都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

ボストンとニュー・ヨーク旅行:6日目:ニュー・ヨーク

2015-06-16 04:43:59 | 趣味

 5時過ぎに、愚妻が空腹で目覚める。昨日のリンゴを食べる、うまい、懐かしいお味。ニュー・ヨーク発のCosiという四角いベーグルが御職のサンドイッチ店が7時から開いていて入る。ペパー・チーズのベーグルクリーム・チーズとオール・ベーグルに玉子など朝食セット挟みの2つにコーヒーで$5と安い。もっちりしっかり味のベーグルが四角で食べやすく量もある。店で粉を練りから作っている。

メトロポリタン美術館に地下鉄でLeinton 77St.へ。9:30開館と思ったら10時から。愚妻とMadison Ave.を歩く。William Sonoma、Dean & Delucaとかがあり、いかにも高級住宅地。長細いCentral Parkの横なら京都の御所南かなと話す。犬の散歩が多い。日曜の朝のため教会も準備かな。ゆったりと散歩を楽しむ。

 メトロポリタン博物館は10時に開いて、愚妻を北ウイングの神殿移設が売り物のEgyptian Artへ案内し分かれる。(Met以後は5番街を歩いてからホテル出発のパックに付く無料のバスツアーでブルックリン・ブリッジと向かいのDumboなどに行く、一人で悠々だったとのこと)当方は#526のVermeerから鑑賞、実は今まで関心がなかったが先年アムステルダムに行った折、まあまあ面白いと思い見てみる。白い布の描写が硬くプラスティックな感じ。全体は、ブルー・ブラックで抑えた画面の色調。いまひとつだった。他のオランダものも精密描写が多く、レンブラントは自画像くらい。

 近代はPicassoの20代の作品が多い。色々な方面の試行がある。Lapinは良いな。Renoirは影の青や緑と赤の対比、ハイライトの白を久々に感じた。Cezanneは上手い、塗り残しがなんとも良い。GoghについてはIrises & Roses の特別展が見もの。亡くなる年の連作が2つずつ。恐ろしい絵で、重さがある花の描写で殆ど形の関係がわからない。次に、バックが変化しておりどれが本当かわからないが黄色の色が狂気、白が不安な感じ。さらに花弁や花同士の重なりがよくわからない。勢いも感じる。クールベの女性が多いが意外に上手いなと再評価。

 Central Park横を歩いて続いてThe Frick Collection に。ここはVermeer 3作を中心に。第5室のOfficer & Girl は透明感があり楽しめる。Girl at the Music も表情が良い。第16室のMistress &Maidは有名で洒落ている。他は、お金持ちのお屋敷と一部の絵が良いなと思ったくらい。あまり好きではない。昔のボストンのイザベラ・ガードナー・ミュージアムみたいだ。

 更に歩いてMoMAへ。昔から馴染んだ絵など懐かしい展示が多い、建物は変化して企画展が多く見にくい。Monetの部屋で大睡蓮の片隅にあるAgapanthusは気が付いてよかった。佳品だ。KlimtのThe Parkという点描も良いな。他は、Cezanneの作品を久々に再訪して楽しむ。Picassoの20代が多い。デッサンが正確でここまで達者なのは、ダ・ヴィンチとミケランジェロぐらいだろう。Cézanne以降では抽象しか新展開がない。建築展示は音にまつわる機器でいまいちな内容。

 疲れて、ホテルで休憩。17時に旅行案内の方に教えてもらったというQuality MeatsとNiorma’sを予約。Quality Meats日本人と中国人が多い。Farmer’s Salad, Clam Chauder、Fillet Minigon(12oz 大体360g)を二人で分けて丁度良い量。Blooklin Beerを2杯で$110はなかなか。全体においしい。肉は熟成されオーブンで表面かりかりとなり塩がきつい、流行の提供のお作法。ワゴンでトマト、オレガノ、チリをゴリゴリつぶしたソースが来る。胡椒だけが味わいのあるミディアム・レア。端っこのかりかりはソースが面白い。屋根裏部屋風の設えで楽しめた。なお、出口にマッチがあった、アメリカで初めて見た。(Product of Japan だった)

 19時から、ミュージカルのシカゴ。吉本のしゃべりに踊りを入れたような楽しめる演出。主演の二人のやり取りと弁護士、看守、夫のキャラが良くのりのり。踊りも流石で、ブロンドのAngelさんが主役ではないが踊りのキレが良かった。ニュー・ヨークは楽しみの街だ。レム・コールハースの「錯乱のニュー・ヨーク(Delorious New York)」を思い出す。

 帰りに行列屋台の‘Halal Guys’( http://thehalalguys.com/ )が盛業中。写真を撮る。数人でライス調理、乗せ物調理、組合せ、会計とお渡しに分かれる。1990年創業のホット・ドッグ屋台からイスラム教徒タクシー運転手向けにハラル・イスラム・フードの需要を当て込んで、転業したとある。フライド・ライスの上に、羊肉細切り炒め(ニューハマヤに似る)かチキンがメイン、おまけにピタ・パンの切ったのと野菜がのる。白の酸っぱいドレッシングと赤いホット・ソースがかけ放題。“$7で安くて、旨くて、量があるから並ぶんだぜ!”と聞いた。

 ホテルでほっと一息。仕上げにBlooklin Beerがうまい。

コメント
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