harvard CoopまでT Red Lineで移動。Cherieというカードに変わり、1回$2くらいと高い。止まったりして動かなくなるのは25年前と同じ。愚妻は会計の本、こちらは都市計画と建築の本を買いあさる。重い。

 タクシー$23でHarvardからボストン美術館(MFA)へ。フェンウエイの緑が綺麗だ。北斎とダビンチの特別展示を楽しむ、アメリカ展示の新館とカフェが完成。2時間では全く見きれない。疲れる。北斎の展示はMFAならでは、世界でもっとも所蔵が多いはず。ダビンチのスケッチの正確さに驚嘆。係員が親切で案内してくれる。前はMITの学生証で無料だったが、二人で$50、数日間は何回でも入館できるが暇がない。印象派の部屋でセザンヌ、ルノアール、ゴッホの有名作品を久々に見る。近くのイザベラ・ガードナー・ミュージアムも変容したようで行きたかったが時間がない。ここはVermeerの「合奏」が有名だったが、拝見したあと盗難された。未だに発見されない。

それにしても寒い。異例の寒さで雨の暑さだったのが激変とのこと。10℃無いため愚妻の防寒着をCoply Place ( http://en.wikipedia.org/wiki/Copley_Place ) の商業で買う。ハイエンドのブランド・ショップが多いが、80年代末のMXDは分棟型で両端のホテルが商業+オフィスをデッキで繋ぐ構成だ。この前の複合開発が分棟型のPrudential Center で古典的分棟型複合再開発( http://en.wikipedia.org/wiki/Prudential_Tower#History )だ。

 

 13時に友人のAndyがホテルまで、奥さんも同行でまずはFan Pier地区を。内庭が丸いCourt House、やたらに広いConvention Centerとホテル、林立する高層ビルなど、統一感がまるでない。住宅も多くCBDから移住が多いとのこと。逆にCBDはオフィス、商業、興行などが発達し用途の特化が発生とのこと。アムステルダムのウォーターフロントと同じような状況で発展する都市の外周部の開発と景観のコントロールは課題だ。なお、Cambridgeと企業の誘致競争とのこと。インセンティヴと税率勝負とは分かり易い。Fish Pierは今もロブスターなどの市場でNo Name Restaurantも盛業、高いので有名だったAnthony Pier 4は廃業し移転したとのこと。

Rows Wharfで駐車して歩く。ウォーターフロント地区を友人のAndyの車とぶらぶら歩きで視察New England Aquarium (C7Aの出世作)も前に変な増築。Seal Poolも開放型からアクリル仕切りに変わる。コンクリートの劣化が目立つ、船のシアターがImaxの増築棟に変化、新宮さん( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%AE%AE%E6%99%8B )の動くモビール「波のこだま」が無くなっている。

 Big Digは大きな変化でCBDとウォーターフロントを繋ぐ。前は高架の緑色の高速道路がエッジで横断歩道があり、景観と動線のエッジだった。公園になっているが、3つの設計に分かれ統一がないとのことで見てみると確かに統一感がない。噴水が多く、真中はWet社(Florida Disneyでも水鉄砲の展示が有名、阪急三番街にもある)

Faneuil Hall Market Place( http://en.wikipedia.org/wiki/Faneuil_Hall 下に少し記述、 http://www.faneuilhall.com/ )は1988年調査では観光客主体近くのオフィスの利用者と観光客が半々だったが、今は観光客主体。京都の新京極みたいな土産物と地元ではない屋台村のFood courtは変な日本食など観光商業(Tourist Trap)に成り下がっている。( 拙著 P136 参照 https://docs.google.com/file/d/0By9_5eJBeiyQQS1xVVA4dkFRaW8/edit )ディベロッパーも収益重視で面白さより、高級店誘致に走っており面白さが無い。ユニクロがあるのには驚いた、郊外のショッピング・センターと変わらない。

運営も、ホール前のイベント広場もベンチが置かれフード・コートみたいになっている。1973年の開業からディベロッパーのRowsも代替わりか変化したのだろうか。40年持つ商業も奇跡とも言える。

 周辺のUnion Oyster Houseは今も盛業。ここで、Chowder Bowl(クラッカーとコーンブレッドが付く)のみ注文して愚妻とランチに通ったのが懐かしい。North Endを歩きイタリア人街の佇まいを楽しむ。ウォーターフロントの住宅は3億円とかが多く、坪単価は6百万円/坪と高い。

Big Digは$17Billion(約2兆円)の事業費とのこと。車で走り、冬は斜張橋の吊ワイヤーから凍結氷は落ちると悪評の橋を通過しバイオ関連企業のオフィス開発が続くKendall SQの裏を通り抜け、Memorial Dr. Mass Ave. でCopleyまで走ってもらう。都市の変化を話まくる。楽しい。

 学友のAndy夫妻とPrudential Centerの最上階52階 Top of the Hubで17時過ぎから食事。素晴らしい眺望でしかも雨上がりの晴天のためすっきりくっきりしている。ボストンはCBDの近代高層ビルと、周辺の歴史ある低層住宅に二分されている。

3時間ほどディナーよりおしゃべりを楽しむ。Andy一家の動向、東京時代に昆布おにぎり、味噌汁、鮭・のりたまのふりかけ、海苔などが好きとのことで送るのを約束。その頃、東京での招待の返礼にご馳走になった。柿の絵などをUSBにダウンロードしてお渡しする。

 Prudential Centerの商業は通路をアーケード化(ガレリア)にして新ビルとの間をつなぐ。古いSheraton Hotelも建て替え予定とのこと。古典的な分棟型の再開発だから自由度が高い。垂直型MXDではこうは行かない。

 

 久々に英語をしゃべりまくると結構、頭脳が疲弊。特に口が動かないのがもどかしい上に言葉の構成がいまひとつ。歳だな。

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ボストンとニュー・ヨーク旅行:1日目:移動日

2015-06-11 04:46:32 | 趣味

ホテルが取れないためJAL PAKに、パック旅行は初めてだ。但し、ホテルと空港送迎、キャリアのみ確定のもので自由度が高い、が値段も高いがサービスは良い。

JALは成田から、787で快適なはずだが、中国系が多く、マナーがいまいち。機内食はまずまず。

13時間のフライトは疲れる、18時半頃出発で同時刻の18時にボストン・ローガン空港着。手続きと集合で20時過ぎ集合。最後の組が通関に手間取る、お詫びもないのは厚顔だ。コプリー・プレイスのウエスティンに3泊の予定、28階9号でMITの見える素晴らしい部屋。インターネットはなぜか繋がらない。眼下にPublic Library (新館は改修中)の内庭が見える。近くに昔馴染みのStar Marketがあると知って早速買出し。Rolling Rockのビールの缶が安い。6本で$7位、その他スナックなどを買う。(大きなカートで角のワイン積みを倒して割ったのはご愛嬌)

Westinは2ベッドで硬いマットレスは快適、風呂などは使いにくい。夜中に漏水があり係員が来るが追い返す。(昔、日本人殺人事件があったはず)

空港や機内でビールやらウオッカ・ソーダやら聞し召してしまいぼーっとする。27年前は、新婚で気分も高揚していたが、寄る年波には勝てない。当時は、やっとケンブリッジ・セブン・アソシエイツ(C7A)による楕円水槽内周型のボルティモア水族館の本物が見えると興奮していた。図面や写真を覚えるまで見たものだ。ボストンではC7Aのボストンのニュー・イングランド水族館(外周型)時代がウォーターフロント開発の時代でMITの論文もこのテーマで卒業した。

 とりあえず荷物を片付けて買ってきたビールで一献。長旅の疲れが落ち着く。

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初音(京都 今出川河原町):懐かし系だが濁りスープは力がある

2015-06-10 04:47:50 | 食べ歩き

懐かし系のお店探訪シリーズ、うどん屋の中華そばは30件目、実は詳細をエクセルに保管。

 初音というと池波正太郎の八坂神社近くのお店が有名だった。ここはその系譜かどうかは聴き漏れた。中華そばは720円で、稲荷寿司1つ(100円)をつける。日曜の昼下がりにとてもよい。

 店は古風で古いレジが入口にあるが会計は奥で。マンガや新聞、週刊誌が一杯、もちろん、新宿風花のように本を読んでいると「ボケ!」とか言われない。伝統的京都の食堂。週刊誌の最新号が楽しい。

 お味は和風スープに中華のウエイパーを足したような濁り系で塩っぱい。小口切りの葱、細もやしに三枚肉の味わいのあるチャーシューが2枚。卵焼きは食べない。(銀座の萬福を思い出す)

 稲荷が鄙びたうまさで具が多い。スープとほっこりできる。和めるお店、喫煙可なので早めの利用が良い

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かくれた次元(エドワード・ホール)

2015-06-09 04:46:19 | マクロ経済

The Hidden Dimention Edward T. Hall

 今頃になって読んだ。必読の書だ。

1966年の本、人間の知覚距離、文化とその反映の都市・建物・芸術で相違が出るというものでproxemicsプロセミックス ( http://en.wikipedia.org/wiki/Proxemics )という人体の近さと境界( Intimate, Personal, Social, Public :4分類)に分けられている。恩師吉阪と似ているのは、コルビュジェのモデュロールとの関連もあるが、Critical DistanceにおいてFlight Distance、Attack Distanceの話はこれから引用と気づいた。

知見は

・密度はストレスになり、副腎重量に比例する→恩師戸沼先生の指摘だ

・オスはドミナントを志向する

・人間は「遠距離感覚器」の視覚と聴覚が発達→絵画、音楽に

・嗅覚を重要視する文化もある

・歩き回れる広場はストレスがなく、ぶつかる台所はその反対

・ヨーロッパとアメリカでは車(路面間隔とふわふわ)、ドア(遮音、開けるのが普通)、都市のパターン(放射状、格子状)と大違い

・アメリカは出身地で区分し自分の部屋を持ち、ドアでプライバシーを表現、イギリスは社会システムで区分し自分の部屋を持たず、黙ると自分の世界

・日本は「間」でない部分に意味がある、建物の壁の共有を嫌う、視点が多く、移動変化を楽しむ

・50年代からニュータウン計画の破綻を指摘、低所得者向け高層アパートが「土地」から離れる問題を指摘、階級的差異と隔離、コミュニティの分断「都市村落」形成には3代必要。

・一人当たり10~13㎡が住宅の最適密度(有効面積らしいが、4人なら50㎡で当初の公団住宅並み)

・生活様式は建物、道路、人間の複合性の関係

・文化は人間とその環境として相互に作用

面白いのは「感覚世界はそれぞれ違う」、そのため「受け取られた体験は文化のスクリーンを通す」とあるのが差異の分析として貴重だ。

ふしぎなキリスト教にペストでカトリックの神父も亡くなり、同じ人間と分かり権威失墜、新しい産業や宗教が出現 とあったが、都市も文化を継承し、変革があると良く分かった。

 重ねて言うが、必読の書だ

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高倉二条にはまる(京都 烏丸御池):どうも最近多い

2015-06-08 04:45:22 | 食べ歩き

 調子の悪い時でも化学調味料がないのですっきり。ゆず麺、中盛り、チャーシューがお決まり。チャーシューが脂っぽいため、一度つけ汁に入れて煮立てるのがこれもお決まり。

 暑くなって食欲がなくても美味しく楽しめる。夏の救世主のようなお店だ。胡椒と山椒と一味をたんまり入ていくと変化がある。

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Terra (ATB)の手入れ

2015-06-07 04:44:09 | 趣味

 1988年のCannondaleブレーキ・シューをテスタッチに交換。ワイヤーのセッティングが難しい。錆もあり、ワイヤー交換もする。後ろのUブレーキのアーチ・ワイヤーがほどけている。危険であり、近くのシルベスト・サイクルに注文。店員の方とすっかり親しくなる。礼儀正しく親切だ。生まれたのが91年とかで、自転車の方が古い。

 ワーク・スタンドを買い、早速使う。ワイヤーのアウターは赤とバーミリオンの中間の色にした。ブレーキのスプリングを効く方に調整した。ワイヤーにはグリスをたっぷり。シフトはテフロン加工。テスタッチのシューに替えてトーインも調整。

 すっかりすっきり。ブレーキは真綿を締めるがごとき効き方で信頼できる。

 MITの自転車シールが今も残る。卒業から25年かと感慨深い

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みよしや(京都 祇園):路上販売は楽しい

2015-06-06 04:43:06 | 食べ歩き

 寺町に餅の仕込みの作業場がある。夕方、7時過ぎから歩道にお店が開いて、炭で焼き始める。運が良いと見つけ買えるが、行列が長い。写真は禁止で「No Photo!」とおばさんに注意される。1本100円で、歩きながら食べるようにつつんでもくれる。大体、10本で黄な粉付を人数分お土産に買うのが多い。

 味は炭の香り、甘いタレ、黄な粉で素朴。冷めても美味しいのはさすが。自分で食べることは少なく、家人が懐かしがって食べる。

 祇園のお土産の名物で手軽だが、なかなか買えないところが面白い。特に、女性にうける。

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夏が来た、テニスで水分、肌が焼ける

2015-06-05 04:41:43 | 趣味

 MITのReunionの前にもかかわらず、愚妻からの体力温存の意見も無視してテニス。朝から暑い、なんだこれは、体が慣れない。水よりも盛夏用のスポーツ・ドリンクでないと吸収が追いつかない。珍しく前の晩呑んでいないのもありサーブはくっきり空にトスが対比し好調。片や、暑さでフットワークは低調で夏バテとおなじ状態。しかし、日陰は涼しいボストンの夏の爽やかさ。

 最近、テニス・クラブに若い方が多い。山登りから来られた方は靴がトレキンッグで面白かった、(今週はテニスを用意)それでもウエアはどう見てもトレッキングだが、コーチのテニス・ウエアも似たようなもの。ゴルフも似ている。日光対策で動くと同じようなものになるのかもしれない。

 シャワーを浴びて、マッカッランをハイボールで楽しむ。窓から東山が霞む、PM2.5らしい。げほげほが止まらないのはこれか。大丸で中村軒の出店が水無月を一日フライングで売っていた。

 ああ、梅雨と祇園祭、夏だ

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食堂おがわ(京都 河原町):丁寧で清潔、押し出しも欲しい真面目なお味

2015-06-04 04:40:05 | 食べ歩き

 移転してから初めて、予約が取りにくいお店。カルドに行く筋にある。小川店主は博多の出身で祇園ささ木の修業組。カジュアルな割烹だが出汁や手順はしっかり丁寧。

 まずは鯛の子、すっきりした出汁に柔らかな煮方で上品、ビールを薄いグラスで楽しむ。

 鰯の山椒オイル煮は和風のオイル・サーディーンでそうで、縦に割り山椒を乗せて食べる。ここからぬる燗(3本)

 鰯の刺身は大根おろしと生姜おろしでさっぱり、皮に細かい包丁が良い。

 鰻の八幡巻はかなりの時間炙ったためか、軽い触感の鰻とふっくら牛蒡が対比、面白いが身がもっと厚いのが好み。

 刺身は昆布締めの鱧とメジ。太い山葵の甘さが対比。この山葵でぬる燗がすすむこと。

 ぐじは上下炭のロースターで焼かれ、何とも軽やか。

 芋茎は味噌がしっかりして野趣と粋の両立

 有名な出汁巻はおいしそうだったが、パス。

 最後にカリカリの鶏のから揚げ

 炊きたての豆ごはんは豆が厳選され旨みがある。おじゃこと上品な茄子などの細切りどぼ漬け。輝く豆ごはんは、お酒で味付けだけなのに甘いこと。

 お汁は茄子に蛤出汁ですっきり、くっきりしたお味。冷めると真昆布を感じた。羅臼の厚いお味が好みでちょっと出汁が弱い。

 気安い食堂の雰囲気で割烹の仕事。1万円位でお値打ちではあるが、もっと「店の味」が欲しい。優等生過ぎるお味と感じた。

祇園の有名な団子、みよしやが7時半で丁度開店、10串(千円)黄粉付を3つ購う。店の雰囲気と懐かしいお味が大うけ。

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MIT SloanのReunionに夫婦で参加

2015-06-03 04:38:13 | 趣味

 90年に卒業し25周年。久々に、ボストンとニュー・ヨークに出かける。良く知っているとこころでもあり、手早く準備。ハーヴァード・メディカル・スクールの医学学会と重なり、ホテルとキャリアが取れないため、やむなくJALパックにした。ボストン3泊(コプリー・ウエスティン)とニュー・ヨーク3泊(ミッドタウン・ヒルトン)は都心で便利。

 同期の友人との会食や知りあいとの会合を予定。都市計画ではボストンのBig Digとニュー・ヨークのThe High Lineを見るつもりだ。Boston Museum of Fine Artsの新館も見たい。愚妻は買い物が楽しみのようだ。

 MIT Sloanのイベントでチャールズ・リバーのDuck Tour やBoston Pops Night が楽しみ。

 ボストンでは美味しいシー・フードやよく通っていたアメリカ中華のRoyal Eastも行きたいな。ニュー・ヨークではルーベンを朝に。

 久々のアメリカは楽しみ

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相生餅本店の中華そば(京都 四条西洞院):塩っぱくてストロングで素麺のような麺

2015-06-02 04:37:05 | 食べ歩き

 珍しく風邪気味で咳が止まらない。薬を飲んで養生。お昼は軽くと食堂の中華そば(650円)。麺が素麺のように細く腰がない。スープはこってりしていて脂も浮く、塩っぱすぎて飲めないくらい。惜しい。

 太いモヤシがスープの塩っぱさを薄める。海苔、蒲鉾が中華そばの証。メンマが大量、厚いモモのチャーシューが4枚で、出汁はこれからか。

 独自の中華そばだ。前食べたときはまとまりが良いと感じたが、今回はえらく印象が違う。

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新国立競技場はどうなっているのか:ザハのデザインと反対も無視し取り壊し、挙句に屋根は後から

2015-06-01 04:35:32 | 都市計画

新国立競技場( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E7%AB%B6%E6%8A%80%E5%A0%B4 )は、安藤忠雄が審査委員長だが、応募資格、施設要件(高さ、範囲など)、審査内容に数々の陥穽が指摘されている。( http://matome.naver.jp/odai/2134291475565192401 と http://loveriver.net/stadium/compe/ )

 どう考えても、神宮外苑にふさわしいと思えない。重鎮でブリッカー賞の槇文彦さんも珍しく設計に反論していた。論文『新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える』( http://www.jia.or.jp/resources/bulletins/000/034/0000034/file/bE2fOwgf.pdf )

ザハ・ハディッド ( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%8F%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89 )はレム・コールハースと同じAAスクール出身で関連もあるが、作風は違い、有機と無機くらいの差がある。今回の競技場は「橋」と「回廊」であり、巨大すぎるスケールだ。SANAAの設計がずっと良いと思う。

選考の評価も良くわからない

SANAA

「~起伏ある屋根とスタンドの隙間が観客の集中力を妨げることなど、美しいパースのイメージを保ちながら現実的課題をクリアすることに懸念があり~」というのは安藤忠雄の指摘のようだが、よくわからない。

 一方、ザハについて

「 Zaha Hadid Architectsの提案は、スポーツの躍動感を思わせるような、流線型の斬新なデザインである。極めてシンボリックな形態だが、背後には構造と内部の空間表現の見事な一致があり、都市空間とのつながりにおいても、シンプルで力強いアイディアが示されている。~」とあるが、要は押し出しが強いということで、景観への配慮がないのを示す。

 今回、設計案も見直すようで、ザハの案も改変されるようだ。できるなら、槇さんにとりまとめを依頼するのが最善策だ。それにしても失態は

①批判される設計案の決定

②見直しの過程が不透明

③拙速なスケジュール:取壊し先行とゼネコン選定

④予算管理の未熟さ

⑤施設利用のフィージビリティと投資額の検証不足

 など千億円を超えるプロジェクト・マネージメントが全く機能していない。

 

 税金の乱用のような感じがする、「失敗の本質」にある「戦力の逐次投入」を思い出す。挙句の果てに都の580億円の負担とは、国と独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の当事者能力を疑わざるを得ない

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